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【まとめ】 #みんなでポエム書いてみた 結果発表! ※6/23追記あり
6/23、追記あります。以前ご覧になった方は、本note最下部(目次:あと4つ、選んでください。)へどうぞ。
企画終了のごあいさつ
先日も簡単に企画終了の御礼を書きましたが、あらためて。
書いてみて読んでみて、「あれ、意外といいじゃん」みたいに思ってもらえたらステキじゃないですか。そんな経験を、だれかにしてもらうきっかけになればいい。ポエムって深くておもしろい、そう思ってくれる人が増えたらいい。
そんな思いを胸にはじめたこの企画。おかげさまで98作品が集まり、先日無事に募集期間を終了しました。ありがとうございました。最終日の14日には怒涛の15作品、間に合うように頑張ってくれたんだなぁと、企画を覚えてくれていたんだなぁと、感慨もひとしおでした。
ご参加いただいたすべての作品はマガジンに収録してありますので、ぜひご覧ください。ほんとうに、力作が多いんです。これは、こころから思っています。
講評、などというと偉そうな感じがしますが、どんなポエムが多かったとか、写真でイメージするというお題とか、やってみて感じたことをすこしだけ書きたいと思います。
お題を用意していました
今回の企画を行うにあたって、下記のようなお題を設定しました。
A. 手書きポエムを書く
B. 4枚の写真のなかから選んで、イメージしたポエムを書く
4枚のお題写真は、こちらでした。
お題写真①
お題写真②
お題写真③
お題写真④
みなさんどのお題を選んでくれたんでしょう。数えてみました。
A.手書きポエム:32作品
B.①の写真:26作品
B.②の写真:13作品
B.③の写真:10作品
B.④の写真:17作品
その他:2作品
1/3が手書きポエム、2/3が写真のお題、そんな結果でした。
写真はそこからのイメージで書くのである意味当然かもしれないけれど、こんな傾向があったかなと思います。
①:希望、旅立ち、郷愁、だれかを想う
②:回顧、思い出、感情の記録
③:旅立ち、前進
④:別れ、過去、実らなかったもの
①と④は比較的イメージが湧きやすかったかな、と思いました。
一方手書きポエムはもちろん、それぞれの文字のテイストとポエムの内容、それが絶妙にマッチしている感のあるものもあれば、そのギャップがおもしろいものもあったり。表現の方法やプロセスというのはほんとうに人それぞれなのだということを、あらためて感じさせられました。
これはぼくの解釈として聞いてください。全体的に今回多かったかなと思うのは、(実在するしないにかかわらず)特定のだれかを明確に思い浮かべて書いていると思われるもの。届かない手紙のような、ひとり言のような。それでいて、もしかしたら伝わるんじゃないかと、そんな可能性に一縷の望みや淡い期待を抱いているような。写真がそういった「メッセージを送る」ような連想をさせるものであったかもしれないということも考えられますし、そもそもポエムを「送(贈)るもの」というイメージでとらえている方が多かったのかなとも思っています。情景描写より、心象描写のような。何度でも言いますが、これは決していい悪いの話ではなく、です。
たとえ言葉が拙かろうと、一生懸命試行錯誤してくれた。楽しんで書いてくれた。いずれにせよ、今回ここにはそんなたくさんの思いの結晶が集ったことには相違ないのだから。
企画の運営メンバーを紹介します
さて、告知noteでも書きましたが、この企画は3人のメンバーに協力をしてもらいました。
千ちゃんには③と④の写真を提供してもらいました。い~のさんと百瀬七海さんは、ポエムはもちろんnoteでたくさんの文章を綴ってきたふたり。この後発表する賞を選ぶ審査員をお願いしました。ほかにも、ぼくが拾えなかった作品をマガジンにピックしてもらったり、できなかったtwitterへのシェアをしてもらったり。みんなに企画を盛り上げるお手伝いをしてもらいました。この場を借りて、3人に感謝を。
千ちゃん、い~のさん、七海さん、ありがとうございました。同じ企画を共有できたこと、とても光栄でうれしく思っています。3人に声をかけて、よかった。
お待たせしました。賞を発表します!
