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【読書感想】超訳 カーネギー 道は開ける エッセンシャル版/デール・カーネギー

「超訳 カーネギー 道は開ける エッセンシャル版」こちらの本、読みました。

本屋でたまたま見かけました。
昔読んだことはありましたが、改めて読んでみました。


本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

『超訳 カーネギー 道は開ける』が、手にとりやすい文庫エッセンシャル版になって再登場。
あらゆる悩みを克服して、新しい人生を切り開こう!
私は本書を書くために長年の歳月を費やした。
古今東西の偉人たちが悩みについて言っていることを知るために哲学書や思想書、心理学書を片っ端から読んだ。
また、政財界からスポーツ界にいたるまで幅広い分野で活躍している有名人に話を聞き、
夜間の成人教育のクラスでも多くの受講生から話を聞いただけでなく、興味深い手紙をたくさんもらった。
こうした経験の結果、私は世界中の誰よりも多くの人から悩みを克服する方法について学んだと自負している。
だから本書は学術的な本ではなく、きわめて実用的な本である。

こんな感じの本です。

「超訳」や「エッセンシャル」というワードが付く本はたまに見かけるのですが、ボンヤリとしか分かってませんでした。
今回読むにあたって、改めて調べてみました。

超訳

原文にこだわらず、わかりやすく、読みやすいように翻訳することを意味している。
出典:https://imidas.jp/genre/detail/L-103-0089.html

エッセンシャル

エッセンシャル(essential)は、「本質的な・根本的な・必須の」という意味です。
出典:https://kapisama.com/essential

ということで「読みやすく翻訳して、重要なところを厳選した本」といった感じでしょうか。
実際、非常に読みやすかったです。
1トピック1ページにまとまっていることもあり。

ちなみに「超訳」「エッセンシャル」が付いてない方の本も10年以上前に読んでいます(以下リンク)。

「超訳」で「エッセンシャル版」の本書を読んだ時、「こんな内容だったっけ?」となりました(10年以上前の記憶ではありますが)。
※読書記録Notionを確認したところ「2013/12/28」に読んでいました。

著者情報

本書の著者である「デール・カーネギー」でネット検索したところ、いくつかヒットしました。
リンクしておきます。

いくつか引用と感想

あまり考えすぎない

心理学者のウィリアム・ジェームズは「いったん決定をくだしたら、すぐに実行に移そう。その結果について不安を抱く必要はない」と言っている。
優柔不断になってグズグズしてはいけない。いったん疑念が生じると、さらに疑念が生じるだけだ。
実業家として成功を収めたウェイト・フィリップス氏は、決定を素早く実行に移すことの重要性についてこう言っている。
「抱えている問題について考えすぎると心配性になるおそれがある。もちろん考えるのはいいが、度を超すと有害だ。ある程度考えたら決定をくだし、迅速に行動を起こそう。後ろを振り返って迷ってはいけない」

私は色々と情報を集めて、比較検討するタイプです。
なので決定までに割と時間が掛かります。
「考えすぎている」と言っても良いかもしれません。

そして時間を掛けて決定した後も、「あっちの案の方が良かったかも…」となりがちです。
慎重に考えること自体は良いかもしれませんが、 度を超している気がします。

比較検討している時点で、それぞれの案に良いところはあるはず。
決定した後に振り返ってしまうと、不採用にした案の良いところに目が行ってしまう。

そこで再び決断して不採用にした案の方に切り替えるならまだしも、ただただ優柔不断になっているだけ。
そうなると無駄に時間を浪費している感じがしますね。

時間に解決させる

ホープ教会のジョン・ミラー牧師はこう言っている。
「数年前、私は心の持ち方を変えることによって心配事をなくせることを発見した。心配事は自分の外部にあるのではなく自分の内面にあることに気づいたからだ。
やがて私は、時間が心配事の大半を解決していることがわかった。実際、一週間前に自分が何を心配していたかを思い出せないことがよくある。そこで私は、少なくとも一週間が経過するまでは問題について悩まないことにした。もちろん、一週間にわたって完全にそれを忘れられるわけではないが、一週間が経過するまではそれが心を占有しないようにした。その結果、九割の確率で一週間以内に問題が自然に消滅した」

