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三人屋/原田ひ香
積読本📚の中から、原田ひ香さんの連作短編小説、
「三人屋」を拝読しました📖´-
(2022,7,23 読了)
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原田ひ香さんは本書が初読。
両親亡きあと、三姉妹が残された喫茶店を朝昼晩で業態が違うお店として再開させるところから物語が始まります。
ワケあり三姉妹と周りに集まる人たちで織り成す人情ドラマ。
高いビルの屋上から、道行く人をじっと眺めているような小説である。大所高所から見下ろしているという意味ではない。
ちっぽけな人間たちが、時に迷ったり立ち止まったりしながらも、それぞれの目的地を目指して懸命に歩いている姿を目にした時の、あの切ないような尊いような心持ちを思い出させてくれるのだ。
私が下手に表現するよりも、北大路公子さんの解説のこの一文で本書の良さが充分に伝わるのではないかと思います。
平たくいうと共感できることも多く、親近感のある物語。
特に私自身も三姉妹なので、三姉妹それぞれの特徴に納得するところもありました。
そして、本書を拝読しながら私の妹たちもこんな風に悩ませてしまっていたのだろうなと反省したり。
三姉妹それぞれのお料理は、こと細かく描かれている訳ではないのですが、それぞれの想いがあり温かみのあるものだろうということは伝わってきます。
そこに集う人たちにその想いがきちんと伝わっていて、お店とお客様の良い関係性ができているのもまた素敵。
人生は綺麗事ばかりではないけれど、目も当てられないほど闇ばかりということもないなと、読了後に安心感を与えてくれるような物語。
私もいつかこんなお店を営むことができたらなという思いも強まり、本書は私のこれからの指南書となるような気がします。
購入して、拝読できて本当に良かったと思えた1冊でした。
原田ひ香さんの著書は、他にも気になっているタイトルのものがあるので、少しずつ揃えていこうと思います。
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