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カスバの男ーモロッコ旅日記ー/大竹伸朗





画家・大竹伸朗さんの旅日記
「カスバの男ーモロッコ旅日記ー」を拝読しました📖´-
(2024,7,3 読了)





雑誌「&Books ー暮らしと生き方の、読書案内ー」の中で角田光代さんが本書をご紹介されており、なんとなく気になって購入。
美術関連に疎い私は本書で初めて大竹伸朗さんのことを知りました。


7月に「夏」がテーマの読書会に参加したのですが、ちょうどこの旅日記が夏場のことを書かれていたのでテーマに合うなと思い拝読。
大竹さんのモロッコ旅日記と銅版画作品が収録されています。
モロッコのことはよく知りもしないし、あまりイメージが湧かないけれど、大竹さんの日記や絵からイメージを膨らむし拝読しました。

貧富の差はとても激しく見え、よくこれだけ汚い格好を思いつくものだという子供たちもよく見かけた。しかし、いじけた様子はまったくない。すべて笑っちゃえという底抜けの笑顔。




あぁ、なんかいいなぁ。適度に適当な雰囲気。どんなことも笑い飛ばしてスルりと乗り切っていく感じ。
今の私に必要なことだなと。


いま目の前で起きていることをひとつひとつ絵にするのは不可能な話だが、少なくとも常に描けるところに自分を置いておきたいと思わせる何か。モロッコにはそんな「いま」を、僕に大いなるプレッシャーとして突きつけてくる。




過去でも未来でもなく今を生きているだろうか私は。
そんな風に自分に問うてみたくなります。
本書を拝読していた時の自分なら、きっと静かに首を横に振っていたでしょう。
それから2ヶ月経った今の私は……
今を生きるための準備をしているところです。



しんどいけど安定はしていた仕事を辞める決意をし、退職までのカウントダウンが始まりました。
先がどうなるのかは今のところ全く予想がつきません。ただ、こういう風に生きていけるようになりたいという漠然としたイメージだけ。
今を生きるための旅が始まろうとしています。



本書のことを思い出しながら、人生は旅のようなものだなと改めて感じます。
どこへ向かい、何を見るかで行き先が決まっていく旅。
私は旅というのをあまりしたことがありませんが、人生の旅は結構色んな方面へ行っているので多くのことを経験しました。行かなくていいところへ行ってしまった気もするけれど、それもまた必要な経験なのでしょう。



本書を拝読して角田光代さんのようにモロッコへ行かなきゃー!!とはなりませんでしたが、ちょっと旅に出てみたくなりました。
国内でもいいけど、アジアとかも行ってみたいなぁ。
















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菜穂☽︎‪︎.*·̩͙‬
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