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飽きっぽい人のためのトランスラン1

飽きっぽくて何事も長続きしないぼくであるが、快適かつ継続可能なジョギング法をついに見つけた。身体によいだけでなく、心のリラックスにもつながる。意識と無意識のありようや自分の興味の対象を知ることもできる。走りながら自己肯定を自然と繰り返す癒しの過程の中で、自己否定癖からも抜け出せる。今の悩み事、気になっていることを整理する時間にもなる。仕事上のアイデアを無理せず無意識からのメッセージとして受け取るブレーンストーミングの時間にもなる。正直、美味しいことづくめで、最近、走りに行くのが楽しみなのである。

ただ、これは今のところぼく一人でやった結果であってn=1のデータである。だから、簡単にこのやり方をシェアして、他の人でも同じような結果になるのかを確認してみたい。そのため、このトランス状態に入って走る「トランスラン」のやり方を紹介しておく。もしも興味を持って試してみたくなった人がいたら、その結果を教えてもらえるとうれしい。もちろん、うまくいかなかったよ、という結果報告でも大歓迎だ。

また、実行するのは面倒だなと思った人は、無理に実行しないでほしい。というか、実行してはいけない。あなたにはまだトランスランは早すぎるのだ。まだ取り組む時期じゃない。

自分の状況と前提

トランスランは現在のぼくの状況の中で自然と根付いてきたものである。今までずっとダイエットのために、ウォーキングやジョギング、スイミングなどを断続的に10年以上試みていた。

だが、しばらく続けては飽きてしまい、そのうちやめてしまう。ぼくは、自他ともに認める筋金入りに意志の弱い人間だ。そんなぼくがついにこれはイケているやり方かもしれないというランニング法に行きついた。それをこうして喜び勇んで報告するものだ。

重要な前提が一つある。ぼくは今現在、絶対的な義務ではないが、できれば週に一本のnote記事を書こうと心がけている。そして、note記事を書くためのアイデア出しの時間として、トランスランを利用している。noteを書きたいなと思うとジョギングに出かけ、ランニングに出かけるといくつかアイデアを思いついて、noteを書きたくなる。現在生じているこの好循環を定式化してみようというのが今回の試みだ。

ぼくはnoteを書いているが、他の人はそうじゃなくてもいい。仕事上のアイデア出しでもなんでも、なにかしら自分の心の底から湧き出してくるアイデアが欲しくなるようなテーマがあるとやりやすいだろう。

究極ジョギングの基本原則

【基本原則】
1)自分を徹底的に甘やかす
2)自分に義務を課さない
3)走りながら自分の思考と感情に注目する

優先度の高い順にトランスランの基本原則を挙げた。

たとえば、第一の原則「自分を徹底的に甘やかす」の方が、第二の原則「自分に義務を課さない」に優先する。具体的にはどういうことになるのか、以下、各原則ごとに確認していく。

自分を徹底的に甘やかす

まずは第一の原則「自分を徹底的に甘やかす」から説明しよう。

好きなこと、楽しいこと、気持ちいいことは、長続きする。
嫌いなこと、つまらないこと、つらいことは、嫌になってやめてしまう。

当然のことだ。

だから、ランニングする時間を、徹底的に好きなこと、楽しいこと、気持ちいいことをやる時間として設定する。

走る速度は絶対に無理してはいけない。別に走る必要もない。歩くのが快適で気持ちよければ歩けばいいし、走るのが気持ちよければ走ればいい。身体に無理をかけず、一番気持ちの良い速度で走る。または歩く。

走り方、歩き方にも色々とある。普通に走る方法もあるし、スロージョギングという身体に負担をかけない走り方もある。頭を極力上下動させないようにして、身体へのショックを減らすのもいい。小刻みに走るのも、大股でゆっくり歩くのもありだ。

とにかく、怪我をすると元も子もない。速度は一切問わず、外に出て少しでも歩いたり走ったりしただけで立派だと考えよう。

手の振り方は?
顔はどのくらいあげる?
背筋はどのくらい伸ばす?
腿はどのくらい持ち上げる?
着地するときの重心はつま先?かかと?

