見出し画像

「利をくらわしてても動ぜず」。お金をちらつかせても動じない人間。

安土桃山時代から江戸時代初期を生きた、黒田官兵衛かんべえ愛弟子まなでしだった、後藤又兵衛またべえという人がある。一時は、武功を立て、城主までなった人だが、官兵衛亡き後、黒田家を追われ、とうとう乞食にまでなってしまう。

司馬遼太郎の「風神の門」に又兵衛の次のような言葉が出てくる。

「人間、金をチリ、アクタに思うている男が、大仕事をするものじゃ。金一枚で何日食えるとこじんまり考えている男に、天下を動かす才覚が湧くと思うか。・・・(中略)・・・大金が入った。気も動転する思いであったが、しかし、ここで心を動かせば、又兵衛という男は乞食になりきって、ふたたたび再起できまい」

又兵衛は、もらったお金を全て茶道具に使ってしまっていた。このような男のことを世間では「利をくらわしてても動ぜず」という。

又兵衛と話していると、かれを乞食まで落としてしまった「世の中」のほうこそ虚偽のものであり、かれのみが、真の人間であるように思えてくる。

お金をちらつかせると、簡単に心が動いてしまうような人が多い世の中なのだけれど、僕は又兵衛のような人を、身近に知っている。

10月15日(火) ー 生涯柔道 2024年146回目

内容は、肩ブリッジ10回、すりあげ10回、腰切り10回、背中歩き、お尻歩き、わきしめ、エビ、逆エビ、寝技打込60秒x5セット、条件乱取20秒上下交代x5セットでした。

寝技は、横四方固めから上四方への移行して相手を返す打込をしました。相手を返したら、素早く横四方固めで抑えます。上四方固めから相手を返すときに、帯を持った方がやりやすいかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!

松坂 晃太郎  / MATSUSAKA Kotaro
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは、執筆活動や生涯柔道普及のために使わせていただきます!

この記事が参加している募集