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起きた出来事を辛いと判断しない
僕の抱えている後悔
人には、誰もが後悔のひとつやふたつを抱えているものだと思います。あの時に、こうしておけば良かった。あの時に、どうして自分はあんな行動をとってしまったんだろう。そんな風に思ったことは、誰もが経験したことのあることだと思います。
ですが、過去の後悔を強めてしまうと、今の自分や自分の置かれている状況に、とても不満に感じてしまうのです。
昨日、車で帰宅していると、事故現場に遭遇してしまいました。どうやら、すでに警察官の方が到着されていたみたいで、運転手の人に話を聞いて、事故処理に追われているようでした。
その現場を見ているうちに、僕の中である記憶が蘇ってきました。
それは、僕が小学3年生の時のことです。母と弟と僕の3人で、商店街に買い物に出かけたのでした。僕と弟は、何かに気を取られてしまい、母は道路の向かいにある、別のお店に入っていきました。
気が付いた時には母の姿がなく、はっとした僕は、すぐに母を探しました。向かいのお店にいる母を見つけて、「お母さん!」と、言いながら駆け出したのです。僕が道路を渡り終えた瞬間に「ドン」と、大きな音が響きました。僕が駆け出したあとに弟も付いてきていたのでした。ですが、ちょうとその時に、通りがかったタクシーに轢かれてしまったのでした。微かに、弟が飛んでいくのが見えたのです。
弟は意識はあったものの、救急車に運ばれました。どうやら、頭を打ったみたいで、病院で詳しく調べてみると、脳内出血していたことが分かりました。もしかすると命に関わるかもしれない。そんな話を母にされた時に、僕は怖くなりました。どうしようもないくらい後悔しました。あの時に、自分が飛び出していなければ、ちゃんと弟のことを見ていれば、こんなことにはならなかったのにって。
運よく弟は回復を見せてくれたのです。ただ、それから、半年くらいは入院していたと思います。
ただ、僕はそれからずっと後悔を抱えてしまうようになったのです。自分が全て悪いのに、のうのうと生きている。その罪悪感で押し潰されそうになりました。笑うこともためらってしまうし、何をしても身が入りませんでした。ある時に僕は全て自分が悪かったのだと泣きながら両親に訴えたのを鮮明に覚えています。それくらい申し訳ないと思い、後悔していたのでした。
その時の記憶があったから、事故現場を見た時に、思い出してしまったんだと思います。
再び、その時の後悔に襲われてしまいました。
後悔は幻でしかない
あの時に、自分が飛び出していなかったら。そんなことを思っていると、当時の警察官の方がこう言って慰めてくれたことも思い出すことが出来たのでした。
「君が、飛び出さなくても、弟君は飛び出していたかもしれないよ。決して君が悪い訳ではないんだよ。ただ、君も飛び出してしまったのは、ちゃんと反省してね。もしかすると、君が事故に遭っていたかもしれないんだから。」
そう言って、優しく頭をなでてくれたのでした。
当時の僕は、意味を理解しようともしないで、受け入れることはできませんでした。ですが今回は、その言葉を思い出したときに自分を取り戻すことが出来ました。
後悔は幻でしかないということ。ああしておけば良かった、こうしておけばよかったのは、ただの幻想でしかなく、自分が悪いと判断してしまったから後悔に繋がってしまったのです。ないものなだりのように、自分の行動の反対が良かったと思えてしまうだけなんです。何故か、違う選択肢が良かったと思い込んでしまうのです。
決して、ああした方が良かったなんて、どうして言えるのかは、本当の所は分からないのです。だって、それは経験することの出来ないことだからです。
後悔すれば、幻想に溺れてしまい、現実受け入れらられなくなったり、今の自分の力を失わせてしまう。だから、出来るだけ起きた出来事に悪いと判断しないこと。そこで、自分を否定してしまわないようにしよう。
そんなことを自分に言い聞かせることができました。
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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー