鳥取市本町四丁目稲荷大明神社資料について
(鳥取地域史研究 (4), 2002)
本町四丁目の稲荷大明神社は、旧城下町各所に見られる稲荷の小祠の一つである。鳥取城下町にも江戸時代に多数の稲荷が勧請され、現在もその多くが残存しているが、鳥取大火・鳥取大震災という二度の近代の災害などのため資料の多くは失われている。本町の稲荷は当初からの棟札等が残存している僅少な例である。
これは、鳥取大火に際して小谷嘉資氏が危険を顧みず搬出したことと、その当時の本町4丁目の町内会長・門脇秀雄氏が文書の裏打など保存に奔走されたことに