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現役JICA海外協力隊員が教える!身近なもので作れる有機肥料&防虫剤
Selamat siang(こんにちは)!
まっすーです!
私は今、JICA海外協力隊員の野菜栽培隊員としてインドネシアで農業に励んでいます🇮🇩
さて、私は今インドネシアで有機農業を行っていますが、有機農業は当然ながら化学肥料や化学農薬は使えません。そのため、有機肥料や化学農薬に頼らない害虫対策が必要になってきます。
そこで、私は身近なものから肥料や防虫剤が作れないかいろいろ調べたり試したりしながら有機野菜を栽培してきました👩🌾
今回は、私がインドネシア滞在中に試して効果があった有機肥料等を紹介します。
身近にあるものや手に入りやすいもので簡単に作れるものばかりなので、家庭菜園や園芸に作って試してみてください🌱
生ゴミで堆肥作り
家庭で大量に出る野菜の皮や魚の骨等、食べられない部分はそのまま捨ててしまう人がほとんどだと思います。しかし、それらは良い堆肥を作るために欠かせないものでもあります。
【用意するもの】
・バケツ(大きい方が良い)
・洗濯ネット(小バエの侵入を防ぐため。バケツが入る大きさのもの)
・土(培養土、畑の土、庭の土等)……バケツの1/3くらいの量。既に微生物がたくさん含まれている。
・生ゴミ(野菜の皮や芯・魚の骨・卵の殻等)
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【作り方】
①バケツの中に土を入れる。
②土が入ったバケツの中に生ゴミを入れて、よく混ぜる。卵の殻やキャベツの芯等硬くて分解に時間がかかるものは分解しやすいように細かくしておくと良い。
③洗濯ネットで覆い、雨水が入り込まない場所に保管する。
④暑い夏場には作り始めてから約3ヶ月で完成する。
※腐敗臭がしていたら、まだ分解途中なので使うのはやめておく。腐敗臭がしなくなったら完成。
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【使い方】
土に混ぜる。混ぜる量は土の量の20%くらいで良い。
堆肥だけでは栽培中に栄養不足になりやすいので、必要に応じて他の肥料も合わせて使うと良い。
卵の殻とお酢で肥料作り
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卵の殻、そのまま捨てるのは勿体ないです🙅♀️
卵の殻はカルシウムが豊富に含まれています🥚
特に農作物の葉の生育や果実の形成に需要な役割を果たします。
卵の殻は微生物の活動を促進する効果があり、土壌の有益な微生物群を活性化させることで栄養分の循環をスムーズにして植物の生育を支えます。
卵の殻を砕いてそのまま土に混ぜ込んでも良いですが、その場合分解が遅くすぐには効果は現れません。そのため、卵の殻をお酢で溶かすことで速効性がある肥料を作ることができます!
お酢が卵の殻に含まれるカルシウムを溶かし、速効性の高い液体肥料として利用できます!
作った肥料は植物の根元に直接撒いたり、葉面散布として使うことができます。
【用意するもの】
・卵の殻……たくさん
・お酢……砕いた卵の殻が浸るくらいの量
・蓋付の容器……ペットボトルでも良いが、透明なガラス瓶をオススメします。
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【作り方】
①卵の殻を細かく砕く。
※卵の殻は良く乾燥させておく。薄皮を剥いたり、洗う必要は無い。
※砕きすぎるとpHを上げすぎてしまうので注意❗
②お酢と砕いた卵の殻を混ぜる。卵の殻が全部お酢に浸ればOK👌
③24~48時間、常温で放置する。
④卵の殻を取り除く。取り除いた卵の殻は栽培中の作物の根元の土に撒いてOK👌
⑤水と作った卵の殻のお酢を1 : 1の割合で薄めて、スプレー容器に入れて農作物の葉っぱに散布する。
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【効果がある植物や農作物】
トマト・ピーマン・ナスなどカルシウム不足が懸念される野菜
卵の殻の茹で汁で肥料作り
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卵の殻はお酢に浸ける他に、熱湯で茹でて熱湯に溶け込んだカルシウムを液肥として使う方法もあります。
卵の殻を煮沸することで、卵の殻からカルシウムやその他のミネラルが水に放出され、植物に有益な栄養豊富な溶液が作られます。
卵の殻の効果は卵の殻とお酢の肥料作りで紹介した通りです。また、この肥料は少量しか作れないため、大規模農業には向いていません。家庭菜園向きと言えるでしょう。
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【用意するもの】
・卵の殻……たくさん
・水……卵の殻が浸るくらいの量
・鍋
・保管用の容器
【作り方】
①卵の殻を鍋に入れ、水を卵の殻が全て浸かるくらい入れる。
※卵の殻は良く乾燥させておく。薄皮を剥いたり、洗う必要は無い。
※この時点で殻を細かく砕く必要は無い。
②鍋に入れた卵の殻と水を沸騰させ、約15分煮込む。途中で白い綿みたいな塊が出てくるのでそれは捨ててOK👌
③冷却して濾過する。
④冷ました卵殻水から卵の殻を取り除き、液体を容器に入れる。卵の殻は、乾かしてから砕いて植物の根元の土に撒いて混ぜると良い。
【効果がある植物や農作物】
トマト・ピーマン・ナスなどカルシウム不足が懸念される野菜
米のとぎ汁で乳酸菌培液
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米のとぎ汁、捨てていませんか?
