虔十公園林/宮沢賢治、伊藤亘(絵)
図書館で借りた、宮沢賢治さんの絵本
「虔十公園林」を拝読しました📖´-
(2022,7,18 読了)
先に拝読した「おらおらでひとりいぐも/若竹千佐子」の中で、主人公桃子さんが大好きな物語として「虔十公園林」の一節が紹介されていました。
後に桃子さんの夫となる周造と出逢った頃に感じたことです。
周造さんがどんな人だったのかもっと知りたいと思い、本書を拝読してみることにしました。
この物語の主人公・虔十は純真無垢で実直。
目の前のことに喜びを見出し、自分にできることをただひたすら頑張るような人。
人にバカにされようと、失笑されようと自分の信念を貫く強さのある人。
虔十は、著者である宮沢賢治の理想の人間像なのだそうです。
そして、「おらおらでひとりいぐも」の周造さんはまさにこんな人なのでしょう。
桃子さんが惚れ込んでしまうのも納得。
虔十を見ていると、自分は損得勘定で行動していることが多く、目の前にある幸せを見失っていたのではないかと反省しました。
ここのところ不平不満が溜まっていたので特に。
短い物語ですが、大切なことがギュッと詰まっているように思います。
また、伊藤亘さんの「紙彫」という技法で描かれた絵が力強いのだけど、程よい抜け感でホッコリします。
物語の中で出逢った物語で心掬われました。
こういうご縁があるから読書はやめられない。
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