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ローリングストックの習慣が定着するかどうかは「買い支え」次第
イオントップバリュがローリングストック向けの商品開発に着手するそうです。
トップバリュでローリングストック
イオントップバリュの商品発表会は8月29日。
食品新聞のニュースは9月2日付です。
イオントップバリュは8月29日、「防災と環境配慮」に関する商品発表会を行った。トップバリュのブランドビジョンである「人と地球とハーモニー」の実現に向け、人を守るための防災や復興支援、地球環境を守るためのオーガニック商品などの商品開発をはじめとする、取り組みについて説明した。
この中で土谷美津子社長は、毎日の食事が非常食に変わるとして、「トップバリュでローリングストック」を提案。「8月4日の日向灘地震の発生直後から翌日にかけて、宮崎県だけでなく日本中のあらゆるエリアで水需要が高まり、8月9日の神奈川県西部地震も重なり、天然水2Lケースの売れ数が全国的に急増し、前週比4倍で推移した。カップ麺やレトルト米飯、カレーなどストックできる食料品も相次ぎ品薄になった」と言う。
商品開発部長の言葉
私が着目したのは商品開発部長の言葉です。
「当社ではローリングストック商材として普段の食事と大きく変わることなく、主食、間食、おやつ、ペットフードなどあらゆる商品を提供できる」とイオントップバリュの髙橋幹夫取締役商品開発部長。「上半期は、賞味期限の長い防災食品を開発するスタンスはなかったが、直近の状況を考えると今後は防災に役立つ商品開発も視野に入れたい」とし、製造委託先とタッグを組みながら長期保存の技術や賞味期限の延長が適当かなどを検討する考えだ。
上半期にはそういうスタンスではなかったこと、直近の状況から視野に入れたいということ。
この2つが明らかです。
そして、直近の状況とは、日向灘地震と神奈川県西部地震、そして売れ数と品薄です。
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)のことには触れられてはいませんが、直近の状況に含まれているものと推察します。
売れ行きが見込めるならば、イオントップバリュほどの大企業であろうとも、方針転換はあるものなのです。
品薄が発生するのは何故か
品薄が発生するのは何故か。
46%も備えていないからです。
最も売り上げが伸びたのは何か。
水なんです。
天然水2Lケースの売れ数が全国的に急増し、前週比4倍で推移した。
46%も備えていないからそうなります。
慌てて買いに行く人はまだ良いほうであるのが、残念ながら現実です。
慌てて買いに行く人が多いから品薄が生じます。
日頃は買わない人たちまでもが押し寄せるから、品薄が生じるのです。
ローリングストックを定期的に買い替える習慣が広く一般的に定着していれば、品薄になるなんて生じないのです。
買い支えが生活を良くする
とは言え、売れ数と品薄によって、イオンほどの大企業でも「賞味期限の長い防災食品」の開発に着手します。
消費行動の変化は、商品開発に直結するのです。
買い支えが生活を良くするのです。
かつて私は、「売れるものが良くなる」と述べています。
「売れるから良くなる」であると思います。
「良いものが売れる」を否定していません。
けれども、「売れるから良くなる」程ではない。
ゲームでもそう。noteでもそう。
そして、防災食品においてもそうなんです。
ゆえに、「防災用に開発されてから」と言わず、積極的に買い支えるのが良いです。
買い支えていれば、好みの味が充実します。
味の好みなんてものは個々人で違うのですから、「自分の味覚」で買い支えるのが良いです。