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筆は走るし、指は踊る
見せつけるように文章を書いても、きっと読んではもらえない。
書くことは容易で、手軽に始めることができる、きがする。技術が見えないから。本当は至極難しいのに。
美しい文章がわかることは、ラッセンを容赦なく捨てられることだと思う。
美しい文章は、練りに練り、鍛錬を繰り返すことで1つの作品になっていく。工房で、真っ赤な鉄に一閃の槌を振り下ろす刀工の如く、言葉を並べる。
それでも片手間に書くことを辞め
正直、そんなに変わりたくなんかない
正直そんなに変わりたくない。だから、僕にとっては素晴らしく愛おしい10年代を振り返ろうと思う。
「2010年代が終わるね」
「そうだね、あっという間だったね」
2010年に16歳だったぼくは、星が明滅する程度の速さで25歳になった。10年の重みはすごい。
かつて人類は月にたどり着いたし、世界一高い塔が建設された。モバイルが世界を支配して、顔の知らない人が身近になった。
といっても、大きな動
知ることを放棄したヤツに、バイブスは生み出せない
言語によって社会は規定されている海外出張でブタペストに来ている。驚いたのは、ブタペストが異様に居心地が良いことだ。日本と雰囲気が似ている。都市景観、地理的特性、歴史などが違うにもかかわらず、暮らす人のふるまいが似ている。奥ゆかしさというか、少し恥じらいがある。
仮説は色々考えられるけれど、言語が似ていることが一つの大きな要因ではないだろうか。街で聞こえてくる言葉は全く理解できないけれど、耳馴染み
サポートメンバーじゃいられない
正しく、規則的に物事を進めることは、本当に苦手だ。
遅刻が多くて、恋人に愛想を尽かされる。
初詣は3回行ったのに、2018年の振り返りはずるずると長引いてしまった。
その間に紅白歌合戦で昭和が終わり、仕事は始まり、人日の節句も明けて、正月さえも終わっていた。
それでも振り返ることに価値があるので、遅ればせながらまとめてみる。
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端的に2018年を振り返ると、存外「悔しい」1年だった。
「ルポ 川崎」に、ことばの可能性をみた
あたし達の住んでいる街には
川が流れていて
それはもう河口にほど近く
広くゆっくりよどみ、
臭い河原のある
地上げされたままの場所には
セイダカアワダチソウがおいしげっていて
よくネコの死骸が転がっていたりする
岡崎京子の名作、リバーズエッジの冒頭を引用し、<川崎 = リバーズエッジ>と捉え洞察を行う、説得力のあるINTERLUDEがある。
それは、磯部涼さんの「ルポ 川崎」に登場する。BAD