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【読書感想】気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント/内藤 誼人

「気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント」こちらの本、読みました。

本書の著者、内藤誼人さんの本は今回で8冊目です。
これまでの読書感想をリンクしておきます。


本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

なにげない「ひと言」、まわりの「評価」、将来の「不安」…
もう、いちいち反応しない、考えない。
今すぐ使えて、ほどよく肩の力が抜ける、
そんな心理学の研究成果を集めました!

こんな感じの本です。

内藤さんの本は今回で8冊目です。
いつもの感じで、研究データを交えながら解説しています。

自信をつける習慣」の姉妹本のようです。

著者情報

本書の著者である「内藤 誼人」でネット検索したところ、いくつかヒットしました。
リンクしておきます。

いくつか引用と感想

とにかく「よく眠る」ことが何より一番

たいていの問題は解決してしまう
ニューヨーク州立大学ビンガムトン校のジャコブ・ノタによりますと、クヨクヨと心配したり、悩んだり、迷ってばかりいる人には、みな睡眠時間が短いという特徴が共通してみられるそうです。
逆に言うと、きちんと睡眠時間をとっている人は、そんなに心の悩みを抱えていないのですね。
心の悩みを解決したいなら、とにかくよく眠ること。これで、たいていの問題は解決します。
一晩ぐっすり眠れば、「なんで、あんなにつまらないことで悩んでいたんだろう?」と首をかしげてしまうほど、心はスッキリしてきますよ。
睡眠時間がたりなくなってくると、私たちの思考は、なぜかネガティブなほう、ネガティブなほうに向かいやすくなります。
ふだんは明るい考え方ができる人でも、睡眠不足のときには、「自分にはもうこの仕事はできないんじゃないか」とか、「自分は一生不幸なままなんじゃないか」というような悲観的な考えが浮かんでしまいます。

たしかに私も、睡眠不足だと悲観的になる傾向がある気がします。
睡眠不足ということは、仕事が忙しい時期であることとほぼイコールです。

そういう時は悩みの種も多いです。
悩みを解決する方向で色々と考えるのですが、睡眠不足の影響もあってか頭がうまく働きません。
なので良い対策案がなかなか浮かびません。

悩みを解決しようとするものの、「良い対策案が浮かばない」「なかなか前に進まない」状態となります。
そんな感じで悩みがグルグルすると、メンタルヘルス的にも良くないですね。

今回の引用は、以前引用した「グリンパティック・システム」の話とも関連しそうです。
リンクしておきます。

【読書感想】最高のリターンをもたらす超・睡眠術 - イヤなことがあった日こそたっぷり寝る

そして睡眠不足のデメリットは「仕事のパフォーマンスが低下する」「食欲が暴走する」など、他にもあります(詳しくは以下リンク)。

【読書感想】ブレイン メンタル 強化大全 - 仕事のパフォーマンスが著しく低下する(睡眠不足のデメリット②)
【読書感想】ブレイン メンタル 強化大全 - 食欲が暴走し、4倍太る(睡眠不足のデメリット③)

ということで、とにかくよく眠るは納得です。
パソコンの不具合対策でよくある「とりあえず再起動してみる」に近いニュアンスを感じました。

つまり、体の不調を感じたら「とりあえずよく眠る」ことから試してみる。
そしてそれで解決することも割と多い。
そんな感じかなと。

愚痴っぽい人からは距離を置こう

たえず愚痴ばかり言っている人、きっとあなたのまわりにもいますよね。「うちの給料が安い」とか「うちのお店は、お客の質が悪すぎる」とか「夏は暑くて、冬は寒くてイヤだ」とか、口を開けば愚痴ばかり。
こういう人のそばには、なるべく近づかないようにするといいですよ。
なぜなら、愚痴っぽい人のそばにいると、こちらまで愚痴っぽくなり、不満を感じやすい人間になってしまうからです。

「心理的感染」にはくれぐれもご注意を
こういう現象は、「心理的感染」と呼ばれています。
わかりやすく言うと、「朱に交われば赤くなる」という現象です。自分では気づかないかもしれませんが、私たちは自分が付き合っている人の影響をものすごく大きく受けてしまうものなのです。

フェイスブックのコア・データ・サイエンス・チームのアダム・クラマーは、フェイスブックのユーザーの情報発信について、1週間のデータを分析してみたことがあります。
その結果、友人がネガティブな情報発信をしていると、自分もネガティブな言葉を多用する傾向が確認されました。友人の感情が、自分にも感染してしまうのです。

