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意識や行動が自動操縦になっていないか?

うっかりすると、わたし達の意識や行動は「自動操縦」になっている。
本来、自分というものを意識しなくても生きていけるからだ。

脳や体といった「生命維持装置」は、今この瞬間も自動的に働いてくれている。だから暇なので、ついつい妄想にふけってしまう。

そうすると、今現在に生きるのではなく、過去や未来という妄想に向かって生きてしまう。過去を後悔することも、未来に不安を抱くことも、全部妄想だ。

サバイバルの世界では、命を維持するための行動が最優先となる。
自分の一つ一つの行動が、命につながっている。
絶えず意識しながら行動することになる。
今この瞬間を生きることだけに集中する。
だから、妄想などしている暇がない。

合理的に考えると、「自分が正しい」と思うことも妄想だと言える。
自分以外の人も「自分は正しい」と思って行動しているからだ。

倫理的に正しい正しくないではなく、あくまでも相対的なお話。

自分を理解し、意識して生きることができないから悩んでしまうことになる。

日々起こる出来事に対して、つい無意識に反応してしまう。
反射的に理解して、それが正しいと思い込んで行動してしまう。

何がより良き結果につながるのかを意識できないままに…。

どこかで、心を「マニュアル操縦」に切り替えなければいけない。
本来、自分の心の舵取りは自分の仕事だ。

舵を取るとは「意識して生きる」ということ。
自分というものを理解するということ。

「自分のことは、自分が一番よく分かっている」
誰もがそう思っているはずだ。

でも、いつの間にか、

人を恨み、
怒りを蓄積し、
不満を垂れ流し、

自分を管理できなくなり、コントロール不能で悩んでしまう。

心理学者であるアドラーの理論を元に書かれた「嫌われる勇気」という本がベストセラーになったことがあったが、起る出来事が原因ではなく、起る出来事に対する自分の考え方(二次的感情)が原因である、ということが書いてあったと思う。

つまり自分の考え方次第だということだろう。

自分を理解するには、自分に向かって質問するしかない。
立ち止まって、目をつむり心に疑問を投げかけること。

「なぜ、そう感じるのか?」
「なぜそう思うのか?」

①この言動は、本当に自分の望むことなのか?
②この言動の結果、何か良いことが起こるのか?(自分が得をするのか?)
③この言動を変えることは出来ないのか?
④本当に自分だけが正しいのか?


(注意)
「自分は正しい」ということを前提にして質問しないこと。

日頃から、自分自身の取扱説明書(マニュアル)を何度も何度も読んで理解することが、心の自由をつかむ近道だ。

こうすべきではなく、こうした方が自分が得をするということ。

テクノロジーの世界では、「自動操縦」は時代の先端を行くが、心だけは「マニュアル操縦」のままでありたいと思う。


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