悲しみってヤツはいつも態度がデカい。
悲しいことが起きると、さっきまで何ともなかったのに、感情がぐっちゃぐちゃになってしまいます。
しかも、長時間かけて私を惑わせる。
楽しいことは短時間で忘れてしまうのに、悲しみってヤツはいつまでも私の心に残り続ける。
ねぇ、キミはいつも態度がデカいよね。
私の気持ちなんかお構いなしに、心を独り占めにするんだから。
私が、立ち直りたい。忘れたい。
っていくら叫んでもキミは知らんプリ。
背中を向けて寝転がってるキミが思い浮かぶ。
私の心はそんなに居心地いいの?
私はその間、楽しいことが見つけられなくて困ってるんだよ。
ね?
そろそろいいでしょ?
飽きてきたのか、やっとキミはどこかへ出かけたようだった。
あぁ、いつもの私に戻れた。
よし、楽しいことやるぞぉ!
そう思ってたのに、
まただ。
キミはノックもなしに私の心にズカズカと土足で入り込んでくる。
あぁ、何年越しの再会だろう。
挨拶もなしにいつもの場所に居座る。
それはまるでスヌーズ機能のように。
あの頃の、ふたりの関係にすーっと逆戻り。
できれば、もう会いたくなかったのに…
でもいまになって思うんだ。
キミとは仲良しではなかったけど、慰めにはなっていたのかもしれないなって。
もしかして、私が元気になるまで待っててくれたのかな。
ありがとう。
でも、もう大丈夫。
これからはキミと対等でいたいんだ。
私の心を独り占めするのはやめてほしい。
え?いやだって?
…悲しみってヤツはいつも態度がデカい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?