〖作詞〗『はだかのおうさま』
『はだかのおうさま』
作詞 : S0U.
ねぇ そこの王様
過去という名の城はどうです?
見下ろし 見下し いい気持ち
半径1の その世界
さぞかし広いことでしょう
余りに長く 生きたから
瞳が濁って 白内障
見えてる景色は 本物ですか?
近寄る仮面の 家来たち
張り付く笑顔は 変わらない
気付きませんね
仮面の下の 笑顔の意味を
表の顔を 微笑み見てる
あなたの顔は 幸せそうね
ねぇ そこの王様
絢爛豪華の 服はどうです?
ダイヤに ルビーに エメラルド
昔作った その服は
さぞかし誇りなことでしょう
余りに長く 生きたから
体が麻痺して 不感症
感じる温度は 本物ですか?
近寄るいつもの 家来たち
小瓶に毒を 隠してる
気付きませんね
笑顔で隠した 侮蔑の顔を
纏っただけの 笑顔を信じ
注がれた紅茶 飲み干して
何も見えず 何も感じぬ
過去に縋った 王様は
幸せそうに 言いました
「たくさんの 仲間に 恵まれました」
余りに長く 生きたから
そろそろ 全てと お別れです
その直前に 自分に向いた
笑顔の意味も 理解らぬままに
この世界から サヨウナラ
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