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手紙魔まみ、夏のお引越し(ウサギ連れ)/穂村弘、タカノ綾(絵)
積読本📚の中から、穂村弘さんの歌集
「手紙魔まみ、夏のお引越し(ウサギ連れ)」を拝読しました📖´-
(2022,5,11 読了)
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以前拝読した同著者のエッセイ「世界音痴」の中で、本書のエピソードが書かれていたのがきっかけで購入しました。
穂村弘さんに大量の手紙を送り続けた少女とのやり取りからインスパイアされ生まれた1冊。
少女の目線で詠まれた短歌は不可解な言葉の羅列が多く、理解できないものが多いのですが。。。
少女の言葉では言い表せないもどかしさ、生きづらさ、葛藤のようなものの心の叫びが詰め込まれているように感じました。
そして本書は歌集なのですが、少女の生きる様を描いた物語を拝読しているような気持ちにもなります。
小説を拝読しているような不思議な感覚はなんだろうと思いつつ、本書のことをネットで調べてみたらこの少女とのエピソード自体が虚構であると知り驚愕しました。
実際に少女のモデルとなった方はいるようですが、少女とのエピソードから短歌から、完全に穂村弘ワールドが展開されており私はいとも簡単に翻弄されていたようです。
本書は好きとか嫌いとか、良いとか悪いとか、理解できるとかできないとか、もうそんなの全部超越して1つの芸術。
タカノ綾さんのエロスが入り交じった可愛らしいイラストも本書の魅力を更に高めていると思います。
穂村弘、やはり危険な男です。
私はきっとこれからも、彼に翻弄され続け地団駄を踏みつつこの快感に溺れていくのでしょう。
こんなにふたりで空を見上げてる
生きていることがおいのりになる
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