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ゆめも現実もねぇよ

「おかあさんのだけ、真っ黒なおもちだった。
きたない、真っ黒なおもち。
食べさせられたの、
そこらへん、掃除したから黒くなったやつ。
ばかにして。くやしい。くやしいよ。」

と、めそめそしていたら、babyちゃん
(17歳娘)が、

「はいはい、くやしいよねー」

と、適当に慰めてくれる。
こういう場合、だいたい男どもは
無視をきめこむ。
babyちゃんは
形だけでも慰めてくれるからやさしい子。

わたしはナルコレプシーという睡眠障害に
罹患しているのだが、
その特性としてかしらん、
「現実」と「夢」の間の壁が薄いというか、
ぬるっとしていて、簡単に、あっちこっち
行き来できてしまうような所がある。
それから夢がものすごくリアルだ。

現実で現実を生きて、また夢の中でも
現実を生きているかんじ。
だから、ものすごく疲れてしまうし、
引きずってめそめそする。

よく、夢の中で、ほっぺたをつねって、
「あれ、痛くない、、夢か!」
とかやってるが、意味がわからない。
わたしの夢は、つねったら痛いし、
カラフルで、まあとにかく現実なのだ。

そのため、美味しいものをたべたり、
好きなひとといちゃいちゃしたりする夢は、
ほんとうにすばらしい体験になるが、
刺されたり撃たれたり噛まれたりすると、
ほんとうにつらい。
もう起きて、現実を生きられないほどの
ダメージをくらっての寝起き。

おかあさん、さっきしんだので。
弁当作れません。。

よく、寝ながら泣いたり、叫んだりするので
あまりに辛そうなら起こしてくれ、
と、家族に言ってある。

夢が白黒か、カラーか。
みたいな話を聞いたとき、びっくりした。
夢が、白黒なひとがいるんだ、と。

みんな、どんな感じに、
夢を見ているのだろう。
ほんとに痛くないのか?

自分のこどもに、「夢」というものを
教えていないのに、
「こんな夢みたー」
とか、言ったので、驚いたことがある。
寝てるときに登場する、別の世界が、
「夢」
だって、なんでわかったんだろう。

いろんなものを他人と、共有できる時代だけど
夢だけは人と共有できない。映像としては。

猫や犬も、夢をみるっていうけど、
どんな夢をみるのかな。

寝る時にみるのも「夢」で、
将来の願望も「夢」というのも、
ふしぎ。
英語でも、どちらもDREAM。

今朝は、どでかいネズミに、噛みつかれて
いたっ
と思って目が覚めて、手を見ると
ほんとうに痛かった。
脳みそが、痛みを感じている。

つらい。

あいまいな脳みそへ。
ほんとうには噛まれてないから大丈夫。
痛くないんだよばか。

ネズミの夢をみたのは、たぶんこれを
よく聴いていたから。
たしかにドブネズミだった。



TOMOさま
かわいい写真使わせて頂きました。
ありがとうございました!

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