自己紹介と最近の考え:「ゲーム思考」は人生のチート技でわないか
自己紹介
すみません、マガジン一冊270記事を出してからの遅れた自己紹介です。
改めて、はじめまして、マトメ君です。本職はIT系企業で15年間プロダクトマネージャーやコンサルティングやっているものです。Global-500上場企業からスタートウップまでいくつか経験しました。
普段から知識のインプットが好きで、必要な時にすぐに使えるようにNotionでシステム化整理して来ました。
なぜノートを始めたかと言うと、フェインマン学習法の中で「学んだことを他人に共有することが最良の学習法だ」という概念があり、それに非常に共感したからです。
ここ2年、「ゲーム思考」を形成しようと試み、多くの記事を読んだり、2冊の本を読んだり、いくつかのYouTube動画を観たりしました。その中でも「桜井政博のゲーム作るには」は特に素晴らしく、特に『B-ゲーム性』という分類の内容から、没入感を生むゲームメカニズムがどのようにデザインされているのかを学ぶことができました。
それらをまとめたものがこのマガジン、「桜井政博のゲーム作るには」シリーズ全256期動画をカテゴリー別にコアナレッジ・まとめノートにした内容です。
これらの点を結びつけて、多くのことを考えました。その中には、私の人生観に新しい考えをもたらしたものもあり、いくつかの試みを行いました。「ゲーム」という視点から人生を理解するのに役立つと気づきました。
そこで「ゲーム思考」を通じて人生チートできるかもしれませんと思いました。ゲームを比喩として用い、どのようにして自身の人生をより価値あるものにし、意味のあるものにするか。
ゲーム思考を通じて人生チート
本日はそれを皆さんに共有し、交流を図りたいと思っています。また、記事を書く過程で自分の考えを再整理することも目的としています。ゲームをしない方でも、何らかのインスピレーションや考えを得ていただければ幸いです。
1.メインクエストとサイドクエスト
人生における最良の状態とは何でしょうか。それは、平坦な一本道でも、大きな起伏でもなく、緩やかに上昇し、時には波を打つ曲線です。
なぜなら、平坦な一本道は少し退屈で味気なく、急な起伏は感情の落差を大きくし、失落感を増幅させるからです。
したがって、最良の状態は、人生という長い道のりの中で、「メインクエスト」から逸れずに進みつつ、「サイドクエスト」を通じて生命を豊かにし、充実させることです。
メインクエストとは、私たちの生活の主要な目標となるものです。仕事、家族、健康など、生活の大部分を占め、継続的に運営や維持が必要なものです。
一方、サイドクエストはこれら以外のもので、生活に満足感や達成感、喜びをもたらすものです。それは生活に変化と刺激を与えます。
以前の記事で「幸福感の公式」を取り上げました:主観的幸福感 = 生活の満足度 + より多くのポジティブな感情 - より少ないネガティブな感情。
メインクエストは生活の満足度を提供し、安定や安らぎをもたらします。一方、サイドクエストは新たな可能性を開き、ポジティブな感情を増やし、情熱や喜び、達成感をもたらします。
この2つを有機的に結びつけることで、私たちの人生はより豊かで充実したものになります。
では、どのようにして自分の人生の「メインクエスト」と「サイドクエスト」を見つけるのでしょうか?
メインクエストは比較的シンプルです。それは人生の目標に対応します。家族のために成し遂げたいこと、またはこの世界に何かを残したいということがそれに該当します。
空いた時間に、以下のような質問を自分に投げかけ、内心を探ってみるのも良いでしょう:
死ぬまでに必ずやりたいことは何か、それをやらないと後悔するか?
自分の過去の回顧録を書くとしたら、本当に重要だと思う出来事は何か?
未来に選びたい生活スタイルはどんなものか?
