『日本古典読本』 秋山虔,桑名靖治,鈴木日出男 筑摩書房の目次詳細
こちらの記事で取り上げた
は、出版社HPにも目次詳細がありません。ネットで目次を見つけることは困難なはずです。こちらで記載します。
この本は、古典読解を学ぶ際に、とても良い構成・作品選出になっています。本の体裁は
四六判サイズ
上部1/5に頭注(語句の解説・意味)
中部3/5本文
下部1/5に脚注(作品解題, 本文解説 等)
別冊子に現代訳
と使いやすさ抜群。約250ページにわたり、古代から近世の古典作品が収録されています。有名作はもちろん、大人向けに「正法眼蔵」「歎異抄」、杉田玄白、高野長英など、学習参考書には見かけない古文も選出されています。
以下、目次です。収録章名(古典作品名)、太字は複数章(歌)収録です。
はじめに 秋山虔
I 古代前期
万葉の歌
〈参考〉明けもどろの花の(おもろさうし)
古事記
三輪山の猿(日本書紀)
褶振の峰(肥前風土記)
<参考> 三輪山伝説(古事記)
悪逆の子(日本霊異記)
祈年祭(祝詞)
Ⅱ 古代後期
王朝の歌
かぐや姫昇天(竹取物語)
伊勢物語
鹿の声(大和物語)
源氏物語
はいずみ(堤中納言物語)
少年の春は(狭衣物語)
萱草と紫苑(今昔物語集)
地獄(往生要集)
尾無き牛の歌(本朝文粋)
源高明の左遷(栄花物語)
堀河殿の怨念(大鏡)
住吉の明神(土佐日記)
道綱鷹を放つ(蜻蛉日記)
君をおきて(和泉式部日記)
秋のけはひ(紫式部日記)
足柄山(更級日記)
胡蝶に似たり(成尋阿闍梨母集)
御汗の陸奥紙(讃岐典侍日記)
枕草子
やまとうたは(古今和歌集)
道信の中将(俊頼髄脳)
Ⅲ 中世
中世の歌
今や夢(建礼門院右京大夫集)
好きぬる者は(宇治拾遺物語)
能は歌詠み(十訓抄)
歌好む児(沙石集)
平家物語
落花の雪に(太平記)
静の舞 (義経記)
一万・筥王(曾我物語)
新島守 (増鏡)
紅旗征戎吾が事にあらず(明月記)
いざふ月(十六夜日記)
岩木ならぬ心には(とはずがたり)
閑居の気味(方丈記)
徒然草
文について(無名草子)
中世の歌論
心と詞 (毎月抄)
定家は、さうなき者(後鳥羽院口伝)
匡房と能因(無名抄)
待つ恋に(正徹物語)
花(風姿花伝)
法語
魚、水を行くに(正法眼蔵)
善人なほもつて (歎異鈔)
朝には紅顔ありて(御文)
日蓮は佐渡へまかる(土籠御書)
瓜子姫とあまのさぐめ(瓜姫物語)
石童丸(説経・苅萱)
老人と死神 (ESOPONO FABVLAS)
花や散るらん(謡曲・道成寺)
山の神(狂言・花子)
Ⅳ 近世
近世の詩歌
造化に従ひ造化に帰れ(笈の小文) 松尾芭蕉
奥の細道 松尾芭蕉
銀河の序(風俗文選) 松尾芭蕉
しをりと細み(去来抄) 向井去来
不易流行(三冊子) 服部土芳
春風馬堤曲(夜半楽)与謝蕪村
一炉の茶煙(洛東芭蕉庵再興記) 与謝蕪村
蛙の野送り(おらが春) 小林一茶
糸瓜の辞 (鶉衣) 横井也有
一夜の宿(けふの狭布) 菅江真澄
虚実皮膜の間(難波土産) 穂積以貫
狂言は常を手本(耳塵集) 金子吉左衛門
うたの心のうち(歌意考)賀茂真淵
もののあはれ論(源氏物語玉の小櫛) 本居宣長
鳥の話(自然真営道) 安藤昌益
鼻は面中にありて(蘭東事始)杉田玄白
花山翁(わすれがたみ) 高野長英
人には棒振り虫同然に思はれ(西鶴置土産) 井原西鶴
すいの夢(金々先生栄花夢) 恋川春町
浅茅が宿(雨月物語) 上田秋成
八の珠(南総里見八犬伝) 滝沢馬琴
神奈川の茶屋(東海道中膝栗毛) 十返舎一九
梅川・忠兵衛(冥途の飛脚) 近松門左衛門
月も朧に(三人吉三廓初買) 河竹黙阿弥
牡丹灯籠(怪談牡丹灯籠) 三遊亭円朝
コラム 桑名靖治・鈴木日出男
言葉と文学 / 『万葉集』と和歌 / 話型 / 神話・伝説・説話・歌謡 / 文学の発生 / 言葉と文学 / 『古今集』の時代と和歌 / 王朝の和歌 / 物語とは何か / 文学の中の民衆像 / 浄土教と想像力 / 批評の発生 / 日記文学 / 言葉と文学3 / 『新古今集』とその時代 / 幽玄 / 中世の仏教 / 過渡期としての中世 / 語りと芸能 / 言葉遊び / 言葉と文学4 / 近世の詩歌 / 座の文学 / 旅と文学 / 「鎖国」と中国文化 / 俳文 / 近世庶民の教育 / 国学のおこり / 近代の黎明 / 古典文学の世界
日本古典文学史年表
重要事項索引
誤記がありましたらご連絡ください。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?