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【読書感想】シンプルに生きる ストレスからの解放/ドミニック・ローホー
「シンプルに生きる ストレスからの解放」こちらの本、読みました。
以前読んだ「少食を愉しむ シンプルにやせる、太らない習慣」が面白かったので、同じ著者の本の中から本書を選んでみました。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
思い切って"No”と言う
不安や悩みは、あなたの心を汚染します。太古の時代から、人はからだの病がこころの病と切り離せないものであることを知っています。感情をコントロールし、平静さを保つことは、何か物事に決断を下す以上に大切なことであり、そのためには根本的に思考を変えていくところから始めなくてはなりません。自分を変えるために努力すること、これは何よりも「自分を解放すること」につながります。人付き合い、孤独、自己実現、メンタルトレーニングetc…自分自身と仲良くし、人間関係をラクにする法則を紹介します。
こんな感じの本です。
なんとなくエッセイっぽくもあり、禅っぽい感じもありました。
禅っぽいのは著者の経歴的にも納得で、著者プロフィールにも「日本の仏教系大学で教鞭をとる」と書いてあります。
自分としてはメンタルヘルス関連の本のつもりで読んだのですが、これまで読んだメンタルヘルス本とは少し違った表現に感じました。
それにより、読後感もいつもと違った感じで良かったです。
著者情報
本書の著者である「ドミニック・ローホー」でネット検索したところ、いくつかヒットしました。
リンクしておきます。
いくつか引用と感想
自分のとなりに座ってみる
自分には魔法の力が備わっていて、からだから抜け出し、自分のとなりに座っている。そんな状態をちょっと想像してみてください。自分をよく観察してください。それはどんな人でしょうか? 誰に似ていますか? 自分自身を好きになれますか? 彼(彼女)に援助の手を差し伸べ、アドバイスしてあげることができますか?
何かを排除する決断を下したら、たとえそれがどんなに激しい感情であったにせよ、自分への最大のご褒美はその思考を頭から消すことができたという事実であり、今後自分が生きていく上でそれがもはや自分の邪魔をすることはないということです。そしてあなたはこう言うでしょう。「ヤッター! ようやくけりがついた」と。
「自分のとなりに座ってみる」という表現がなんだか良かったです。
別の表現をしてみると「自分を客観的に見てみよう」といった感じだと思うのですが、それだと少しありきたりですね。
やはり「自分のとなりに座ってみる」がシックリきます。
悩んでいる時は視野が狭くなっていることが多いです。
そういった時に「ちょっと客観的に考えてみる」のも良いですが、「自分のとなりに座ってみる」と別の方法が浮かんできそうな気がします。想像ですけど。
表現が違うだけなのかもしれませんが、それによって効果・効用が変わってくることもあるかなと。
決断する人になる
良い判断を迅速に決めること、これは長所のひとつで、それ以上悩みを引きずらないで済みます。ひとたび決断が下され、必要なアクションが取られると問題は解決したも同然。あとは、それを頭から消すように努めましょう。
「良い選択ができる」ということは私たちに与えられたもっとも創造的な才能です。それには自分が望んでいる事柄に十分に注意を注ぐこと。それが自分の情熱の対象を見つける唯一の手段です。人生、喜びが生まれるところには豊かさが満ち溢れるものです。
悩みのパターンの一つに「複数の選択肢からどれがベストか決めあぐねている」状態があります。
例えば「案A・案B・案Cのどれが良いか」を悩むとして、それぞれの案を調査するわけでもなく、ただグルグルと悩むだけ。
そんな状態が続くことがあります。
要はどの案も決め手に欠けている状態なのですが、そうなったらサッサと決断するに限りますね。
今回の引用にも書かれているように、「それ以上悩みを引きずらないで済みます」。
決断した後は「やっぱり別の案が良かったかも…」となるべく思わないようにして、決断した案で突き進む。
そういった気持ちが大事なのかなと思いました。
どの案か悩んでいるということは決め手に欠けているわけで、別の案を選んだところでまた「やっぱり別の案が良かったかも…」と思いそうです。
そうなると右往左往している時間が無駄になります。
決断したあとは他の選択肢を頭から消すように努めると良いのかなと。
説教を慎む
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「あなたの存在があまりにも騒々しいので、
あなたが言っていることが聞こえません。」
ラルフ・ワルド・エマーソン「プラトンまたは哲学者」
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自制心をもつことは周囲との良好な関係を保つために重要です。自分の知識をひけらかしたり、哲学者のように振る舞ったりするのはやめましょう。
人は知らないうちに自分がこうなりたいと思っている人物の役を演じているものです。それが間違った役回りであるとも気付かずに。
人に説教する前に、自分の行いを正しましょう。そして決して見栄を張らないことです。
最初に出てくる格言みたいなものが良かったので引用してみました。
皮肉っぽい言い回しがステキです。
本書はたまに格言が差し込まれます(トピックによる)。
私は説教的なことはやらないように気を付けてきたつもりですが、今後も気を抜かずに気を付けたいと思います(意外と書くことがない…格言を引用できたので満足です)。
おわりに
ということで「シンプルに生きる ストレスからの解放」に関してアレコレ書いてみました。
今回の記事で引用したのは、
自分のとなりに座ってみる
決断する人になる
説教を慎む
の3つでした。
本書は表現が独特な気がしました。
その表現が著者の特徴なのか、翻訳の影響なのかは分かりませんが、結果としてそれが心地良い読書体験となりました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
「メンタルヘルス」関連の読書感想をマガジンにまとめています。
こちらも良ければぜひ。