mayurina

通常、不倫は隠したい秘め事です。ところが『源氏物語』では、その不倫を積極的に暴露しています。そのミステリーを誰も詰めませんでした。そのミステリーを詰めたのが、『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ、です。太字をご覧になると、サくっと読めます。夢は出版です。どうぞ応援をお願いします。

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通常、不倫は隠したい秘め事です。ところが『源氏物語』では、その不倫を積極的に暴露しています。そのミステリーを誰も詰めませんでした。そのミステリーを詰めたのが、『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ、です。太字をご覧になると、サくっと読めます。夢は出版です。どうぞ応援をお願いします。

最近の記事

『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ(7) ※「千年謎」編 次回、最終回

7 昌泰の変と六条御息所の人物評   では、昌泰の変に准えて展開する物語に紫式部の執筆意図がどのように込められているのかも具体的に見ていきます。  既述したように、六条御息所のモデルは、菅原道真の娘斉世親王妃であるため、六条御息所(=斉世親王妃)と表記します。  昌泰の変との関連が一番よく分かる例は、すなわち紫式部の執筆意図が一番込められている例は、「明石の幽霊」です。  その呼び方は、筆者の造語です。「明石の幽霊」は、明石で地獄に堕ち、成仏できないで現れた故桐壺院(=醍醐

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    • 『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ(6) ※「車争い」編

      第4章 『源氏物語』に映り込んだ二つの政変1 道長の政治的意図と式部の執筆意図どう融合させたのか  『紫式部日記』では『源氏物語』を『源氏の物語』と記しています。本来の『源氏物語』は、光源氏一人の物語ではなく、「様々な源氏の物語」なのです。その時、菅原氏は、源氏として包括される氏族です。  菅原氏は、もとは土師(はじ)氏と云いました。土師氏の父祖は、天穂日命(あまほのひのみこと)で、天穂日命は天照大神の子なのです。つまり菅原家の先祖は、天皇家の先祖と同じ天照大神まで辿れます

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      • 『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ(5) ※「怨霊」編

        第3章 「恋愛小説」の怨霊と「諷刺小説」の怨霊1 怨霊は「恋愛小説」の時にだけ現れるのか  『源氏物語』でしばしば登場する怨霊は、この物語が「恋愛小説」の時にだけ現れているわけではありません。「恋愛小説」から「諷刺小説」へ翻転した時にも現れています。  しかし専門家は、たとえば「恋愛小説」と見える時の六条御息所の怨霊しか取り上げません。  恋愛絡みにして商売をしたい、ややこしい天皇家の闇を避けたい、という専門家の主観が見え隠れしています。しかし、まずは『源氏物語』を客観的に

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        • 『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ(4) ※「六条御息所と紫式部」編

          第2章 『源氏物語』と紫式部1 六条御息所は、本当に高貴で嫉妬深い女性なのか  名画モナリザには五百年以上解明できない「モナリザの五百年謎」と言われる「素朴な謎」があります。それは「モナリザは、誰がモデルなのか。」とか、「この名画は何を言いたいのか。」とか、というこの名画の鑑賞者であれば誰もが自然に抱く謎です。  前者の謎は、ほぼ解明されています。しかし、後者の謎は、基本かつ重要な謎なのですが、今なお明解な回答がありません。  同様に名作『源氏物語』には千年以上解明できない

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        • 『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ(7) ※「千年謎」編 次回、最終回

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        • 『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ(6) ※「車争い」編

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        • 『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ(5) ※「怨霊」編

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        • 『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ(4) ※「六条御息所と紫式部」編

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          『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ(3) ※「光源氏と一条天皇」編

          5 なぜ光源氏のモデルは確実に分かるのか  専門家は、『源氏物語』を架空の貴公子光源氏の雅な恋愛が描かれている物語として読むようにと、私達を指導してきました。  しかし、そのように光源氏を架空の貴公子としたため、「一条天皇が『源氏物語』を読み続け理由」が「七大謎」の一つとなっていたのです。  結論から言えば、光源氏はモデルのいない架空の人物でも、モデルに似た架空の人物でもなく、実在するモデル本人なのです。  つまり光源氏が、実在するモデルと同じ人物であることで『源氏物語』は

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          『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ(3) ※「光源氏と一条天皇」編

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          『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ(2) ※「藤原道長と易姓革命」編

          第1章 『源氏物語』と藤原道長1 藤原道長は『源氏物語』に本当に関与していないのか    なぜ『源氏物語』は執筆されたのか。その質問に対して専門家は 通説で、亡夫後の無聊を慰めるため、としています。しかし、そのような思いつきの内容だと、好学の一条天皇の心をつかむことがあっても、つかみ続けることはありません。  一条天皇が切実に求める内容が各巻に据えられていないと、同天皇が物語を読み続けることはなく、よって彰子の許に通い続けることはないのです。同天皇が切実に求めていると言い切

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          『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ(2) ※「藤原道長と易姓革命」編

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          『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ (1) ※「本来の源氏物語」編

          はじめに1 『源氏物語』は本当に「恋愛小説」なのか  NHKの大河ドラマ「光る君へ」は、恋愛や衣装、髪型など様々なことが話題になっています。そして秘かな話題となっているものがあります。それは驚愕のオリジナルストーリー、すなわち「想定外の捏造」です。  その第一話に、紫式部が幼い時、藤原道兼が腹いせに家族想いの心優しい母をその目の前で刺殺する、という想定外の衝撃的な捏造がありました。  そのような捏造で人物造型された藤原道兼ですが、NHKの大河ドラマには公共性と信憑性がありま

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          『源氏物語』を「恋愛小説」といふ勿れ (1) ※「本来の源氏物語」編

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