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東大教授が語り合う10の未来予測

アカデミア同志の瀧口さんがインタビューして東大教授との未来予測ディスカッションを書籍にしたもので、各分野のスペシャリストが未来について語っている本です

ディープテックの世界、すぐに売れないかもしれないけど、きちんと技術開発を進めると、世界を変えるようなすごいことになる。Paypalのような先進的な電子決済の仕組みを作ったのも、はるか昔の話

コマンダー(司令官)というのは、ごく少数でいわゆるブレインストーミングで物事を考え、方向性を見出し、トライ&エラーでチームを引っ張っていける人たち

ソルジャー(兵士)は、ミスせずに従っていく人。日本の教育は、ほとんどソルジャー教育

デジタル化が進んでPDCAのサイクルがめちゃくちゃ加速している。実質的に運用時間を大きくしているのと同じ

テスラはディーラー(販売店)をほぼ持っていない。テレビCMを使わずに口コミでマーケティングしている

サイクルが早いというのは「ニーズの探索」「インプルーブメント(改善)」「顧客に対するパーソナライゼーション(最適化)」などの活動が同時に起きている。その結果、選択と集中ができている

宇宙の真空であれば光の速度で進めるので、光ファイバーの倍の速さになる。地上のケーブルを使うより、衛星を使う方が速い

楽しい」と何がいいかというと、多くの人が興味を持つ。多くの人が興味を持つと、アイデアがたくさん出る。すると、新しい価値が見えてきている

「非常時にいかに効率よく対処できるか」「経済合理性をどれくらい追求するか」「いかに安く楽に生活できるか」など、目指されるべき社会の形はそれぞれ少し違う。最終的には「心が楽しいか」「快適か」「幸せか」というところに辿り着く

みんなが協力しつつ競争しながら、システムを向上させていく」という構造を作るには、ニュートラリティ(中立性)を持った組織がないとなかなかうまくいかない

テントロピーには熱力学的テントロピー情報論的エントロピーがある。どちらも意味としては「乱雑さ」のこと。きっちりしていない、バラバラで先読みもできないような状況が「エントロピーが高い」状態。次にどうなるのかわかって、ちゃんと構造化されて、きっちりと整理整頓されている状態が「エントロピーの低い」状態

スタートアップで大事なのはスピード感。スピードが命で、とにかくどんどん実証して技術を示していかなければいけない。その速さに期待している

科学者は騙そうと思って研究をしているわけでない。「可能性を追求する」のが科学。その時に本当だと思うことを発表し、他の研究者が検証して「いや、そうじゃなくてこうだろう」と言いながら先に進むのが科学。「反響が多すぎるから言えない」「私の立場からは言えない」と多くの研究者は口を閉ざしてまうケースが日本では多くある

東大教授が「AI」「通信」「宇宙」「病気と生命」について対談形式で分かりやすく未来について話している分かりやすく読みやすい書籍で、今後のトレンドを掴むのに必読の本で、おすすめの1冊です


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