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恋することと愛すること/遠藤周作
積読本📚の中から遠藤周作さんの著書
「恋することと愛すること」を拝読📖しました。
(2022,2,9 読了)
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遠藤周作さんの著書は初読。
正確に言うと20代の頃に1冊拝読しようと手に取ってみたものの数ページで挫折してしまったのでした😱
本書は、遠藤周作さんの「恋愛論」を綴ったエッセイです。
65年前に執筆されたもので、現代とはだいぶ背景も変わっていますが、「愛」というものの根底は変わらないものだなと感じました。
愛とは現在から未来にむかって、忍耐と努力とで何かを創り上げていくことです。
「愛すること」には恋のような烈しい炎の華やかさも色どりもないのです。
その代わりに長い燃えつきない火をまもるため、決意と忍耐と意志とが必要なのです。
現実のみすぼらしさ、苦しさに耐えながら、彼と幸福を共に築こうとしていく決意ーーーそれが愛のはじまりです。
遠藤周作さんの言葉を辿りながら、私は今自分の「愛」というものを問われている時なのかなと感じました。
と、同時に「恋」の期間をやっと抜けて「愛」の期間に突入するかフェイドアウトするかの狭間であるのだろうとも思います。
自分の中では覚悟を決めてお付き合いしているつもりでも、度々ブレて不安になっていたのでなかなか「愛」というところまで到達できずにいたのかなと。
このまま「愛」の方向に進むか否か。
それは自分の心ともう少し対話しないと答えが出そうにもありません。
本書も、一度拝読しただけではしっかり落とし込めていないので、度々再読する必要がありそうです。
そして、「愛」を知るにはもっと広くを見ていかないといけないのかもしれません。
個人的な「愛」だけではなく、全体的な「愛」として。
現代人はある意味では、人間がこの世界の支配者だという傲慢に陥っている。人間の目に見えるものだけが世界だと思い込んでいる。
その中で「愛すること」の大切さが忘れられ、したがって「恋すること」のほんとうの楽しさが失われている。
こちらは、富岡幸一郎さんの解説の中にある言葉です。
この言葉は、まさに今の現状を言い当てているように思います。
個人的な「愛」にしても、全体的な「愛」にしても傲慢になってしまうと本当に大切なものが見えなくなってしまいます。
ここは充分に反省しなければいけません。
それも踏まえた上でしっかり自分と向き合いたいものです。
遠藤周作さんの言葉は美しく、とても読み心地の良いものでした。
他の著書も少しずつ拝読していきたいと思います。
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