これらの質問には、必ずしも明確で安定した答えが得られるわけではありませんが、目の前の霧を晴らし、何が人生のメインクエストであるかを理解し、何を成し遂げ、何を望むのかを知る手助けになります。
サイドクエストについては、メインクエストを達成する過程で時間を割き、意識的に探索や試みをする必要があります。それはメインクエストに直接役立つわけではないかもしれませんが、私たちの生活をより面白く、より意味のあるものにすることができます。
年を重ねるにつれて、多くの人が現状維持が最善だと考える傾向があります。自分のアイデンティティや社会的地位に縛られ、自らの位置を固定し、変化を拒むようになります。
しかし、現状維持に努めるほど、世界との接触が単一化し、薄れていきます。やがて私たちは複雑性や独自性を失い、世界の中で均質化された一つの存在となってしまうかもしれません。
ですから、一つの提案として:「メインクエスト」が終わり、自由な時間ができたときは、「やっと仕事が終わったから休もう」ではなく、「余分な時間を得たから、第二の人生を始めてみよう」と考えてみてください。
毎週一定の時間(経験則としては15%ほど)を確保し、日常の仕事のアイデンティティを忘れて、新しいことに挑戦してみましょう。新しいスキルを学んだり、新しい分野を探索したり、知らない場所に行って新しい人々と出会ったり、活動やプロジェクトに参加したりしてみるのも良いでしょう。
一つ一つの挑戦をサイドクエストを開く機会とし、自由な時間をサイドクエストに費やす時間と捉えることで、人生はより充実したものになります。
2.役割と観察
長年続けてきた習慣の一つに「実験心態」があります。
どういうことかというと、観察者の視点で自分の生活を見つめるということです。生活の中で何が起こっても、どんな挑戦に直面しても、一歩引いてそれを観察し、分析し、考察の素材として捉えます。
このやり方の利点は、生活の困難に対してそれほど気にしなくなり、楽しみながら探索し、様々な可能性を模索できるようになることです。
最も面白いのは「実験をする」ということです。
繰り返し行う必要のあるタスクに直面した時、その達成ルートが明確に分かっている場合でも、他の方法でそのタスクを達成できるか試してみることができます。
例えば、社交不安がある方が他人と話すときに目を合わせるのが苦手であれば、次に話すときには相手の目を見てみるという実験を計画してみてください。どのような結果が得られるか試してみるのです。
また、何か新しいことを学んだときに、それを日常の仕事に応用してみて、その効果を試してみるのも良いでしょう。
得失をあまり気にせず、この過程での思考や触発に集中することで、世界に対してもっと情熱を持つことができます。
このような視点は、生活を横に広げ、より柔軟でしなやかな心を持つことを可能にします。多くの人が、生活が単調で繰り返しが多く、楽しさを見つけられないと感じています。しかし、視点を変えるだけで、生活そのものが宝の山であることに気づけます。毎日の出来事が新しい感覚や達成感をもたらす素材になり得ます。
3.レベルアップと成長
私のキャリアの中で、最も役立った思考習慣は「経験値を得る」という心構えです。
シンプルに言えば、困難なタスクや挑戦に直面したとき、多くの人は煩わしさを感じたり、平穏な生活が乱されることを恐れたり、努力することに対する恐れを抱きがちですが、私は「また新しい挑戦があり、経験値を得る機会だ」と考えます。
このように、どんな出来事にも積極的に取り組む情熱と行動力を維持できるのです。なぜなら、それはすべて面白い挑戦だからです。成功しても失敗しても、そこから経験値を得て、永久的な向上が得られます。
このような視点で生活のすべてを見つめることができれば、どんな困難も怖くなくなります。なぜなら、より困難なことほど、より多くの経験値をもたらし、あなたを「レベルアップ」させてくれるからです。
この心構えは、「成長思考」に似ています。多くの人が新しいことに挑戦することを恐れるのは、失敗を恐れ、自分の能力が足りないことが露呈するのを恐れているからです。しかし、成長思考は「恐れることはない」と教えてくれます。能力は静的なものではなく、常に変化しています。失敗はあなたがより強くなった証です。
「経験値を得る」という心構えは、成長思考をさらに一歩進めています。その最大の価値は、生活のあらゆる事象に意味を与えることです。
4.体験とクリア
人生はゲームではなく、セーブしてやり直すことはできませんが、ここから得られるもう一つの啓示があります:
生命の意味と価値は、ある状態に達することではなく、それを追求する過程にあります。
ゲームの楽しさはクリアすることではなく、その過程の体験にあるように、あなたが目標に達したとき、そこには空虚さが待っています。
人生も同じです。ある状態に達することを目標とするならば、必ずや得失の心が生まれます。そして、その心があるとき、生活における様々な挫折や予期せぬ出来事、不運に対して、特に落胆しやすくなります。なぜなら、これらはすべてあなたの目標達成の努力を妨げ、目標との距離を広げるからです。
しかし、人生の過程の体験に目を向け、一切の遭遇や状況を「人生」というゲームの体験として捉えるならば、もっと気楽に構えることができます。
恐れ、不安、失望に囚われ、得失に心を奪われ、痛みの中に閉じこもり、自分の生活を楽しめないのは、自らが人生から得られるべき感受や体験を手放していることに他なりません。
人生には唯一の正解があるわけではなく、成し遂げるべき目標が置かれているわけでもありません。
意味があるのは、各々が人生を体験する過程で払う一つ一つの努力です。
希望を持ち続け、生命を楽しみ、情熱を持って生きることができることを願っています。
生命は素晴らしい冒険です。もう少し深く関与してみます。