写真を提供してくれた千ちゃんさん、い~のさん、百瀬七海さん、主催者のぼく。この4人がそれぞれ「自分が一番気に入った作品」を独断で選びます。
上記の要領で、運営の4人が選びました。何度でも注意書きをしますが、この賞は決して作品の優劣を現すものではありません。今回の98の参加作品のなかから、4人がそれぞれ一番大きなスキを贈りたい作品を選ぶ、ということです。みなさんの作品は、書いてくれたことに意味があって、それぞれに尊重されるべきもの。それを念頭に置いて、4人のスキを発表したいと思います。
それでは。
千ちゃん賞
千ちゃんコメント:
軽快でコミカルな展開で、膨らんでいく言葉と、しっかり被写体に戻って着地するポエムが、自分には無い発想でとても素敵でした。
千ちゃんが選んだのは、クリオネワールドから届いた一編。軽快でコミカル、たしかに。クリオネさんの作品は、ぼくらをいったいどこに連れていってくれるのかいつも予想がつきません。今回のポエムでも、安定の「欧米かっ!」が聞けてうれしかったです。
クリオネさん、ありがとうございました。
つづいては、い~の賞です。
い~の賞
い~のさんコメント:
今回の企画に応募していただいた作品の中には、自分では感想を述べることが出来ないものも多くありました。
かずゆき氏の『散文的三分間』はその中でも一際頭に引っかかって離れないものがありました。
優れたものを選ぶのならば言葉は必要なのかもしれません。
けれど僕が個人的に好きなものをとのことだったので、言葉で語れない・余白のある作品を選ばせて頂きました。
良い作品に出会えたこと嬉しく思います。
い~のさんが選んだのは、かずゆきさんの手書きポエム。各行、文字が揃えられていますが、1か所だけそれが崩れています。その違和感と、全体に漂う陰鬱とした雰囲気。不思議な余韻をのこすポエムでした。
かずゆきさん、ありがとうございました。
次にいきます!七海さん。
百瀬七海賞
七海さんコメント:
優しく、前向きに、明日を少し楽しみにできるような、そんな温度のある言葉たち。
柔らかな手書きの文字と、温かみのある言葉が、心を穏やかな気持ちにさせてくれて、何度も何度も読みたくなる、そんなポエムです。
七海さんが選んだのは、西谷こまいさんの手書きポエムでした。「「たのしく書く、かわいく暮らす」を大切に」。プロフィールにそう書いているこまいさんの、そのままの空気を前面に。「○○だったらいいな」の連なり、これらは日常をひと回り豊かに彩るためのヒント。
こまいさん、ありがとうございました。
さて、さいごになりますが、ぼくが賞を贈るのは、こちらのポエムです。
だいすーけ賞
だいすーけ賞には、最終日に滑りこんだるいすさんの作品を選ばせていただきました。
手書き文字の柔らかさとポエムの張りつくような冷たい空気。それと、夜空の冥い青と滲む血の紅、このふたつのコントラスト。「君」が「魅せられ」てしまった星の、その色は。瞬きは。「ターニケット」というタイトルがストーリーにかすかな希望を与えているような。それは単にぼくの願いなのか、これは美しいのか苦しいのかその両方なのか、救えるのか救えないのか。もう、全部ひっくるめて、スキです!
いかがだったでしょうか。
みなさんのなかに、つよく残っているポエムはありますか?
