”抵抗勢力との向き合い方”を読んでみた Vol.1
①抵抗とは?
理学療法士になって、病院という特殊な職場環境で勤務して十数年が経過した。
医療は介護の業界の社会は、女性社会である。
医師がトップに君臨する縦社会である。
特にリハビリテーションは歴史が浅く、急激なスタッフ増加により、これからの成長とともに今は忠実性があっても、今後の懸念材料である。
この社会にも色んな抵抗(勢力)を経験してきた。
まず抵抗とはなにか?👇
著書の内容を踏まえて解説していく。
”抵抗とは悪ではない”である。
”抵抗とは自然現象”である。
抵抗には抵抗するだけの原因があり、理屈があり、正義がある。
それを理解する事が重要である。
この理解する事には労力を消費し、ストレスになる事は間違いないであろう。
②私が経験した現場の問題(抵抗)ver.1
私の経験した具体例を挙げたい。
もともと開設当初から数年続いたとある現場に中間管理職として配属となった。
もちろん前管理者からの申し送りはあったが、現場外から不平不満は露骨に私の耳に入っていた。
この時点で現場が上手くいっていない事に気付いた。
”この雰囲気を解消し、そしてこの雰囲気を再燃させてはならない”
今も尚、なぜあの状況になったか把握はしきれていないが、思ったよりも状況は最悪であった。
まずメスを入れたのは、現場の実情を知り、支えてくれているリーダー陣である。
15名程度の理学療法士のうちリーダーは4名。
この4名と役職者で”これまではこんな仕打ちでしたぶっちゃけ会議”を開催した。
内容はさて置き、とりあえず吐き出してもらった。
ここで明らかになったのは、現場監督であるリーダー置いてきぼり業務であった。
原因はリーダー中心でなかった業務管理とコミュニケーション不足である。
実は今でも月2回程度あるリーダー陣との会議は、このスタンスを継続し、この問題を再燃しないようにしている。
しかし次の問題はリーダー中心になり過ぎる事による業務過多やストレスフルである。
抵抗とは、必ず起こるものとわかっていれば感情的にならず、冷静に対応できる。
抵抗は向き合うものとして、マインドコントロールしないと何をやってもうまくいかない。
注意しなければならないのは、リーダーよりもさらにプレーヤーのスタッフである。
表面化した問題や現場監督であるリーダーの抵抗は目が届きやすく、このように問題解決がしやすい。
プレーヤーの隠れた抵抗を野放しになる事が危険である。
ここに対してもフォロー、ケアを行なわないとまたリーダークラスへ問題が持ち上げってくる。
アンテナは常に張り巡る、しっかりと意図的なコミュニケーションをとる時間を設ける必要がある。
また抵抗(問題)を解決するには、傾聴だけではいけない👇
‣コミュニケーションは聞くだけではいけない
‣こちら(管理者)の思いも伝えるべき
‣あるべき姿、目指すべき状態、理想は6回伝えて6割わかる
‣間違った情報が伝わることは、全く情報が共有されていないより悪い
‣必要な情報は与える、知らない事は疎外感を強烈に産み出す
昨今、コロナウィルス感染拡大の中、オンライン会議も多い。
やはり顔を合わせて話し合うのが一番良い。
表情や態度は明らかに表面化しやすい、ただ読み取る為に労力やストレスはかかるであろう。
私個人でもよくやるとこは、会議で当てる事である。
当てないとシーンとした会議になりがちである。
当てると何かしら意見が出てくるので、これは意識的に行っている。
③私が経験した現場の問題(抵抗)ver.2
毎年行われる異動会議。
ここで繰り広げられるいかに異動させず現状維持するかという議論。
「この人異動させるので、この人返してほしい」
私はいつも精々する。
なぜ異動希望があるのに、異動させられないのか?
管理職は現状維持を本当好む。
もしくは自分と相性が良いメンバーを選り好みする。
当たり前な反応であるが、自分や組織を守るためだけなのである。
異動希望のスタッフを置き去りにしているのである。
その結果👇
”意気込むも周りがついて来られず”
となる事をよく経験する。
理学療法士をはじめセラピストは、一般的なサラリーマンとは違う。
賛否両論あるが、異動したい気持ちが強い時はさせるべきである。
それがキャリアアップやハラスメント予防に繋がる。
またモチベーションに繋がり、組織全体の成長に繋がる。
④まとめ
今回は、新しい事に対する抵抗や問題に対して解説してきた。
人は他人に対して抵抗する事は当たり前なのである。
抵抗してきたからといって、敵ではない。敵と思わない。
まずコミュニケーションを図り、何が抵抗の原因になっているのか考える。
決して、反論や説得はしない事が重要である。
また人の心理には、変化を嫌う傾向も忘れてはいけない。
抵抗や問題の解決が個人や組織の成長に繋がる。
次回はさらに解決方法を掘り下げ解説していく。
さいごまでお読み頂き有難うございました。