「100万分の1回のねこ」を読んで|読書感想文
猫好きはもちろん、佐野洋子さんの絵本『100万回生きたねこ』が好きな人に読んでもらいたい一冊です。
名作絵本『100万回生きたねこ』に捧げる短編集。作家13人による短編小説や詩のアンソロジーがひとつになった作品です。
13粒の作品はどれも愛おしくて、犬派のわたしでも読書後はネコと一緒に暮らしてみたいと思いました。
13名の作家がそれぞれの作品のまえに佐野洋子さんの本についても書かれています。数行の短い言葉が並べられているだけなのに、じんわりと濃いメッセージがつたわってきます。
本というのは不思議なもので「この話すごく好き!」と心が躍っているのに、なぜかその作品とはまったく別の小説の話がいつまでも記憶に残っていたりもします。
たとえば「あにいもうと」です。
あにいもうと|唯野未歩子
妹ネコはいつもコンプレックスを抱えて生きていた。兄さんネコはハンサムだけど、少しズル賢いところもあった。
何十回めの生まれ変わりで妹ネコが人間の女性になったとき、どのように兄さんネコと再会するのか、ドキドキしながら読みました。
楽しい話ではないけれど、兄さんネコがすまして木の枝を歩いているところやじっと見つめている姿が頭の中から離れません。
うーん。やっぱりネコが好きなら読んでもらい一冊です。
わたしはブックオフで110円で購入しました。探してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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