まず、ぬ がダメ。
朝、おはよう日本 をbabyちゃん(17歳娘)
と見ていると、
「この春も、信楽大たぬきが仮装した」
とのニュースが流れてきた。
平和な話題に、心がなごむ。
滋賀の焼き物の里、信楽にある、
「信楽大たぬき」
は、いつも服を取っ替え引っ替えしている
らしい。
初めてみた。
でっかいたぬきだな。
「たぬきってなんかまぬけなかんじだよね」
と、babyちゃんに言うと、babyちゃんは、
「まず、名前がだめ。ぬ が。」
と言った。そうか。ぬ が、だめか。
この春の仮装テーマは、桜の木、だった。
「・・・浮浪者?」
見た瞬間、babyちゃんがぶっと吹き出した。
いやいや、コラコラ。
笑うんじゃない。
木の皮に見立てて布を重ねていくのは大変だったろう。茶色い布、たくさん必要だったね。
公衆電話があるからわかるとおり、
このたぬきはものすごく大きい。
5.3mあるらしい。
とんでもなく大きなものを作ってみたことが
ある人はご存知だろう。
それを図面通りに作り上げることは
とても難しい。
私にも経験がある。
高校生のとき美術部だった。近くの砂浜で、
「海の砂像コンテスト」
があり、美術部で参加した。
何を作ろうか、みんなで考えて、
「海の神 ポセイドン」
を、砂で作ることになった。
ポセイドン・・・てなに?しらない。
と思ったが、決まったことにあれこれ言って
ごちゃごちゃしたくない、と思い、
とにかく、部員の誰かが描いた
デザイン画を見ながら、
2日間、砂と格闘した。
いっしょうけんめい頑張ってはみたが、
なんだかのっぺりとした、
おじさんおばさん(巨大)
みたいなものができた。
見たひとは、これは、、何?
と思っただろう。
デザイン画どおりに大きいものを作るのは
思ったよりも難しいとわかった。
さて、この信楽大たぬきが、他にどんな仮装をしているのか気になり、ちょっと調べてみた。
デザイン画まではまだなんとなく
かわいいのだか、
何を着せてもあんまりかわいくない
(ゴメン、言っちゃった)
のは、大きさの問題ではなく、
顔に問題があるのかもしれない。
一年に6回も、お着替えをする
みたいだ。2ヶ月に一度のペースで、
なんの仮装にするか、考えなければいけない なんて、それをメインの仕事にしている
人がいなければ回っていかないだろう。
大変な仕事だ。
これからも、頑張ってほしい。
ネタが尽きないことを祈っている。
これをものすごく楽しみにしている
人がいるはずだ。
そろそろこのたぬきの顔が頭から離れなく
なってきて、夢の中で押し潰されそうに
なってきたので、一旦忘れたいと思う。