もしそのまま捨てていたら、今日から捨てるのは止めましょう🙅♀️
実は米のとぎ汁には植物の生育に必要なリンと窒素が大量に含まれています!そのため、肥料作りにとても役立ちます!
また、米のとぎ汁にはビタミンやミネラル、脂質やデンプン等の栄養分が豊富に含まれています。そのため、肥料の他にも掃除や料理に使ったり美容液として使うこともできます✨
他にも界面活性剤の役割をするタンパク質も含まれるため、食器の油汚れを落としやすくしてくれます✨
使用済みの食器を米のとぎ汁に浸けておくのもオススメです。洗剤や水を大量に使わなくて済むので、節水やエコに繋がります。また、食器だけではなく米のとぎ汁に含まれる脂質が汚れを落としやすくしたりワックスの効果もあるので床掃除にもオススメです👌
【用意するもの】
・米のとぎ汁……500ml
・塩……小さじ1杯
・砂糖……小さじ2~4杯
・蓋付の容器
※乳酸菌と聞いてヨーグルトやヤクルト等が必要だと思ったかもしれませんが、米の表面に付いた糖を発酵させて乳酸菌液を作るので、材料はこの3つだけでOKです👌
【作り方】
①米のとぎ汁に塩を小さじ1杯入れて、2日間保管する。
②砂糖を小さじ2~4杯入れる。
③5日間常温で保管する。
④蓋を開けて「プシュッ」と音が鳴ったら完成👌
【使い方】
病気予防として葉面散布する場合は1000倍に希釈する。
肥料として土壌散布する場合は10~1000倍に希釈する。
堆肥作りに使用する場合は50倍に希釈する。
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バナナの皮で作る液体肥料
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多くの日本人が大好きなバナナ🍌
バナナはフィリピン等の外国産がほとんどですが、バナナは日本で家庭で最も購入されている果物です!
バナナにはビタミン・ミネラル・食物繊維がバランス良くたくさん含まれており、美肌や貧血予防、熱中症予防、便秘解消等に効果があります!美容やダイエットにもオススメの果物です✨
バナナの皮には植物の生育に必要なリン・カリウム・カルシウム・マグネシウムが含まれています。その中でも特にカリウムが豊富に含まれており、水分を除いた果皮の約40%がカリウムでできているみたいです!
バナナの皮には根の発育を促進したり、植物を病気から守るための抵抗力を高める効果もあります。
【用意するもの】
・バナナの皮
・水
・蓋付の容器
【作り方】
①バナナの皮を1cmくらいの幅に切って容器に入れる。
②バナナの皮が全部浸るくらいに水を入れる。
③約2週間常温で発酵させる。
④バナナに浸かっている水が黒くなったら完成👌
⑤濾過させて液体のみを取り出す。
※残ったバナナの皮はコンポストに入れて堆肥化したり、土にそのまま混ぜ込んでOK👌
【使い方】
5~10倍に希釈して使用する。
種まきや植え付け前に使うのがオススメ👍️
葉面散布するのが良い。
納豆で納豆培養液
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納豆培養液の効果は、
①病気を抑える
→病原菌が必要とする生息場所や栄養を納豆菌が奪うことで病気を防ぐ。
②害虫退治(殺虫効果)
→納豆菌を虫が食べることにより虫はお腹を壊して死んでしまう。特にアオムシやヨトウムシに効果がある。
③土の団粒化
→粘着物質の働きにより土の団子が作られる。
ふかふかの団粒構造の土ができる。
【用意するもの】
・納豆……1パック
・水……1リットル
・無調整豆乳……200ml
・砂糖(きび砂糖・黒砂糖が好ましい)
……小さじ1杯
・蓋付の容器
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納豆を2~3粒残しておきます。
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熱湯ではなくお風呂の温度くらいがベスト!