こちらの受賞者の方々には、告知noteでお伝えしましたとおり、作品のnoteに4人それぞれから賞金500円をサポートとしてお贈りさせていただきます。
クリオネさん、かずゆきさん、西谷こまいさん、坂るいすさん、おめでとうございました。素敵な作品を寄せてくださり、ありがとうございました。
独断で賞を選びます、とは言ったものの、「選ぶ」という行為はこれほどまでに難しいことかと思い知りました。全ての作品を何度も読みました。選べなさ過ぎて、苦しかったです。それだけ、スキを贈りたい作品が多かった。だから、ここに掲載されていないみなさんの作品にも、おめでとうとありがとうをあらためて贈ります。
企画終了によせて
「ポエムの価値を上げようぜ」、と2カ月ほど前に嶋津亮太さんがおっしゃって、それがきっかけでぼくはこの企画を考えるようになりました。自分でも、いくつかのポエムを発表しました。手書きで書いてみて、縦書きで書いてみて、写真をつかって。様々に試行錯誤(と言える分量にはまだ及ばないけれど)していくうちに、ポエムという形で発信するということに大きな魅力を感じるようになりました。ということは、まだまだ浅いんです。偉そうに企画を立ち上げてみましたが、不安だらけでした。ぼくなんかの解釈の及ばない高尚なものが来ちゃったらどうしよう、とか。笑えますか。でもまじめに不安だったんです。集まるかどうかも含めて。
これまでにいくつかの企画を行いました。でもそれらは今回の「ポエム」みたいに、すでに確立している特定のジャンルを扱ったものではなかったから、そのどれとも違いました。企画の進め方については経験があるけれど、内容、趣旨についてはほとんど手探りでした。それでも今こうして無事に終わりを迎えているということは、反省点はあるにせよやってみたことが決して間違ってはいなかったということです。もちろん、共同運営の3人、参加してくれたみなさまの温かい協力、それらの後押しを受けて。
...もうすこし書きたいことがあったので、段落わけます。
ポエムは思いを描ける
すみません、長いですね。もうすこしだけ書かせてください。この企画をやってみて、確信したことがあります。それは、ポエムの大きな可能性についてです。その賛否は別にして、上でも書きましたが、たとえばポエムを手書きにすることで、たんなる文字の羅列以上のメッセージを送ることができます。写真と絡めて、より克明に情景を読者にイメージを手渡すことができます。
以前、こちらのnoteでこう書きました。
ポエムは、ビジュアルを楽しむことができる余地のあるジャンルの創作だと思っている。
これ、間違ってはいなかったんです。書き方ひとつで、ポエムはビジュアルに訴えかけることができるんです。ぼくがやってみただけじゃなくて、みなさんにもやってもらって、受けとる側としてもその余地に触れることができたから。だから、わかりました。
ポエムは、思いを描ける。
これがわかったこと、この企画のふたつめの収穫だと思っています。
ひとつめは何かって?
そんな敷居の高さや気恥ずかしさをすこしでも取り払うことができたなら、この企画は大成功なのです(^-^)v
— だいすーけ@note学園2年A組3番 (@d4102_s) June 16, 2020
まとめおたのしみに!
