せいかつしていくために
家計簿をつけようと思う。
ここ最近、生活することに対して少し敏感になっている。華の大学生でいられるのが一年をきった今、親の脛を存分にかじりながら奔放に生きていることになんとなく危機感を抱きはじめた。まあつまり、家計簿をつける必要性も感じないほど、私は甘ったれて自由にやらせてもらってきたということだ。
ほんの少し前まではお先真っ暗だった。自分の将来はおろか、目先の未来ですら果てしない闇に包まれていた。だから自分は何をすればいいのかがわからなかったし、何をしても意味がないようにすら思えた。とりあえずご飯を食べていれば死なないから、ただそれだけのために生活していた。
しかし、今はあの頃とは違う。当時の私には想像もできないほど、今の私の前には明確な未来と、広大な将来が待ち受けている。お先真っ暗な生活をする必要がなくなったのだ。だから私は、次のステップへと進まなければならないと感じている。
生活が自分だけのものじゃなくなる、全てを自己責任で片付けられなくなる。誰かと生きる将来を考えたとき、あ、このままじゃいけない、と思った。
そんなわけで、まずは家計簿から。バイト先がなくなってからは無職継続中なので仕送りと貯金に頼ってはいるものの、日頃のお金の出入りを可視化するだけでもかなり意識が変わりそうだ。
けれど一つ迷っているのが、家計簿をアナログにするかデジタルにするかというところ。
私は手帳を持つことで気分が上がるのだけれど、手帳と同じくこまめに開くであろう家計簿も同じようにすべきなのか、いや、逆に面倒な作業はささっとデジタルで済ませる方が吉なのか。
ひとまず今月分のレシートを積み上げているところなのだけれど、そこにいつまでも迷っているせいで肝心の実行ができていない。相変わらず初速がのんびりだけど、じっくり生活と向き合う準備を進めていきたい。(何かおすすめの家計簿アプリやソフトなどがあったら教えてください……何卒……)
もう一つ、この頃は料理に挑戦してみることが増えてきた。料理は興味もなければ得意でもないので、一人暮らしをする中でもたま〜〜〜〜に気が向いて何かを作る程度だった。けれどいざ自分のお金で生活するとなったとき、いつまでも既製品に頼っていては経済的にあまりよろしくない、ような気がする。
そんなわけで始まった花嫁修行。(?)
この前は4個入りのピーマンを買ってきて、全部まとめてピーマンの肉詰めにしてやった。薄力粉がなかったので片栗粉で代用するなんていうめちゃくちゃなことをしてみたりもしたけれど(たぶん代用になってない)、味は文句なしの出来だった。自分の好物が作れるようになるとやっぱり嬉しい。まずはこうして、料理というものに慣れるところから始めていく。
普通の人からしてみれば大したことではないだろうけれど、生活ってこんなふうに小さな挑戦からできていくのかなあ、なんて思う。きっと慣れてしまえば通り過ぎてしまう感覚だから、生活ビギナーのうちに新鮮な気分を味わっておきたい。
確実に明るい未来が待っている! と言い切れるわけではなくても、少しでも未来に希望を持って進んでいける現状にはほっとしている。よかったね私、頑張ろうね私。決して大きな一歩ではない、けれど小さな変化を起こせるならば、今の私にとってはそれで十分だ。
ご自身のためにお金を使っていただきたいところですが、私なんかにコーヒー1杯分の心をいただけるのなら。あ、クリームソーダも可です。