【作り方】
①納豆、豆乳、砂糖を混ぜる。
納豆は潰しながら混ぜます。
※納豆に付いている付属品のタレとカラシは入れません🚫
②ペットボトルに移し替える。
③水を入れる。
④暖かい部屋で2~3日間保管する。
【使い方】
100~300倍にカルキを抜いた水で薄めて使う。
納豆で納豆菌液
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【用意するもの】
・納豆……1パック分
(使うのはネバネバ部分と納豆2〜3粒)
・ぬるま湯……2リットル
・砂糖(きび砂糖・黒砂糖が好ましい)
……小さじ1杯
・ペットボトル等蓋付きの容器
【作り方】
①納豆のネバネバと砂糖とぬるま湯を混ぜてペットボトルに入れる。
※納豆に付いている付属品のタレとカラシは入れません🚫
②時々蓋を開けて酸素を入れる。
③一日に数回ペットボトルを振る。
④2日間放置して完成。
【使い方】
100倍にカルキを抜いた水で薄めて使う。
イースト菌で肥料作り【えひめAI】
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えひめAIをご存知ですか?
えひめAIとは、愛媛県産業技術研究所が開発した環境浄化微生物のことです。
酵母や乳酸菌、納豆菌などの天然由来の成分で構成されており、化学薬品は含まれていません。
肥料の他に、
①排水口のぬめり・換気扇・水垢等の汚れ落とし
②生ごみやペットの臭い等の消臭
③洗濯物や洗濯槽の汚れ落とし
④浄化槽での水質・悪臭改善効果
⑤植物の生育促進・病害予防効果
としても使えます。
【用意するもの】
・砂糖 15g
・ドライイースト 5g
・納豆 2〜3粒
・無糖ヨーグルト 25g
・500mlのペットボトル 一本
・ぬるま湯(約35℃) 450cc
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納豆。納豆は輸入品店で販売しています(高いけど)。
【作り方】
①砂糖、ドライイースト、ヨーグルトを大さじ3杯くらいのぬるま湯(約35℃)で溶かしながら混ぜる。
②納豆と①で作ったものをペットボトルに入れる。
③450ccのぬるま湯(約35℃)をペットボトルに入れる。
④よく振って混ぜる。
⑤ペットボトルの蓋を緩めて空気を入れる。その後、蓋を閉めて直射日光が当たらない場所に保管する。
⑥冬場の寒い時期に作る場合は発酵させるため、風呂の残り湯もしくは米ぬかをトレーに敷き詰めた中にペットボトルを埋めて置いて温めておく。
⑦一週間後に完成!
【使い方】
農業用の場合、500〜1000倍に希釈して、葉面や根元に散布する。
汚れ落としや消臭等は10倍に希釈する。
唐辛子&にんにく&お酢で害虫スプレー
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細かく刻んだ唐辛子をお酢に浸けただけ
唐辛子に含まれるカプサイシンとにんにくに含まれるアリシンは脂溶性なので、水には溶けませんが油・お酢・アルコールには溶けます。
『唐辛子+お酢』でも『にんにく+お酢』でも効果はありますが『唐辛子+にんにく+お酢』で害虫の忌避効果が上がります⤴️
【用意するもの】
・唐辛子
・にんにく
・お酢
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【作り方】
①にんにくは皮を剥いてすり潰す。
②唐辛子は種子を取り除き、1~2mmの厚さに輪切りにする。
③にんにくと唐辛子をお酢に浸ける。1ヶ月~2ヶ月間浸けて、常温で保管する。
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唐辛子は種子を取り除きます。
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【使い方】
10倍に希釈して、アブラムシや蟻が多く集まる葉の裏側にスプレーします。
コーヒーかすでぼかし肥料作り
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飲み終わった後のインスタントコーヒーのかすも、実は肥料として使えます☕
コーヒーかすには、『雑草抑制』『消臭効果』『ナメクジや蟻などの防虫』『肥料』などの効果があります!
