『声をあげるんです。声をあげれば誰かが応えてくれます。世の中捨てたもんじゃないんです。誰かが手を差し伸べてくれるんです。』
【護られなかった者たちへ】
泣ける映画として色々な方からオススメされた作品です、やっとの鑑賞!大好きなミステリー作品であり、社会派作品で大満足でした(^_^)
舞台は仙台です。体を縛り放置し餓死させる、という凄惨な殺人が連続しておこります。阿部寛演じる宮城県警刑事の笘篠は、この連続殺人を捜査することになります。
調べていく中で、被害者は全員福祉保健事務所に勤めており、生活保護の受給に関して過去に様々なトラブルに関わっていたことが発覚します。これを機に、宮城県警は事件の動機は怨恨の線で捜査を進めることになります。そこには、東日本大震災によって生活に困窮する人達や、それを助けようとして動く人たちの様々な想いや悲しみが交錯した悲しい事件の真相があったのでした。
東日本大震災の時も私は九州に住んでいました。東北は遠い場所というイメージでしたが、テレビ越しに当時の被災地を観ては、同じ日本でこんなことが、、、という感じでただただ唖然としていました。この物語は、事件を追う刑事さん、生活保護を支援する人々、被害者、犯人、みんなが震災で大切な人を失ったりしていて、心に辛い気持ちを抱えいます。震災が多くの人の命を奪っただけではなく、生き残った人たちの人生をも狂わせてしまったのだと痛感する作品でした。
また、震災だけではなく、日本にはびこる貧困についても考えさせられるストーリーとなっています。生活保護の受給問題を中心に、貧困がいかに人の心を蝕むのか、助けて!と誰かを頼ることの大切さ、
そういったメッセージの込められた作品でした。
物語の終盤に、とある登場人物がSNSにメッセージを投稿し、それを宮城県警の刑事が目にするシーンがあります。個人的には1番感動的なシーンで心に
刺さりました。1部抜粋します。
この作品はどんでん返し系でもあるので、このシーンがどういう状況のものかはネタバレになるので説明できません(^-^;ただ、この作品で1番泣けるシーンだったかと!!
私は珍しく、こちらの作品では序盤で誰が犯人かわかりました\(^-^)/サスペンスの観すぎでしょうか、、、コナンではまったく当たりませんが、映画での犯人的中率は少しずつ上がってきてるような気がします!
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〈一言メモ〉
こちらの作品も原作は小説です。原作が小説や漫画の映画作品ってホントに多くなって来ましたよね!原作も読みたくなるので忙しいです( ̄▽ ̄;)