Massteryのプロダクト設計思想
はじめに
こんにちは。Massteryで営業担当をしている六車です。
最近Massteryのことを「Excelから入っている人はMassteryは分かりやすいね」と褒めていただくことがありました。MassteryというのはExcelライクに使えることを意識して設計されており、お客様から直接そのような褒め言葉をいただいたのは非常に嬉しかったので、本日は、Massteryというものがどういう思想で作られているのかについて、ご紹介できればとおもいます。
Massteryとは
当初の考え
実は、当初Massteryは今とは全く違う方向で検討されていました。
データ整備を人手で行うのは非効率だという課題感は同じなのですが、その解決策として当初考えていたのは「これまで人手で整備されてきているデータがあるので、それを機械に読み込ませれば、それ以降は機械が自動で整備できるようになるのではないか。」というアプローチでした。
しかし皆様お気づきの通り、これがなかなかうまくいきません。その理由としては
● それまで整備されてきたデータが揺らいでいて、変換の規則を抽出することができない
● 読み込ませるデータによって変換結果が変わるので、都度人が目検しないといけない
といったもので、序盤Massteryは事業方針のピボット(転換)を余儀なくされます。
方針転換
そこからMassteryは長い方針転換フェーズに入ります。
数多あるお客様独自の作業手順を一つ一つシステム化できるよう開発していくのでは、それはもうSaaSではなく単純な受託開発事業になってしまう。
そうするとかかるコストが非現実的な値となってしまい、結果として人がやるかシステムがやるかが変わっただけで、データ整備を効率化(≒低コスト化)は実現することができない。そのような壁にぶつかり、お客様に広く利用していただくはずだった機械学習というアプローチは破綻してしまった。
では一体どうすれば・・? という状況で数ヶ月が過ぎていきました。
しかし、ある日Massteryチームは思いつきました。
「単純に人手で行っていることを細分化して高速化できる仕組みをつくればよいのでは?」と
Massteryの設計思想
データ整備を行われている方は、基本的にExcelやマクロ、Accessを利用して作業をされています。しかし、それら一つ一つは独立した処理になっていたり、変換ごとに多少方法が異なったりするので、結局人手での非効率な作業が発生していました。
我々はなんとかその作業を最新技術を用いてスマートに解決しないといけないと考えていたのですが、重要なのは課題が解決されることという至極当たり前のことに、途中で思い至りました。
そこから検討を重ねていき、「お客様の既存の業務の延長線上で、自動化する仕組みを作り上げていくことが、最も課題解決になるのではないか?」と結論づけました。
その際、新たに設定方法をキャッチアップしていただくのではなく、最も馴染みのあるエクセル関数ライクなものを組み合わせることで、データ整備を自動化するツールを組み上げることができれば、楽なのではないかと考え、結果として今のMassteryが作られていくことになりました。
今となってはその判断は正しかったと思います。前述のようにお客様に褒めていただくことや、そもそも画面を見れば理解できるノーコードツールとして実際にお客様にご提供できているというのが何よりの証左だと考えています。
おわりに
今のMassteryが形作られていくのにかなりの時間を要していしまいましたが、結果として最適な形にたどり着けたのではないかと考えています。
もし、皆様の中でデータ整備の自動化を実現したいけど、システムを作り上げていくのはな...と思われている方がおられましたら、ぜひ一度Massteryチームにお問い合わせください!