サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術
本屋で山積みになっていて気になったので買ってみました!サイゼリヤカラーの書籍で、なぜサイゼリヤが強いのかが分かる書籍です
サイゼリヤは普段使いのレストラン、サイゼリヤが目指している姿
広告費を売上の5~8%かけるのがチェーンストアの相場とされているのですが、サイゼリヤにはそれがない。サイゼリヤといえば「安いレストランの代名詞」で、お店で出している価格そのものが広告になっている
1973年創業のサイゼリヤは半世紀の時をへて、国内1055店、海外485店(2023年8月期)まで店舗数を増やしていて、多くのお客さまに受け入れられています。看板メニューのミラノ風ドリアは1日1店舗あたり約100食、つまり、毎日日本中で10万食売れている
「上に行けば行くほど、しんどくなるようにしてあるから。人間、暇になると政治をするから、暇がないようにしておけばいいんだよ」
サイゼリヤの基本理念は、「人のため」「正しく」「仲良く」という3つの言葉からなっている
単価の高いレストランがドミナント戦略をとろうとして失敗するのは、値段が高く利用頻度を上げられないから。利用類度が上がらなければ、自社の店同士で潰し合うなるカニバリゼーション(共良い)が避けられない。その場合は、商圏をもっと広くとるのが正解
最初に長期計画を組んだとき、チームのメンバーに、エリアマネージャーの中でその当時評価が低かった人間を入れた。「こいつはできる」と誰もが認めるエリートを連れてきても、ダメ。あいつは優秀だから長期計画をつくれるのだと思われると、次回の長期計画プロジェクトに参加するメンバーが限定的になってしまうから
マネージャーである以上、計画策定能力は必要です。次回のメンバー選出の際に、あいつにできたのだから自分にもできるはずと、ポジティブなスタンスで参加してもらうのが狙い
自分のまわりを優秀な人で固めるのではなく、むしろ一風変わった人たちを集めて、その人たちを「使える人材」に変えていく。結果として、私のところからは有用な人材が数多く巣立っていった
投資は一度やったらおしまいではなく、継続していかないと、とくに生産技術あっというまに陳腐化していく。ある会社でどんな技術を採用しているかという情報は、少しずつ流れ出ていくものなので、それを真似するだけでキャッチアップきてしまう。だから、先行している側は、つねに前進を続けて、追いつかれないようにしなければいけない
マネージャーに求められるのは、決断力です。
組織の規律を守るために、ときには非情な決断をしなければならないのが、マネージャーという仕事
フランスワインやカリフォルニアワインは「売るためのワイン」で、イタリアワインは「飲むためのワイン」という分け方
何年も寝かせたヘヴィなワインはたまに飲むからおいしいのであって、毎日飲むには重すぎる
日本は15~20年で移転しますが、中国の場合数年で移転する。そのほうが、古いものがどんどん壊され新しいものが次々と生まれる中国経済のスピード感にあう
この人は自分に何を与えてくれる人なのか。相手が知りたいのは、具体的なメリット。給料を上げてくれるのか、ポジションを与えてくれるのか、スキルをアップさせてくれるのか、知識を増やしてくれるのか。どれも与えてくれない人は、それこそ「何しに来たの?」と言われてしまう
サイゼリヤ2代目社長の負けない戦略が書かれていてとても参考になる1冊で、サイゼリヤがなぜ強いのかが分かります。具体的なエピソードが書かれていて分かりやすくおすすめです