コーヒーかすには窒素2%、リン酸0.2%、カリウム0.3%が含まれています。他にも銅、マンガン、マグネシウムなど植物の生息に必要な成分が多く含まれています。
コーヒー豆は多孔質の構造をしており、微生物の住処となりやすく活性化を良くします。また、水分を吸着してくれたり、生ごみの臭いを吸収する性質があるため、土壌を整える肥料として適しています。
飲み終わった後のコーヒーかすには水分がたくさん含まれるため、食品トレーや新聞紙の上に広げてよく乾かします。コーヒーかすをよく乾燥させて水分を取り除いた後にペットボトル等蓋付の容器に保存しておきましょう。
注意点としては、コーヒーかすを肥料として使う場合、必ず堆肥化してから使用してください。コーヒーかすに含まれているカフェインやポリフェノールには植物の発芽や成長を抑制する可能性があります。そのため、コーヒーかすをそのまま土に混ぜ込むのではなく一度コンポスト等で混ぜておくのが良いです。
コーヒーかすは微生物に分解されにくいので、野菜のくずや米糠、緑茶のかす、畑の土等と一緒に混ぜると分解が早く進み、堆肥が早く仕上がります。
なお、コーヒーには酸がたくさん含まれているから肥料には適さないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、コーヒーの酸は飲む時にほとんど水分に溶けるので、カスには少ししか酸は残らないです。それでも酸は少し残ってしまうため、酸性に傾かないようにアルカリ性の卵の殻を約3個分入れると良いでしょう。酸性の土が卵の殻を溶かし、卵の殻から溶け出たアルカリ性分が土壌の酸度を中性よりに調整します。
コーヒーかすの肥料作りはいくつか種類があるので、一つずつ紹介します!
なお、コーヒーかすを用いたぼかし肥料作りには『米ぬか』が必要になってきます。米ぬかはコイン精米機で無料で手に入る他、スーパーの漬物材料を扱う売場や野菜コーナーの一角にも置いてある場合があります。また、Amazonや楽天、Yahooショッピング等のネット通販でも購入することが可能です。
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①コーヒーかす&米ぬか&卵の殻のぼかし肥料
【用意するもの】
・コーヒーかす
・米ぬか
・卵の殻
※分量はそれぞれ1:1:1で大丈夫ですが、米ぬかを少しだけ多くすると良いです。
【作り方】
①乾燥させたコーヒーかす、米ぬか、細かく砕いた卵の殻をよく混ぜてからビニール袋に入れて袋の口を閉じて、約2週間保管します。
②毎日袋の口を開けて空気を入れます。
②水蒸気が袋の内側につかなくなったら発酵終了のサインなので、畑に鋤き込んで2週間放置します。
2週間後、作物を植えます。
②コーヒーかす&米ぬか&腐葉土のぼかし肥料
【用意するもの】
・コーヒーかす
・腐葉土
・米ぬか
・バケツもしくは通気性の良いビニール袋
※分量はそれぞれ1:1:1で大丈夫です。
【作り方】
①乾燥させたコーヒーかす、腐葉土、米ぬかをバケツ(もしくはビニール袋)に入れてよく混ぜる。
②毎日かき混ぜる(酸素を取り込ませて、土中の微生物の分解、発酵を促して状態の良い良質な肥料にするため)。
③直射日光が当たらない日陰で保管します。
④夏場なら約1ヶ月、冬場なら約2〜3ヶ月で完成。
※白いカビが生えても問題ありません。
※香ばしい匂いがしたら成功です。
③コーヒーかす&米ぬか&納豆菌水のぼかし肥料
【用意するもの】
・コーヒーかす
・米ぬか
・納豆菌水(作り方はこのnote参照)
・大きい洗濯ネット
・トレー又は土嚢袋
※分量は、コーヒーかす:米ぬか:納豆菌水=4:5:1くらいの割合が良いですが、適当で構いません。
【作り方】
①乾燥させたコーヒーかすと米ぬかをよく混ぜる。
籾殻があれば少し入れると良いです(米ぬかやコーヒーかすの半分以下の量でOK)。
②納豆菌水も加えて、よく混ぜる。
※水分の塊が出るとカビが生える原因となるので、塊は作らないようにする。
③触ってほろほろ崩れるくらいになったらOK。
④ネット又は土嚢袋に入れて、日陰で保管します。
雑草堆肥
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【用意するもの】