雰囲気の悪い職場ってありますよね。
活気がないというか、空気が停滞しているというか、そういった職場です。
色々な顧客先に出向くので、なんとなく雰囲気の悪さを感じることがあります。

こういった雰囲気の職場は、最初からそうだったわけではないはず。
一部の愚痴っぽい人から始まるパターンが多いんじゃないかなと思いました。

今回の引用でいうところの「心理的感染」が一部の愚痴っぽい人から徐々に広まっていき、職場全体にどんよりした空気が漂ってしまうのかなと。

今回の引用を読んで、以下の引用を思い出しました。

【読書感想】"他人の目"を気にせず動ける人の考え方 - 「叱る上司」はパフォーマンスを6割下げる

叱る上司の影響が、叱られた当人だけでなくチーム全体に広がったりするようです。
そしてチームの人でなくても、叱られる場を目撃しただけでもパフォーマンスに影響があるようです。

周りに愚痴っぽい人が多ければ、それに自分も影響されて愚痴が多くなってしまう。
それもおそらく、知らず知らずのうちにそうなってしまうのかなと。

そして更に気を付けるべきは、自分が最初に愚痴を連発して周りに影響を及ぼすこと。
年齢を重ねれば重ねるほど自分の影響力は大きくなるはずで、そうならないように気を付けたいなと思いました。

せっかくなので「心理的感染」でネット検索してみました。
ヒットしたのでリンクしておきます。

「この人、私のこと嫌いなんだな」と思ったら近づかない

嫌いな人には、何を言ってもダメ
米国カーネギーメロン大学のアンソニー・プラトカニスは、ロナルド・レーガン元大統領を好意的に評価している人に、「レーガンの大学時代の成績は平均してどれくらいだったと思いますか?」と推測させると、「平均A」という答えが返ってきたのに、大嫌いな人たちに同じ推測をさせると、「平均C」という答えが返ってくることを確認しています(ちなみに、実際のレーガンの大学時代の成績の平均はCでした)。
嫌いな人には、その人のすべてが悪く映るようです。
ですから、嫌いな人には、もう何を言ってもムダです。
こちらが何を言っても、どうせ冷静に、客観的に判断してくれることはありません。もともと嫌いなので、何を言ってもダメなのです。
したがって、自分を嫌う人には、できるだけ近づかないようにするしかありません。仕事がらみでどうしても付き合わなければならないときでも、できるかぎり話しかけないようにするか、事務的に話しかけるにとどめて、「仲よくしよう」などとはつゆほども思わないようにするのが肝要です。

私も職場に苦手な人が居ます。
その苦手な人が良い行動をしていたとしても、そう簡単に好感度は上がらないはず。

逆もまた然りで、仮に自分のことを嫌いに思っている人がいたとしたら、その人と仲良くなるのはかなり難しいはず。
仲良くなることはスッパリと諦めて、ビジネスライクに必要最低限のやり取りに留めるのが良さそうです。

今回の引用は、

こちらが何を言っても、どうせ冷静に、客観的に判断してくれることはありません。

の部分が印象的でした。
こういった何を言ってもムダな感じは、SNS上でよく見かける気がします。

今回の引用で提案しているように、自分を嫌う人には出来るだけ近づかないようにするのが良いはず。
なのにSNS上では妙に近い距離で言い争っている印象です。

ということで、私はSNSでは猫の画像を「いいね」しまくっています。
そうすることでタイムラインが猫で溢れて、言い争いしているようなものとは距離をとっています(たまに遭遇してしまいますが)。

おわりに

ということで「気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント」に関してアレコレ書いてみました。

今回の記事で引用したのは、

  • とにかく「よく眠る」ことが何より一番

  • 愚痴っぽい人からは距離を置こう

  • 「この人、私のこと嫌いなんだな」と思ったら近づかない

の3つでした。

いつも通り、研究データを交えながらの解説で納得感がありました。
今回で8冊目と多いですが、それでも初見の研究データがたくさん読めるのはありがたい限り。

他にも著作がたくさんあるようなので、そこから探してまた読んでみようと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

「メンタルヘルス」関連の読書感想をマガジンにまとめています。
こちらも良ければぜひ。


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