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「光る君へ」第42回がざっくりわかる!ネタバレ雑感メモ

  • 顕信出家の一報を聞き、母である左大臣道長の妾・明子は半狂乱の後、病の床にふせる。道長もダメージ大。

  • 自分の手で政を行うことに熱心な三条帝。道長の娘・妍子(きよこ)を中宮に、彰子を皇太后にした一ヵ月後、自分の長らくの妃である娍子(すけこ)を皇后にしたいと道長に告げる。身分の点でも後ろ盾がない点でも難しいところ、帝は「案を呑まぬなら妍子のもとには行かない。渡らなければ子もできない、それでもよいのか」と脅す。一条天皇の時代に一帝二后を推し進めて先例を作っていた道長は、帝の術中に落ちた。

  • 四納言プラス道長で、三条帝対策密談。娍子の立后式に妍子の内裏参入をぶつけて、公卿らがどちらにつくのか試すことに。行成はやや渋い顔。

  • 事前に察知した帝が時間をずらしたものの、娍子の立后式には参加者少なく、右大臣や内大臣もいない。やってきた大納言実資に立后宣命の上卿(しょうけい)を頼む。引き受けた実資に帝は大感謝。実資と、隆家他2名の全4名しか参加しなかった(史実)という寂しい宴(娍子皇后、おいたわしい……)。

  • 一方、公卿が皆参列して賑わう中宮妍子の宴@藤壺。だが、浮かない顔の道長。

  • 実資、歳をとってからもうけた娘の千古にくびったけ。そこへ帝から先日の立后の儀への感謝の言葉が届くが、取り込みたい雰囲気満々なところ、「私は左大臣様と帝のどちらの味方でもない」といつもの実資節が炸裂。

  • 妍子のところにお渡りがない理由を帝にたずねる道長に、「いつ行っても宴を催していて、若い男にかこまれている。私のような年寄りは、入る隙間がない」と帝。道長が息子・顕信の授戒に参列しようと行った比叡山で石を投げられたことについて、「祟りがあるから、払ってもらうが良い」と嬉しそう。

  • 困ると藤式部まひろの局に来る道長。皇太后彰子に妍子の宴三昧と無駄遣いのことで注意された。妍子に帝のお渡りがない。一条帝と彰子の時は源氏の物語があったが、それもももはや役には立たない、と悩みを漏らす(が、自分で書くのを頼んでおいて、もはや役に立たないとは酷くないですかね、作者に向かって)。何か知恵はないか、という道長に、まひろは「物語は人の心を映しますが、人は物語のようにはいきませぬ」と告げ、「つまらぬことを言った」と去る道長。

  • 夜、物思いに耽るまひろ。

  • 後日、道長が局を訪ねると、まひろがいない。机の上の紙には「雲隠」(源氏物語の、源氏が亡くなる帖の名前。本文は散逸したとも、あえて書かなかったとも説がある。このドラマでは後者採用ということか)とだけ。道長、ひどい頭痛の描写。

  • 実家に帰ってきたまひろ。そこへ賢子が怪我した双樹丸を連れてくる。ずっと双樹丸を毛嫌いしていたいとさんも懐柔される、双樹丸の人たらし感。

  • 道長は病で倒れた。土御門殿北の方倫子が介抱するも快方に向かわない。道長からの辞表を受け取った三条帝は、返すのがしきたりのところ、「返したくないがのう」とニヤニヤ。

  • 病床の道長を皇太后彰子が見舞う。辞表を出したのは、敦康が皇太子にならなかった一件以来、きつく当たっている自分のせいかもしれないと母・倫子に漏らすも、祖母・穆子 に「父上も、きっと誇りに思っている。信じた道をお行きなさいませ」と言われ、意外な顔。この三人、いずれも80歳以上まで生きて、平安時代の女性としては超長生き。親子三代、血を感じる。

  • 道長の病に、内裏では怪文書が出回る。道長の病を喜んでいると書かれたのは、道綱・実資・隆家など(怪文書があったのは史実)。それぞれ、釈明したがったり、放っておいたり。

  • 実家に戻ってもすることのないまひろ。「母上はもう書かないのか」「小さい頃から私をほっぽらかしてずっと書いていた」「書かない母上は母上でないみたい」と賢子。「このまま出家しようかしら。あなたには好きな人もいるし、心配ない」と微笑むまひろだが、その夜、琵琶を弾きながら物思いに沈む。

  • 病む道長は宇治の別荘にいた。心配した長年仕える従者の百舌彦は、独断でまひろのもとに行き、宇治へ連れてゆく。

  • 宇治川を見渡す場所で、柱にもたれて生気なくまどろむ、痩せた道長の姿に涙ぐみ、声をかけるまひろ。二人で川辺を歩く。川辺は、鴨川の河原での出会い以来の、二人の思い入れがある場所。

「誰のことも、己のことも信じられぬ」
「もうよろしいのです、私との約束は、お忘れくださいませ」
「お前との約束を忘れれば、俺の命は終わる。それで帝も皆も喜べば、それも良い」
「ならば、私も一緒に参ります。私も、もう終えても良いと思っていました。物語も終わり、皇太后様も強く逞しくなられた。この世に、私の役目はもうありません。
この川で二人、流されてみません?」
「お前は、俺より先に死んではならん。死ぬな」
「ならば、道長様も生きてくださいませ。道長さまが生きておられれば、私も生きられます」
道長、泣き崩れる(セリフ書きましたけど、究極の愛の告白シーンなので、観て!)。

  • 実家で再び書き始めるまひろ。これは、宇治十帖! 「光る君がおかくれになったあと、あの光輝くお姿を〜」

  • 次回、三条天皇に譲位を要請! まひろが、たぶん賢子に「私の胸で泣きなさい!」って言ってるけど、そういうキャラでしたっけ?

  • もう、エンディングに向かって話が詰まりまくっていて、感動シーンと出来事多いのと、両方で大忙し‼︎

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