子どもたちに会いに、未来から来たと思う
子育てのふとした瞬間を覚えておきたくて、誰の役にも立たない備忘録です。
いま自分は未来から来ていて、小さい頃の子どもたちに会いに来たんだ、と想像することがたまにある。
今日もそんな瞬間が。
4歳になったばかりの長女が、「お願い。今日はどうしてもママと寝たいの」と。
今日は夫が寝かしつけ担当の日。
「娘ちゃん、毎日そう言ってるよ。ママ、お皿洗ってお風呂入らないと」「でも、ママと寝たいの。ちょっとだけでいいから」
「どうして?」
「だって、ママが大好きだから」
こんなに幸せな言葉ってあるかな。
未来から見れば、もしこんな瞬間を追体験できるとしたらいくら払うだろう・・・。でも、現実には、時間は一瞬で過ぎていく。
そして、これから私はお皿を洗わなければいけない。
西原理恵子さんの漫画の「家事なんかしなきゃよかった」という言葉を家事しながらよく思い出す。
子どもが小さいこの瞬間がどんなに貴重か。
そんな気持ちはヒリヒリ痛いほどわかるけど、現実の生活は目の前にある訳で。
このおもちゃが散乱した部屋を片付けて、
子どもたちの着る服を洗い、食器を洗い、
明日の朝食の準備を日々しなくてはいけないのだ。
今日は夫が寝かしつけの担当だけど、いつものように長女の「お願い」を聞いて少し添い寝をした。かわいくてつい。
「ママ。お皿洗ったらこっちに来てね」
「でもママお風呂も入らなくちゃ」
「じゃあお皿洗って、お風呂入ったら来てね」
「うん。わかったよ。じゃあもう行くね」
「あとちょっとだけ。じゃああと10秒数えたらね。
いーち、にー、さーん、しーい、ごーお、ろーく、
しーち、はーち、きゅーう、じゅう。
おーまけのおーまけのきしゃぽっぽー」
娘の声がジリジリ脳に焼きつく感覚。多分この光景何年経っても覚えてるんだろうなぁ。
「ぽーっとなったら・・・なんだろう!?」と二人で笑い合う。
あー幸せ。私はこの瞬間のために生きてきたんじゃないか?なんて思う。
もう少し、あと5分、娘を抱きしめてぎゅーっと幸せを噛み締め続けることもできる。
寝かしつけや夜泣きで悩んでる今は、この瞬間がとても長く感じるけど、どんどん時間は過ぎていくし、娘たちは毎日成長して巣立ちの日に1日1日と近づいている。
そう考えると少しさみしいし、もう少し娘の隣で寝ていたいけど、しょうがないね。
どこかへ走り出したくなるほど切なくなりながら、今日もお皿を洗う。
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