繰り返し読むべき本と出会う
たくさん読書の旅を続けていく中で、本当の意味で手元に残るのはどんな本なんだろう。
メンタリスト 彩 -sai-(@psychicsorcerer)です。
今回は読書に関するちょっとしたお話。
昔、ある人の影響でトルストイの『復活』をループして読んでいた。
最後まで読み終わったら、そのまま最初のページに戻り、最後のページを再び目指していくという形。
その後、同じトルストイの『アンナ・カレーニナ』にも感銘を受けたため、このループは
『復活』→『アンナ・カレーニナ』→『復活』→……
という形になった。
この出来事の中で、自分には生涯繰り返して読む本がどれだけ残るのかと私は問うようになった。
そうして、
いかにたくさんの本を読むかではなく、「繰り返し読むべき」と思わされる本に出会い、それをどれだけ噛みしめて読めるかが大事だ
という思いが私の中に住みつき始めた。
私自身は、読み飛ばしに近い状態で本に目を通すことがある。
(これは活字に苦手意識が根本的にあるからだ。活字への苦手意識については、過去にこちら↓で書いている。)
この読み飛ばしも一つの読書法だと思っているから否定はしないが、やはり「速く、多く、とにかく読む」というだけではない、人生を「豊か」にするような読書がしたい。
生涯繰り返して読むような本、人生を「豊か」にする本は、読み飛ばしでは味わえない繊細な味を多く持っているものだろう。
そういった本は、短い文の中に内容が凝縮されている度合いが高く、それゆえ、時には複数の解釈が可能になるような文章で構成されている。
これは、人それぞれで複雑な味わいに反応できる感覚に差があるため、答えも違うだろう。
私の場合は、冒頭であげた2冊がそれだった。
気付けば私の読書人生も積み重なってきた。
今回の記事を書いたのは、本を次々と読むだけでなく、一度振り返る機会を少し持とうかな、と最近思わされたからなんですが。
あなたにとっての「繰り返し読むべき本」は何ですか?
もしよかったら、是非聞かせてくださいね。
※今回の文中に出てきた本はこちら↓
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