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頭の中を構造化すれば判断力が身に付く(1/2)

【ポイント】

  • 結果で評価される判断を下すには、自分なりの思考ロジックを持つこと(構造化)が欠かせない。

  •  構造化には「ツリー型」「マトリックス型」「フロー型」の3つがある。まずはそう割り切って考えることができれば構造化はさほど難しくはない。


他人の意見を鵜呑みにしないためには自分なりの思考ロジックが必要です。
逆に言えば、思考ロジックなしで他人の話を聴いたり本を読んだりしても、あまり身にはなりません。

思考ロジックとは、整理や分析のための枠組みのことです。思考ロジックを持って考える行為を、私は「構造化」と呼んでいます。


構造化にあたっては、考える対象に関わる要素を洗い出し、パワーポイントやエクセルなどのツールを使って、要素間の相互関係や包含関係を図表で整理することになります。

相互関係や包含関係を整理する上で利用する構造化のパターンは、主に次の3つです。

  • ツリー型

  • マトリックス型

  • フロー型


このパターン自体は、別段、目新しいものではありません。皆さんも知らず知らずのうちに、これらのパターンを使って頭の中を整理しているはずです。
ただし、これを意識して使い分けている人はあまり多くありません。

なんのイメージもなく、あれこれと構造化を試みるのは苦痛ですし、時間もかかります。その点、この3つのパターンに決めつけて構造化するのは極めて健全なアプローチと言えます。

さて、話を戻しましょう。
構造化にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
思い付く限り列挙してみましょう。

  • 理論構造の不備がわかる

  • 洗い出した要素の抜けや重複がわかる

  • 過去の事実と関連付けて理解できる(=腹落ちする)

  • 優先順位が明確になる

  • 具体的な要素を全体像の中で位置付けられる

  • これまで気付いていなかった価値に気付ける

  • 上位の新たな価値を発見できる

  • 反対する人の反対理由を理解できる(=相手との世界観の違いがわかる)

  • 裏に隠れたリスクや課題に気付ける

  • 本質を見極められる

話が長くなりそうなので、続きは次回にします。
次回は、構造化とビジネススキルの関係性を紐解きます。
他人の説明を聞いて「何かピンとこない」と感じたとき、それは構造化の絶好の機会です。

乞うご期待。


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