[Logos Sampling Series] Chapter3.高等農林学校設置に関する意見書
大正五年十二月十日。
右、府県制第四十四條により意見書提出候なり。
本県内に高等農林学校を設置せられんことを建議す。
これが施設に関し協賛の至誠を捧ぐるに躊躇せざる所なり。
願わくば本会の徴衷をくみ県民多年の要望を達せられんことを。
実業の興隆を図り国力の充実を期するより先なるはなし、
農林の業は我が国における最重要の産業にして住民その職業の本意をこれに置かざるはなし。
陣地の開発いまだこれに伴はず。
高等教育機関の欠如に職由せずんばあらず。
高等農林学校を設立し発展に資せらるゝ所あらん。
(大正5年12月10日 鳥取県議会より帝国議会への建白書)