ワイドパンツ時代のトラックパンツと足長効果2
ワイドパンツ時代のトラックパンツと足長効果について、引き続き述べていきます。
前回は、センタークリースに焦点を当てました。
実は前回、サイドラインとサイドジップのことはボツにしているのです。
今回は、サイドラインとサイドジップについてを述べ、ワイドパンツ時代の流行りを述べます。
ワイドパンツ時代から、ブーツカットフレアへの移行期の話になります。
サイドラインはいつでも健在
トラックパンツにおけるサイドラインは、流行に左右されにくく、いつでも健在です。
スキニー時代でも健在でした。
スキニー時代のサイドラインは、足長効果というよりも、「要素」であろうと思います。
タイトなヨガウェアは、サイドラインがなくても足長効果がありますからね。
細長く見えさえすれば、足長効果はあるのです。
けれども、細長く見えるスポーツレギンスにも、サイドラインはありました。
スポーティ要素、もしくは、アクティブ要素、という「要素」を付加出来ますからね。
細いadidasが流行っていたのは、分かりやすい形での、要素の付加だと私は見ています。
手っ取り早いですからね。
オシャレ星人は、燕尾服やタキシードにおける「側章」のようなドレッシー要素だと説明しますが、ならば、同系色の似た色だと思います。
白いサイドラインの説明とはなり得ないかな、と思いますね。
サイドジップの復活
特筆すべきは、サイドラインではありません。
サイドジップの復活です。
サイドジップ自体は、靴を履いたままジャージを脱ぎ、試合に出るためのものです。
ゆえに、流行に左右されず、継続してあります。
ここで私が述べているサイドジップの復活とは、オシャレアイテムとしての復活のこと。
アップ用ではなく、タウン用としての復活です。
サイドジップがオシャレアイテムとして復活したのは、ファッショントレンドによるものです。
現在は、ワイドパンツの全盛期であると同時に、ブーツカットフレアへの移行期です。
ゆえに、オシャレアイテムとしてサイドジップが復活する、という理屈なんです。
移行期における靴の流行り
一体何を言っているんだ、と思われた読者の方、ちょっと待ってください。
これから述べますから。
ブーツカットフレアへの移行期には、厚底の靴が流行るからなんです。
何故か。
ワイドパンツへの移行期には、裾幅と足首の差を見せることで、人体の細さを強調します。
洋服の裾幅と人体の足首にこんなにも差があると思わせることが出来るので、成功します。
流行は女性からなので、華奢な靴が流行ります。
一方、ワイドパンツからブーツカットフレアへの移行期に強調されるのは、足首の細さではなく、足の長さです。
ブーツカットフレアは、その名の通り、ブーツに合わせて足首がフレアしたもの。
ゆえに、厚底靴を履き、フレアの部分を厚底靴の甲に被せて履くのが流行ります。
ワイドパンツでも、履き方として、そう履くのが流行りになります。
単純な話で、足の甲の部分まで裾がくることで、その分、足が長く見えるようになります。
足首の細さは見えなくなりますが、それはそれ。
流行りに合わせるほうが優先されています。
サイドジップとブーツカットフレア
ここまで述べたら、もうわかりますね。
サイドジップは、少し開けて、サイドスリットをつくることにより、ブーツカットフレアのように用いることが出来るのです。
ゆえに、オシャレアイテムとして復活する。
こういう理屈なんです。
スキニー時代のサイドジップは、あったとしても着用のためです。
タイトなジャージにねじ込むためです。
私という戦うバディを。(※言いたかっただけ。)
タイトなスポーツレギンスでは、サイドジップを開けたところで、自然なフレアにならないので、流行らない。
一方、試合前のアップ用のトラックパンツだと、サイドジップを開けることで、サイドスリットが自然なフレアとなるから、流行りになる。
スキニー時代とワイドパンツ時代の違いはここにあるのです。
そう言えば、センタースリットパンツも流行っていますね。(足の甲でなく側面に被せますが。)
サイドジップを開けたトラックパンツのように、フレアパンツのような運用方法が出来るからだと思っています。
ただ、自分と自分の靴に合った裾にしておかないといけません。平成のヤンキーのように引き摺ることになってしまいます。
今から思えば、平成のヤンキーは、靴に合わせた長さのジャージでも、サンダルを合わせたから、引き摺る羽目になっていたのかな、と思います。