そんな風に身体の使い方とそれによって身体が感じ取る力や衝撃の変化をじっくりと味わう。そして、自分にとって最も快適で怪我をしない、楽な走り方を模索する。

身体や心肺機能を鍛えるために走るのではなく、身体を適度に動かすことで血行を良くし、凝り固まった筋肉をほぐすために走る。走るストレッチだ。

退屈したら、自分を楽しませてやる

あまりにもゆっくり過ぎて運動量が少なすぎると、退屈な気分になってくることがある。

そのようなときは、少しずつ慎重に運動強度を上げてみるのもいい。その方が快適だろう。

快適な走り方を探すのが目的であって、なるべく速く長距離を走ることは目的ではない。そこは忘れないようにしよう。

無理は禁物

そこで勘違いすると、苦しさに耐えながら我慢して走ることになってしまう。我々は短期的にはわりと頑張り屋なのだ。ついちょっとだけ無理してみたくなる。

でも、ここはあえて慎重になってみてほしい。少しでも苦しさの要素が入ると、いずれは嫌になってくる。そして、走るために外に出るのが億劫になってやめてしまう。

腹八分目、ちょっと物足りないくらいでも十分だ。どんなにゆっくりでも、部屋で椅子に座ってPCやテレビに向かい続けているよりはよほど健康的だ。それを週に2~3回、半年も続けられればすごいことだ。

走る距離も同じ。無理してはいけない。ぼくは最初、スロージョギングで30分程度から始めた。無理すると続かないからだ。走っている途中で「もう疲れたからやめたい」という気持ちが少しでもわいてきたら必ずその日は終わりにする。

快適に、楽しく

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走るコースもなるべく気分のいい場所がいい。川沿い、公園など自然がある場所を走ると、気分がリフレッシュされる。風や匂い、日光なども気分に影響を与える。とにかく、少しでも気分よく走れる場所を探そう。

ぼくの場合、信号で待たされるのがストレスになるので、近所の緑の多い公園のジョギングコースを4周している。全5㎞ほどを40分~50分ぐらいかけて、のんびり走っている。

音楽好きな人は走っている最中のBGMにもこだわるといいであろう。曲に合わせて走りたいのであれば、曲のBPMが重要になる。itunesに入れた曲のBPMを測定し、曲情報として書き込んでくれるアプリケーションなども無料である。

【BPMを測定するアプリ】
https://stabucky.com/wp/archives/928

そういったものを利用して自分のジョギングペースに最適なBPMの曲ばかりを集めたプレイリストを作ってもいいだろう。その曲も毎回聞いていると飽きてくるので、定期的に新しい曲をダウンロードしたりして仕入れてくるといい。

また、走るときのイヤホンが落ちそうだったり、足踏みの衝撃に合わせて耳の中でゴソゴソと音を立てて不快だったりすることもある。不快なものがあるのはいけない。トコトン不快さを減らしたい。それが長続きの秘訣だ。個人的にはこの骨伝導イヤホンを導入してから、イヤホンの不快感が激減した。

【おすすめ骨伝導イヤホン Aftershokz Aeropex】
https://aftershokz.jp/products/aeropex

耳を塞がないため、こもったような感じも圧迫感もない。振動で音が伝わるってどういうことなの?って使ってみるまでは半信半疑だったのだが、走るときに聞く分には十分な音質だと思う。

Zoomなどのウェブチャット時にも使いやすく、自分の耳がふさがれていないために自分のしゃべる声がこもって聞こえる不快感もない。現在の最上位機種が2万円程度するが、買ってみて本当に良い買い物をしたと満足している。(別にステマでもアフィリエイトでもないよ)

とにかく「自分をとことん甘やかす、楽しませる」という気持ちを持ち、実際にそう行動してもらうことが何よりも重要だ。

ここであげたのはぼくの例を示しただけであって、どんなツールをどう使うかは各自の自由だ。

自分にとっての気持ちよさを真剣に追求する時間

ぼくたちは案外、自分にとっての快・不快に注意を向けずに生きている。そうすると、自分の動物としての感性、感覚が鈍ってくる。

やらねばならないことや世間の目、ルールなどにばかり気を取られ、今、ここで自分は何を感じ取っているのか?それは自分にとって心地よいものなのか?それとも、不快なのものなのか?そんな自分の体感覚をじっくりと味わっている余裕がなくなる。

すると、日常生活でも、自分が本当は何がやりたくて、何をやりたくないのかすらわからなくなる。ただひたすら、外から与えられた義務をこなす人生だ。これはつらい。うつにだってなりやすい。

だから、何が好きで、何が嫌いなのかという自分の心の声に耳を傾ける時間をつくってやる。そうすることで、心は、自分の身体としっかりとした繋がりを持つようになる。メンタルにおいてもフィジカルにおいても健康に悪いはずがない。

自分の身体の声に耳を傾ける。

トランスランの一番の目的はそこにある。

今回は、ここまで。次の記事では第二の法則「自分に義務を課さない」について説明していく。


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