「もしもの備え」よりも「いつもの備え」が大事3
「もしもの備え」より「いつもの備え」が大事である、ということ。
続けて述べていこうと思います。
今回は防寒着についてです。
防寒着のキーワードは人体実験です。
自分の体で人体実験をするつもりで服を着る。
これが大事です。
「いつもの備え」として、そういう習慣をつけておくと、防寒だけでなく防災になるのです。
防寒着は自分の体で人体実験
先ずはどこが寒いのかを知る
先ず第一に、自分の体のどこが寒いのかに敏感になっておくということ。これが重要なんです。
寒いのはどこか。
耳か。腕か。足か。
把握しさえしておけば、手持ちの服の弱点を補うようになります。
それが「いつもの備え」になります。
耳の場合
多くの人が耳だと思います。
ダウンのフードを被ってもまだ耳が寒いようなら防寒が足りていません。
トラッパーハットやフィッシングキャップなどの帽子、或いは、マフラーやネックウォーマーなどで耳を覆ってみて耐えたことはありますか。
体感温度は人それぞれ違いますから、自分の体で人体実験をするのが何よりも防寒で防災です。
私は、トラッパーハットとダウンのフードによる完全防寒を試したことがあります。
バラクラバを買い足さないと耐えられそうにないと思うことはありませんでした。
体感温度は人それぞれなので、買い足したくなる人もいるかもしれません。
ただ、試してみないことにはわかりません。
お試しになるのを勧めたいと思います。
腕の場合
腕が寒い人もいるかもしれません。
腕の場合は、概ね「二の腕」だと思います。
肘より少し上。上腕ですね。
身を縮めると補えるような気にはなりますけど、それだけです。
防寒着の性能が足りていない恐れがあります。
一番良い防寒着の性能は試してみましたか。
一番良い防寒着であれば、屋外に数時間居ても、北風に晒されても、平気なはずです。
手首や指先の人もいるかもしれません。
ただ、その場合は、まず手袋の性能を試してみることです。
防寒性よりも防風性を重視してみてはどうか、と思いますね。
足の場合
足の場合は、太腿だと思います。太腿の前側。
今まで生きてきて、ふくらはぎが寒くて敵わない人には会ったことがありません。
太腿が寒い場合、そもそも防寒着を持っていない人もいるかと思います。
下にタイツがあれば、だいたいは耐えられるからまあ良いか、といった人たちですね。
人体とタイツの間、タイツとズボンの間、2つの空気の層があるため、そう思えてしまいます。
けれど、屋外では太腿が冷え切っているはず。
空気の層が冷えていくからです。
防風性の高いズボンを持っていない人は、早めに買い足しましょう。
そして自分の体で人体実験をしておくのです。
胴体ほど厳重に防寒しなくても、一定程度のものであれば、体感でわかるぐらい違うはずです。
爪先の場合
爪先が冷たい人もいるかもしれません。
靴下の場合には、手袋と違って、さらに靴により覆われることを考慮に入れる必要が出てきます。
性能が低いと勿論冷たいですが、性能が高くても冷たく感じます。
性能の高さで汗冷えが生じるからです。
登山家のように頻繁に替えるなら冷たくないですが、そうでないなら冷たく感じるはずです。
靴下の場合には、何重にも重ねて履いておけば、それで良いんじゃないか、とはなりにくいということを覚えておくと良いでしょう。
リンク
トラッパーハットについてはこちら。