・雑草(何でもよい)
・米ぬか3〜5kg
・水(雨頼みでもOK)
・ブルーシート(無くてもOK)
・堆肥枠(無くてもOK)
※雑草以外にも家畜の糞、稲わら、籾殻、残飯、枯葉、おがくず等自然由来の有機物なら堆肥は作れます。
※米ぬかとビニールシートは無くても堆肥が作れますが、ある方が発酵が進むため利用するのを勧めます。
【作り方】
①乾いた雑草を敷く。10cmくらいの厚さでOK。
堆肥枠を使用する場合、堆肥枠の中に雑草を入れる。
※雨ざらしで堆肥を作る場合は屋外、ブルーシートを被せる場合は屋根の下で堆肥作りを行います。
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②米ぬかを上から振る。米ぬかを振ることで雑草の発酵スピードが上がるため、早く雑草堆肥が出来上がります。分量は適当でOK。私は草が見えにくくなるまで米ぬかをかけます。
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③水をかける。微生物たちが雑草を発酵させるのに水が必要です。水の量は握って指の間から水が滲み出てくる程度が目安となります。ブルーシートを使わず雨ざらしで発酵させる場合、雨に任せます。
④雑草、米ぬかをミルフィーユ状に積み重ねます。①雑草を敷く→②米ぬかを振る→③水をかけるを繰り返します。
⑤ブルーシートを被せる。ブルーシートを被せることで発酵のスピードを早めたり水分を保てます。
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ビニールシートを使いました。
⑥2週間ごとに発酵中の雑草の上下を入れ替える(切り返しと言います)。こうすることで好気性の菌に酸素が行き渡り、好気性の菌の活動が活発になり、発酵が促進されます。
⑦約6ヶ月で完成!
【おまけ】テンペ菌で作る液肥
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インドネシアには大豆をテンペ菌で発酵させた料理『テンペ』がありますが、このテンペを使って有機肥料が作れます!
ちなみにヤクルトはインドネシアのスーパーマーケットやコンビニ等にたくさん販売されています。
【用意するもの】
・テンペ 1kg
・砂糖(グラニュー糖または黒糖)500g
・ヤクルト 1本
・tape singkong(キャッサバ一本丸ごと発酵させたもの)1本分
※無くても大丈夫です。
・水 約12リットル(ガロン容器の3/4)
・ミキサー(無ければ包丁等でも可)
・ガロン等密閉できる容器
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左下の白色がテンペ、右下が黒糖
【作り方】
①テンペ、tape singkong(無くても大丈夫です)を小さく切り刻む。
②↑①で小さく切ったテンペとtape singkongをヤクルトと砂糖と一緒によく混ぜ、ミキサーにかける。
③ガロンに水と②を全て入れて、混ぜる。
④ガロンにはキャップをせず、ビニールを被せて輪ゴムで留める。
⑤5〜7日で発酵するとガスで膨らむので、その後ビニールがしぼんだら発酵終了。
肥料として使えるようになります👍
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【使い方】
果樹などに使用する場合は水で約10倍に薄める。
葉面散布したり、植え込み培地に注いだり等。
野菜に使用する場合は水で約30倍に薄めます。
葉面散布したり、植え込み培地に注いだり等。
※有機肥料の他には、有機トイレの排泄物分解剤としても使用できます。
※直射日光が当たらない日陰で保管します。
できれば肥料が完成してから2〜4週間以内に使い切るのが望ましいです。
如何だったでしょうか?
身近にあるものや手に入りやすいもので簡単に肥料や防虫剤が作れると知れたと思います。
環境に優しいので、家庭菜園や園芸でぜひ作って試してみてください🌱
他にも私の実体験から書いた役に立ちそうなnoteをいくつか書いているので、良かったら参考にしてください☺️