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心が救われた話

自分の無力さを感じることはありませんか?

人の役に立ちたいと思っていても、誰かのために何かをしたいと思っていても、自分の無力さに打ちひしがれてしまうことがあります。実際に僕自身も、人の役に立ちたいと思っても、何も出来なかったこともあります。その時は、凄く落ち込んでしまい、かなり自分を責めてしまいました。こうして、毎日のように誰かの役に少しでもなりたいと思い「note」を書いているときも、自分の書くスキルのなさに心折れては、自分は何の役にも立たないのではないか。無駄な努力をしているのではいかと思う時があって落ち込むこともあるのです。

これだけたくさんの情報を目にする中で、記憶に残るのはどれも衝撃的で奇跡のような話ばかり。ドラマや映画のような展開があるものばかりです。そうした話を耳にした後に、自分のちっぽけさや無力さを感じてしまいがちです。自分は、何の役にも立たない、価値のない人間だと思いたくなってしまうものです。

ですが、人の役に立つって誰にでも出来ることだと思うのです。それは誰の心にもきっと愛があるからです。つまり、それは誰もが価値がある証であると、僕は思うのです。

人生がどん底の中で

これまで積み上げてきたものが崩れたのは、仕事での挫折がきっかけでした。仕事で大きなミスをしてしまいました。更には、いつまで経っても、会社に言われた売上げ目標に届かないのでした。そうした中で、上司からこう言われました。「売り上げが作れない人間は、それだけ人から求められていない証拠。君には、人としての価値がないからだ。」その瞬間、これまでの自分の全てを否定されたように感じました。

自分には価値がない。誰からも求められてないと思うと、一気に世界が変わってしまったのでした。急に、いつもそばにいるはずの家族や中の良い友達、親身になってくれる方が、そうした身近にいる人達が僕によそよそしくしているように見えてなりませんでした。

そうしている中で、ひがんだり嫉妬したり、妬んだりするようになり、自己嫌悪に陥っては孤独を強く感じてしまうようになったんです。そうなると、生きている意味さえ分からなくなってしまったのです。

気がつけば、自分から命を投げ捨てていたんです。生きていたって、苦しいだけだから、意味がないと思ったのです。

今思うと、本当に僕は運が良かったと言えます。自分が本当に愚かだったのに、こうして生き延びることが出来たのですから。ですが、当時の僕はそう思うことが出来ませんでした。自分は死ぬ勇気さえないのかと責めたくらいです。生き残ってしまったことを悔いていました。

そんな自分をみかねて、半ば強引に家族に連れていかれた精神病院に重度の鬱だと診断されて入院することになったのでした。ですが、僕にとっては、それは最悪の出来事だったのです。自分がまさかうつ病を患うなんて思っても見なかったことだったからです。あれだけ自分がおかしなことをしていたのに全く気付いていなかったのです。全ての人間が嘘をついて、価値のない僕を役にたたないからといって、病院に押し込めているのだと本気で思っていました。

その思い込みは、激しく恨みを増幅させていくだけでした。次第に誰にも相手にされなくなってしまいました。その結果、誰も僕の気持ちを理解してくれようとはしてくれなかったのです。どんどんと自分が追い込まれていく感覚が強くなっていきました。いよいよ、本当に孤独になってしまったのです。

そんな時に、時を同じくして同じ病気を抱えて入院していた方と出会い、お互いの話をするようになりました。

自分の状況や思いを話しました。気が付けば夢中になって、自分の気持ちを話したんです。その方は黙って話を聞いてくれていました。話し終えた時に、その人は涙を流してくれたんです。そして、こう言ってくれたのです。「それは、本当に辛かったですよね。私もうつ病を患っているから、気持ちは凄く分かるんです。でも、何かあなたの役に立ちたいと思ってはいるのですが、私なんかでは何も出来ません。どんな言葉をかけて良いのかも分かりません。」その言葉を聞いた時には、僕もこらえきれなくなっていました。涙をこぼしながら、こう思えたんです。そんなことはないって。誰ひとりとして、僕の話をまともに聞いてはくれなかったから。それが、ずっと苦しかったから。一人で抱えてどうしたらいいのか分からずに、もうぐちゃぐちゃだったから。それがようやく話を聞いて貰えたんです。聞いて貰えたことが何よりも嬉しかった。ずっと我慢してつっかえていたものが取れた気持ちでした。その方は何も役に立たないというけれど、少なくとも、僕は救われたのです。僕が求めていた言葉だって、沢山のポジディブな言葉よりも、ただ、辛かったねと寄り添うものだったのです。本当に嬉しかったのです。

ただ話を聞いただけで、救われた心があるのです。

今では、そのことがとても大切な教えだったんだと思います。

自分はなんの価値もない。役に立たない人間だと感じる時には、人の話をちゃんと聞くことを意識するようになれたからです。そこに技術やスキルはいらないはずです。ただ、真っ直ぐ聞いてあげて、聞き役に徹するのです。

それだけで、十分に価値のあることだと知っているからです。それだけで、無力感や無価値観から、自分を解放することが出来るはずだからです。自分の出来る範囲でいいものだということを分かったからでした。

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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー

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