シェア
一服どうぞ(目次) 一杯目 お茶を濁す …あらすじ約300字・本文約4,000字 二杯目 茶漬け…
プロローグ 寝る前にスマホを見ないのは、良い眠りのためのお約束だそうだ。 そう言われ…
本当は、もっと製本の記事を書くつもりだったんだけど余裕がありませんでした笑 はじめての本…
白いテーブルクロスに、白磁に金の縁取りのティーカップ。ゆらゆら浮かんでいるダージリンの水…
雨の気配で目が覚める。 カーテンの裾をそっとめくると、ベランダ越しの空は灰色。耳を澄ませ…
ようこそお越しくださいました。この記事をご覧いただき、ありがとうございます。 樹立夏(い…
花火と手だけが写った写真。でも、手に取るように覚えている。これは、あのときあの子と一緒に手持ち花火をしたときのだ。卒業アルバムに挟まれたその写真を見ながら、まだ成人前のひと夏の夜を思い返す。 もう十二年前になる。高校三年生だった。 あの日、突然誘われた。 「うちと花火しようえ」 話したこともない僕にかけられた言葉。なんで、僕? 「え、なんで僕なん? あ、いや、お誘いありがとう。うれしいけど、その、僕たち、クラスも部活も違うし、そもそも話したことないやん」 彼女はひ
ユウがまた教科書を借りに来た。これで3日連続、記録更新。 「中学生にもなって、また忘れ物…