ありがとうございますo(^_-)O https://t.co/2LFHL0v4hB
これです。
こう思ってもらえた、ということ。
もう一度、告知noteの引用を。
書いてみて読んでみて、「あれ、意外といいじゃん」みたいに思ってもらえたらステキじゃないですか。そんな経験を、だれかにしてもらうきっかけになればいい。ポエムって深くておもしろい、そう思ってくれる人が増えたらいい。
だから、この企画は、大成功です。
みなさんの作品に彩りを添えてもらって、収穫があって、こうして楽しく気持ちよく締めることができる喜びを。ずっと忘れることなく、これからの創作に活かしていけるよう努力します。
ようやく締めらしくなってきました。言いたいことは言ったかな。今回もさいごまでお付き合いいただき、ありがとうございました。第2回もやってみたいなと、さっそく思っています。また忘れた頃に。
それでは、長くなりましたが、「みんなでポエム書いてみた」企画、以上で終了です。
みなさま、ありがとうございました。
***
ここから追記部分です。
あと4つ、選んでください。
このnoteを公開したあと、とある方からサポートをいただきました(現時点で本noteをオススメしていただいているお三方ではありません。ご本人のご希望により、お名前は伏せておきます)。添えられたメッセージの中には、このように。
あと4つ、選んでください。いいポエムがたくさんあったと思います。
正直に書きます。悩みました。
完結したところから、もう一度選ぶ。運営の4人も、悩んで悩んで賞を決めて、終わった~!となっていたところ。時間もすこし開いてしまったし、同じ熱をもって決められるのだろうかと。
でも、せっかくいただいたご厚意。ほかの私設企画でも、開催発表後のサポートで賞が膨らんだりしている。だから、選べずに悩んだ分を「これもスキでした!」と伝える、これはありがたい機会をいただいたのだと思うに至りました。
と、いうことで。
またじっくり読み返して、新たに各賞をもう1つずつ選出しました。
それでは、どうぞ。
千ちゃん賞 Supported by Mr. ○○
千ちゃんコメント:
感情表現をつかわずに、自分を細胞レベルに表現する発想がとても素敵だと思いました。
"ぼくをつぶすと
海になる"
と言う表現にぐっと心をつかまれて、いつまでも残るインパクトある言葉がとても好きな作品です。
「ぼく」をつくるさまざまな要素、それが淡々とリズミカルに並んでいるように見えて、さいごは壮大、「海になる」。感情表現のない言葉のつらなりに抱いた不思議な感覚、違和感とも呼べるような何かをのこすポエムでした。小川牧乃さん、ありがとうございました。
い~の賞 Supported by Mr. ○○
い~のさんコメント:
「好き」には凄いとか素敵という感情もあると思うのですが、これを読んだ時抱いたのは苦しみでした。
前を向くような最後の節でさえ、悲壮感が漂っている気がしてなりません。
けれどそこが良いと思えました。
ありがとうございます。
企画終了2分前に滑りこんだあゆみさんのポエム。力づよい書き殴りのような筆致のなかに漂うものが何なのか、何度も繰りかえし読んで考えました。手書きのパワーみなぎるポエム、あゆみさんありがとうございました。
百瀬七海賞 Supported by Mr. ○○
七海さんコメント:
「忘れて」となんども訴えかけるポエムの中に、矛盾する心を感じます。
忘れてと言うのは、その記憶の片隅に覚えていて欲しいと何よりも願っているから。その想いが切ないくらいに伝わってきて、心を揺さぶります。
天野でんさん、今回の企画に3つの作品を寄せていただきました。刻むようなリズムの作品は、明るく愉快に読めるものもあればこの作品のような切なさを感じるものもあり、懐の深さを感じました。「どうか忘れて」「覚えていて」、このどちらもが、切実に迫る。天野でんさん、ありがとうございました。
だいすーけ賞 Supported by Mr. ○○
もうひとつのだいすーけ賞は、サトウカエデさんの作品に贈らせていただきます。3枚の写真をつかった連作はまるでそれぞれ独立した(ショート・)ショートショートで、章立てされたひとつの舞台のよう。それらがつながる、繰りかえす、「巻き戻らない時間の切なさ」。きっとだれもが、ここにいつかの自分を重ねてみたのではないでしょうか。サトウカエデさん、ありがとうございました。
以上、いただいたサポートで、4つの作品を選ばせていただきました。
こちらの4名の方にも、賞金として500円を作品noteにお贈りさせていただきます。
小川牧乃さん、あゆみさん、天野でんさん、サトウカエデさん、おめでとうございました。素敵な作品を寄せてくださり、ありがとうございました。そして、この4作品をあらたに選ばせてくださった匿名の○○さんにも、ここで感謝をお伝えしたいと思います。ありがとうございました。
以上、追加受賞作品の発表でした。
繰りかえしお伝えしますが、ここに掲載されていない作品にも同じだけの感謝を。
今度こそ終了します!
お付き合いいただき、ありがとうございました!
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