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苦手な営業職に幸せを感じていた話。

2022年10月3日に一度アップしていた過去記事。
度々noteを引用させてもらう方に「またか…」と思われてしまわないか…
と思いつつも💦
(もし以前見かけていた方も、また出会っていただけていたらとても嬉しいです…!)

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noteのいいところは、おすすめ記事の性能が高いことだと思う。
読みたいとおもう記事がどしどし出てくる。
そしてふと目に入ったこのタイトル

そうだそうだ。私も春に同じようなことを考え、気持ちを書き留めておきたいと思っていたのだった。
生き方や仕事についてまた悩んでいる今、今の気持ちを記しておく前に、
書き留めておきたいと思っていた営業職に対する気持ちをちゃんと記録しておこうと思う。

営業に向いていない私

私は広告代理店の営業をしていたが、ぼっちのazumiさんと同じく、営業に苦手意識があった。

私は、人と関わることや話をすることは好きだけれど、仕事となると別。
特に社内で大きなクライアントを任されていた私は、無駄に責任感を感じてしまい、
メールにも時間がかかるし、電話にも緊張してしまう。
(そのくせに後回し癖は無くならない)

営業といえば数字がつきまとうが、私は自社の利益やインセンティブよりも
クライアント満足を求めてしまう。
しかもそれも数字の面で効果が出てもあまり気分は上がらず、
それよりもクライアントやその先の顧客からの「ありがとう」という言葉に
やりがいを感じるタイプだった。

部活で集団行動や協調性は普通に身につけていると思うけど、
マイペースな性格ゆえに、人を巻き込んだりまとめて動かすのも苦手だし、
自分でいっぱいいっぱいなのにチームの進行管理もうまく行くはずがない。
いろんな人に迷惑をかけてしまったと思う…申し訳ない。

そして変に責任感を感じてある私は、今思えば代理店も向いていなかった。
ドラマで「この施策をすれば絶対バズります!」なんて言うシーンを見て、
なんで絶対なんて言えるんだろう。そんな大口叩いて失敗したらどうするんだろう。と思った。
お客さんが頑張って稼いだお金をもらって広告を出してもらって、お客さんの商品を売る。
とても自信のある施策じゃないと提案できない。

自分がミスをしたときに、自分や自社が損をして、謝るだけでなく、
クライアントにも謝罪をさせてしまう可能性がある、
そしてその先の顧客にまで迷惑をかけてしまう可能性があるというのも
なかなか精神的にきついものがあった。

また、ぼっちのmizukiさん同様、私のチームも、
案件を受注した先の作業(原稿やバナー制作は制作担当へ、web広告運用は運用担当へなど)はある程度バトンタッチとなるものの、
提案・受注前の企画検討など「0→1」の部分は基本的に営業の担当だった。
なんなら原稿制作のデザインも「0→1」の部分は営業の担当だったりした。
“適当“や“広く浅く”が苦手な私は、人にうまく頼ることも程よくバトンタッチすることも出来ず、
デザインの知見もないくせに抱え込んでしまったりした。

本当に甘ったれで申し訳ないなと思いながら、去年の今頃、
上記のことや入社時から営業を経験してきてそろそろ違う職も経験してみたいと思い、異動希望を出した。
その結果、今年の春から営業を離れることとなった。

営業だから得られたもの

しかし、実際に離れることとなって、引継ぎ資料を作成し、挨拶をしていく中で
営業職がとっても名残惜しくなってしまった。

それは、仕事を通していろんな人と出会えたからだ。

クライアントの中でもさまざまな部署の人とやりとりがあったし、
様々な媒体社・制作会社との企画を通して、それぞれの仕事の流れや職種の役割を知ることができた。
こうやって物事は作られていくんだなーと、裏側を知ることができたのは
自分の人生の中でとても大きな価値になったし、
何より出会う人が素敵な人ばかりで、一緒にお仕事をさせていただくのが本当に楽しくて幸せだった。
先にも書いたが、その先の顧客の夢を叶えるお手伝いが
(私ができるのは本当に一部だけど)少しでもできる仕事でもあったため、
本当にやりがいがあった。
イキイキとしている顧客を見ては自分のことのように嬉しかった。

もともとエンタメに興味があった自分にはありがたすぎるクライアントとのお仕事だった。
とっても恵まれた環境にいたのだ。

営業を経験できて幸せだった。

自分の取り掛かる作業としては色々感じてしまっていたが、
思い返せば「この仕事をやっていて幸せだ」と思う場面は本当にたくさんあった。
いくつもの企画を同時進行していたこともあって、なかなか一息つくタイミングもなかったが、
企画を終えるごとに達成感を感じていた。

あとは個人的には出張に行けたのも人生の中では大きかった。
実は、東京が大好きな私は、地方転勤がある職種はなるべく避けていた。
今の会社も「転勤がない」というのは大きなメリットだった。
(まああとは、家族親戚が少なくて、家族に何かあった時に頼れる人も少ないから東京から離れたくないとかもあるけど。)

だけど、出張でその土地の雰囲気や人、食べ物やお酒などを知ることができて、魅力を知って、
今なら転勤を命じられてもいいな、その土地に少し住んでみたいなという気持ちになった。
価値観が変わった。

先に書いた、いろんなお仕事を知って、いろんな人と出会えたことも含めて、
本当に広告代理店の営業をファーストキャリアにできたことは私の人生に大きな意味があったと思う。
何が自分にとって幸せなのか、よくわかった。

この幸せを忘れずに、この経験を無駄にしないように生きていけたら、
少しは恩返しになるかな。

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