「2、4、6、8、10、12⋯⋯という数列のつぎにくるのはどんな数か」という問いがある。答えは常識的には「14」である。 しかしクリプトによれば、これはどんな任意の数も正となりうる。たとえばそれは「16」でありうる。 2020/11/05
なんだか最近Googleさんのアイコンが変わったっぽくて、ブックマークバーに並べていたファビコンたちの様子の変化に慣れない。全体的にカラフルになったのだけど、視認性は落ちた気がするんだよなぁ、と思っていたら、こんな記事を見かけた。
なんか本当にどれもこれもカラフルグラデばかりで訳わかめ。リンク先の記事によると、カラフルアイコンの方が利用頻度が上がるらしいけど、それによる精神的な負荷も高いそうで、スマホの画面をモノクロにしてこう言った企みから距離を取ろうとしている人がいるなんていう話はとても面白い。でもスマホの画面ってモノクロにできるんだっけ??
という訳で、Androidだったので簡単にモノクロモードにできた。
とかなんとかやりながら、明日は青山学院大学での講義があるので資料をまとめている。今年サービス名称を変えたもんだからあらゆるキャプチャやロゴをアップデートしなくてはいけなくて、思っていたよりも時間かかってしまった。
加藤典洋『テクストから遠く離れて』を引き続き読んでいる。
論理学者クリプキの話が面白い。
論理学者クリプキはある著作の中で「68+57=5」という数式についてこう述べている。この数式は、常識的には「68+57=125」なるが、「68+57=5」が間違っているとは言えない。なぜならこの時、ここでの「+」記号がいわゆる「プラス」ではなく「クワス」、つまり「ある数に加算すろ数が57を越えるとき、答えは常に5である」という概念でなかったということは、厳密にはけっして証明できないからであると。
このパラドックスは、別の形にすると、こうなるだろう。「2、4、6、8、10、12⋯⋯という数列のつぎにくるのはどんな数か」という問いがある。答えは常識的には「14」である。
しかしクリプキによれば、これはどんな任意の数も正となりうる。たとえばそれは「16」でありうる。なぜなら少なくともここまでの数の並びで見るかぎり、この数列の「規則」が「12までは2ずつ、12を越えると4ずつ加算された数が並ぶ」というものでなかったとは言えないから、というわけである。(竹田青嗣『言語的思考へ』二四六頁)
ビジネスの世界でも、世の中は常に動的に変化しているわけだから、昨日までは通用していたことが通用しなくなる、ルール自体が変わっていることというのは普通に起きる訳で、「2、4、6、8、10、12⋯⋯ときた数列の次の数字が13や15、あるいは16である可能性も頭の片隅には持っておかないと修正効かなくなっちゃうんだよなぁ、などと思う。
今日は禁酒しようと思ったが、思っただけで、ビールと芋焼酎を飲んで寝た。
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