今回の引用を読んだ時、以前引用した「心配の遅延」「原因探しをやめるのではなく後回しにする」の内容を思い出しました。

「心配の遅延」は、”家に帰ってから”。
「原因探しをやめるのではなく後回しにする」は、”30分”。
今回の引用は、”一週間”。

期間は違えど、どれも心配事を遅延させるようにしています。

そして「九割の確率で一週間以内に問題が自然に消滅した」という部分からは、「心配事の9割は起こらない」の内容を思い出しました。

【読書感想】「考えすぎない」人の考え方 - 心配事の9割は起こらない

心配事を一旦保留にしておくことって意外と大事なんだなと、改めて。

暇を持て余さない

現在、公認会計士として活動しているデル・ヒューズ氏は、かつて心配性に苦しめられた日々をこう振り返っている。
「私は軍事訓練の最中に落下し、肋骨を三本折って退役軍人病院に収容された。三か月も入院して人生で最大のショックだったのは、主治医から『まったく回復していない』と言われたことだ。真剣に考えた末、心配しすぎて回復が遅れているように感じた。それまで活動的だったが、ずっとベッドで上を向いて考えていると、ますます心配になり、このまま身体障害者として余生を送ることになるという不安に襲われた。
そんなある日、主治医に頼んで隣の病棟の『カントリークラブ』に参加させてもらい、トランプや絵画、彫刻、読書を楽しんだ。心理学の本もよく読んだ。そこで三か月ほど過ごしたとき、主治医が『驚異的な回復だ』と言ってくれた。こんなに嬉しかったことはない。ベッドで心配するのをやめて趣味に打ち込んだことが好結果を招いたのだ。おかげで今はすこぶる健康で、公私にわたって充実した生活を送っている」

今回の引用を読んだ時、以前引用した「不安が入り込む隙間をあらかじめ埋めておく」の内容を思い出しました。

【読書感想】「不安症」でもだいじょうぶ - 不安が入り込む隙間をあらかじめ埋めておく

“不安”と“心配”では少し違うかもしれませんが、暇を埋めて忙しく過ごすことで“不安”も“心配”も追い出しやすくなるのかなと。

ちなみに他にも「忙しく過ごす」エピソードがたくさん出てくるのですが、仕事で時間を埋めるエピソードはあまり賛同できませんでした。
趣味で時間を埋めるのは賛同なんですが、仕事で時間を埋めようとすると新たな心配が生まれそうだなぁと。

悲しみを乗り越える秘訣

イギリスの詩人テニソンは親友の詩人アーサー・ハラムを失った悲しみを乗り越える決意をこう表現している。
「私はたえず忙しく過ごさなければならない。絶望に打ちひしがれて心身ともに衰弱してしまわないように」

1つ前の引用と同じようなニュアンスです。
本書は、エピソードは違うけど伝えたいメッセージが似ているトピックがチラホラありました。
「忙しくするとネガティブな感情は生まれにくい」的なトピックは他にもたくさん出てきます。

そして今回の引用に関しては、この文量で1トピックを終わらせる潔さ。
「短い!」とは思いつつ、個人的には読みやすかったです。

おわりに

ということで「超訳 カーネギー 道は開ける エッセンシャル版」に関してアレコレ書いてみました。

今回の記事で引用したのは、

  • あまり考えすぎない

  • 時間に解決させる

  • 暇を持て余さない

  • 悲しみは乗り越える秘訣

の4つでした。

ちなみに本屋では「道は開ける」と「人を動かす」が並んで置かれていました。
おそらく「人を動かす」の方が有名だとは思いますが、メンタルヘルス寄りの「道は開ける」を先に読みました。

「人を動かす」もいずれ読んでみようと思います。

(追記)
「人を動かす」も読みました。
こちらも良ければぜひ。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

「メンタルヘルス」関連の読書感想をマガジンにまとめています。
こちらも良ければぜひ。


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