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オズの魔法使い/ライマン・フランク・ボーム、柴田元幸(訳)


ライマン・フランク・ボームのファンタジー作品
「オズの魔法使い」を拝読しました📖´-
(2025,1,24 読了)


「オズの魔法使い」というタイトルを聞いて知らない方は多分いないと思います。ちなみに私、作者は知りませんでした。
私も好きで子供のころに本も映画も何度となく触れているはず……
なのですが、改めて拝読してみると内容全然覚えていませんでした。
これは好きなんて言えない。
というわけで、数十年ぶりの「オズの魔法使い」を新鮮な気持ちで楽しみました。


元孤児の少女ドロシーは、カンザスの大平原の真ん中で夫婦に引き取られ平穏に暮らしています。
平穏に暮らしているとは言いましても、なんかみんな幸せそうではないんです。殺伐としているわけではないのですが。
そんな中、ドロシーの唯一のお友達は犬のトト。

そんなドロシーとトトが、ある日お家ごと竜巻に巻き込まれて飛ばされてしまいます。
竜巻が落ち着き着陸した先はオズの国。
ドロシーはそこで英雄のような扱いをされるのですがそんなことには全く興味はなく、カンザスの夫婦の元に帰りたいと切実に願います。
そうしたところ、偉大なる魔法使いオズに逢えば帰る方法がわかるかもしれないと教えられ、早速オズの元へ旅立つことに。
その道中でかかし・ブリキの木こり・ライオンと出会い、それぞれに切実な願いがあることから一緒にオズの元を目指すことになりました。



竜巻でお家ごと飛ばされたことすら忘れててびっくりしました。
静かに着地できて良かった本当に。どこ心配してるんだ私。
そして道中で仲間と出逢うのは覚えていましたが、道中で何度となく立ちはだかる試練の描写が結構残酷でそれにもびっくり。
木こりがブリキになった理由なんて絶句するほどです。
子供用の本ではこういう描写は省かれていたと思います。

それでも先が気になりワクワクしながら拝読しました。
ドロシーがカンザスに帰れるのか、仲間たちの切実な願いは叶うのか。
それにオズは一体どんな魔法使いなのか。


いや……色んな意味で驚くことの多い作品でした。
ページ数も少ないですし、なんとなく軽いファンタジーかと思いましたが思いの外深い物語でした。

ここには人生をめぐる大切な教えが隠れている。僕たちが憧れるものや、自分には欠けていると思っているものが、実は往々にして、すでに僕たちのなかにあるということ、けれどそれを発見するために僕たちはいったん旅に出なければならないということ、それをこの物語は教えているのだ。

「訳者あとがき」より



人生って旅のようなものです。
旅するかしないか選ぶのも自分次第。
私は自分の中でどん詰まりだと感じたりすると途端に旅に出たくなります。実際にどこかへ旅に出るというより、環境を変えたくなるのです。
お仕事を変えたり、住む場所を変えたり。


今ちょうどそんな感じで全く未知の世界を旅しています。
仕事を辞め、今まで触れたことがほとんどない「簿記」のお勉強をして、大好きな本に関わる時間を増やし、周りにいる人たちも大きく変わってきました。
どこへ向かっているのかはまだハッキリしていないので、ドロシーのようにハッキリと望みやゴールを見据えれたらさらに旅が充実したものになることでしょう。


道に迷ったらまた「オズの魔法使い」を開こう。
きっと背中を押してくれます。





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菜穂☽︎‪︎.*·̩͙‬
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