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死を意識すると急に元気になる件
↑理由はわからないです。
もし万が一、手術が失敗して死ぬとしたら、今のうちに創作活動をしておきたいなあと思いました。
私には、いつかどこかで紹介できたら…というネタが何個かあるのですが、このたび「いつか」も「どこか」も無いかも!ってなった時に、今あるツールで、今ある語彙で、綴ってみようと思いました。
それでなんか、遺書みたいなものを書きたくて、でも誰宛?って考えた時に、私は自分のことが一番可愛いので、『あの頃の私へ』みたいな感じでメッセージを書くことにしました。
昔の(今もやけど)私には、突っ込みどころがたくさんあります。でも、どうにもならないことも含めて、自分の人生を気に入ってます。
特にでかした!と思っている部分は、色々追求してみて「誰にでも当てはまる幸せの法則なんて無い」と実感できたことです。
自分が学んだことを、あの頃の私に話す。
とはいえ、特に伝えたい12歳~30代前半の私は、心の扉を固く閉じ、鍵穴をアロンアルファで埋めてしまったくらい頑ななので、どこまで届くかわかりません。自己満足でやることですし。
でも、ベストな時期にぴったりの事件が起こる!ということを今すごく感じているので、声かけてみようと思います。
内容は実話ですが、記憶は再構築されるものなので、小話として読んで頂けると嬉しいです。時系列はランダムになるかもしれません。
★
まずは12歳の私へ。
突然話しかけてすみません。怪しい者ではございません。あなたのことが大好きな者です。ちょっとだけ聞いてね。
あなたはお父さんの仕事の都合でタイのバンコクの日本人学校に通っていますね。そこでちょっとしたことからクラスの男の子たちに目をつけられ、いじめられていますね。
それまでは明るく活発、皆に好かれていましたが、人生で初めて「敵」に出会い、大混乱ですね。
あなたはとても優しい子なので、先生や親に迷惑をかけてはいけないと思い、誰にも言わず一人で耐えていますね。だって反抗して、仕返しされたら怖いもんね。
あなたは現実逃避として、読書に没頭していますね。一日に2冊読む日もありますね。めっちゃすごいです。あなたが大きくなって難しい学校を受験する時、国語が抜群にできるのは、たぶんその行為のおかげです。
あなたはものわかりの良い子なので「日本に帰りたい」と訴える選択肢を捨てましたね。お父さんの仕事に支障が出そうなことは、すべて飲み込みましたね。
飲み込むな!とは言いません。なぜなら、あなたがそこで黙って、地獄のような思いを続けることが、のちに素晴らしい出会いに繋がるからです。
のちのことなんか知らねえよ、ですよね。すみません。何の口出しをしているのでしょうか私は。
とりあえず、一人で耐える以外の道もあるということと、ハチャメチャにわがまま言って親を困らせても問題ないということだけ、ふんわり知ってもらえたら嬉しいです。
あなたはこれから自殺方法など、いろいろ調べるでしょう。全然OKです。気の済むまで研究し、気の済むまで彼らを憎んでください。すべてが重要なシーンです。まさか、と思うでしょうけれど。
なんしか、そのまま生きてください。
…嘘です。どっちでもいいです。ただ、死ぬ勇気が無いかもしれない、ビビリのあなたに、私はとても感謝しています。ありがとう。
それではまた話しかけますね。
ごきげんよう!