訪れたのは喫茶店の真骨頂
──こんなに素敵な喫茶店来たことない。
中に入る前から、早くもそんな感想を抱いてしまいました。
喫茶店好きを前面に出しはじめた私ですが、先日「モーツァルト」という喫茶店に念願叶って行くことができました。まさに理想通りの私好みの喫茶店で感動したので、今日はそのお店について語り尽くします。
私がこの喫茶店に行きたくて仕方なくなったのには、とある経緯がありまして。
1年半ほど前、ひょんなことから大学の推しの先生に喫茶店巡りが好きであることをお話したところ、「『モーツァルト』というお店、おすすめですよ!」と教えていただいたのです。
推しが推すなら行くしかねえ。
……と思った矢先にコロナ禍が訪れ、行きたいけど行けるかなあ行きたいなあ、と1年半もの間やきもきしていたのでした。
そして今回、ついに訪れることが叶ったのです。卒業してこの地を離れる前に行けてよかった……。
いざ訪れてみると、なるほど推しが推すだけある、と大いに納得。本当に素晴らしい空間でした。近所なら絶対通いつめてます。モーツァルトが来い。
お店の外観はその名の通り、モーツァルトの生家をモデルにして作られたそう。
西洋風なのに日本の温泉街の風景にもすんなり馴染んでいるのがなんだか不思議。
私は先生に推されたからという理由だけで訪れたのですが、どうやらかなり有名なお店だったらしく、数々の有名人が訪れていたり映画のロケに使われていたりするすごいお店でした。
しかもその日は連休後の土日ということで運よく人がおらず、多くの有名人が座ったという伝説の席に偶然当たったのです。連休中はなかなか座れなかったそうなのでラッキー。
座ると成功が約束されるらしいです。まうちゃんビッグになっちゃうわね。
そして店内はというと、やはり見渡す限りのモーツァルト。
もちろん、店内BGMもモーツァルト一色。聞き馴染みのある名曲から初めて聞く曲まで、どの曲も耳にすっと心地よく流れてきて、ゆっくりとくつろがせてくれます。モーツァルトの曲はこのお店のために生まれたんじゃないかと錯覚してしまうほど。(いいえ逆です)
さて、その日はお昼がまだだったので、ブランチを注文しました。
想像の倍はボリュームがあって驚きました。
トーストにサラダ、ハム、オムレツ、フルーツの盛り合わせ、ドリンク(この日はレモンティーを頼みました)、そしてデザートには季節のアイスクリーム。
どれもこれも格別な美味しさで、店内の雰囲気と併せて最高の味わいでした。
ちなみに季節のアイスクリームは桜味。華やかで上品な甘さがお口いっぱいに広がりました。
その日はお客が私たちしかいなかったので、マスターとのお喋りも楽しめて。ああ、ここに来れてよかったなあという思いを何度も噛み締めました。
あまりにも幸せな時間を過ごせたので、翌日もこのお店に吸い寄せられてしまった私たち。というか、前の日から「明日も行こうや」と話していたほど。
この日はあちこちのスイーツを食べ歩いていたのですが、おかげでお口がすっかり甘さに満たされていた私たちは「しょっぱいの食いてえ……」という舌になっていたのです。(どうして喫茶店に来たんですか)
そこで注文したのはチーズトーストとドリンク。
ぶあっついトーストにたっぷりのチーズ、こりゃまた想像以上のボリュームにしてやられました。味は言うまでもないですよね、チーズは正義です。めちゃくちゃ伸びます。
そして私が頼んだ「ココア・ド・モーツァルト」。なんだか名前だけでテンションが上がります。
あたたかで深い甘み、たっぷりのクリームもたまりませんでした。この日は肌寒かったので、尚更この熱が身体に沁みました。
喫茶店はいつだって私を幸せにしてくれます。
そしてこの「モーツァルト」は、その幸せをより濃く彩ってくれる素敵な空間でした。あれは間違いなく、喫茶店の真骨頂。
また行きたいなあ。いや、距離はあるけれどこれはまた行かねば。
再び訪れると決めた場所の一つに、この喫茶店が追加された瞬間でした。
本当はカフェオレでもいいのでコーヒーを飲みたかったのですが……。最近コーヒーのカフェインにめちゃくちゃ弱いことが判明し、旅行先ということもあって泣く泣く断念することになりました。
次出す予定のコーヒー記事ではちゃんと無事にコーヒーを飲んでいるので、正真正銘のコーヒー時間ということでご安心ください(?)
まう
ご自身のためにお金を使っていただきたいところですが、私なんかにコーヒー1杯分の心をいただけるのなら。あ、クリームソーダも可です。