流言だけでなく差別も重要性と曖昧性の掛け算
流言だけでなく、差別も重要性と曖昧性の掛け算である、という話を少し述べます。
前回、社会学上の計算式について触れました。
重要性×曖昧性=流言
これは流言だけでなく、差別も同様です。
よく見かけるけど、よく知らない。
そんな時に差別が生じます。
曖昧性が大きいと差別が生じる
日本人による差別の対象として思い浮かぶのは、まず、外国人でしょう。
自戒を込めて述べるのですが、日本人は外国人を一括りにする傾向があります。
単純接触機会が少ないからです。
即ち、曖昧性が大きいからです。
ゆえに、差別が生じやすい。
けれども、単純接触機会が多ければ、差別解消に向け、改善していくものなのです。
曖昧性が解消されれば、差別は減ります。
重要性×曖昧性=差別だからです。
しかしながら、単純接触機会を多くしたところで曖昧なままにすると差別が残ります。
関東大震災の所謂「朝鮮人虐殺」
日韓併合後、関東大震災で所謂「朝鮮人虐殺」がありました。
敢えて括弧書きにしたのは、当時は日本人だったからです。
韓国併合条約の調印後なので、日本人です。
単純接触機会を多くしたところで、曖昧なままだと、差別も、流言も、虐殺も、起きるのです。
日本人は、併合した領土の人々を「同じ日本人」だと思ってはいなかったのです。
関東大震災時の所謂「朝鮮人虐殺」は、流言から始まり、何人もの人々が殺されました。
「十五円五十銭」が言えない聴覚障碍者の人々も殺されています。
併合後だったので、外国人差別ではありません。
単純な差別だったのです。
悪口は良いけど陰口は駄目
曖昧なままにしておくから差別が生じるのです。
異性、異世代、異文化、全てそうです。
差別が激化するのは、重要性と曖昧性が両方とも増大した時です。
そこまで重要なら、知ろうとすれば良い。
流言で攻撃している場合ではないのです。
「悪口は良いけど陰口は駄目。」
有吉弘行さんの名言の1つです。
本人の前で言えないことを言うべきでない。
本人の前で言えない陰口は、流言になります。
虐殺の原因になります。
現代日本は、虐殺がないように見えてはいますが、自殺大国です。
パワハラ自殺の多発は、虐殺のようなものです。
※パワハラ自殺は、遺族の前では言えない陰口を、生前の本人にぶつけているのですが。
だからこそ、風通しの良さが必要なのです。
ただしルーツ探偵は良くない
ただし、曖昧性の除去は必要ではあるのですが、国籍や親の国籍を聞くのは良くありません。
ルーツ探偵は良くない行為です。
中華まんセールで、中華まんを買うか買わないか聞かれたら、買うか買わないかを答えるべきだと思いますね。
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