人に嫌われること
人に嫌われることは怖いですか?
人に嫌われたくないですか?
私は陸上だけの理由で高校を選んだ。
だから、陸上命だった私は女子校独特の雰囲気には馴染めなかった。
移動教室も1人、お弁当の時間も1人、休み時間も1人。
むしろ、自分からバリアを作っていた。
お願い、話しかけないで。というオーラを醸し出していた。
部活だけは楽しい時間だった。
3年生の時は、キャプテンになり、先輩たちが作り上げてくださった伝統を壊さないように、必死にチームを引っ張ろうと背中で見せるよう心がけた。
移動は全てジョグ
荷物の向き、靴の並べ方から、走っている時の列、あいさつとお辞儀のタイミングまで全て揃えるように細かく注意した。
どれだけ仲良かったとしても、1人が違うと何度もやり直したこともあった。
そうなってくると、陸上の本気度によってついてくる人とついてこない人に別れる。それが強豪校の怖いところとも言えて、キャプテンが背負う責任とも言える。
キャプテンになる以上は嫌われる覚悟でいたし、人からどれだけ言われようと耐えてきた。
でもそれは、大好きだった陸上があり、先輩たちの伝統を繋ぐという顧問の期待に応える一心だったからだ。
陸上ができなくなった今は違った。
キッザニア甲子園で働いていた時、少しでも遅いと横からブーブー文句言ってくる人がいた。
ポテト1グラム間違えただけで、捨てられる。
子供達に説明が伝わってなかったら、パレードのダンスを覚えてなかったら、徹底的にマークされる。
様々なプレッシャーのなか、仕事をすることに耐えられなくなっていった。
徹底的にマークされたら終わりで、それは嫌われたと言っていいぐらいの仕打ちを受ける。
ひたすら失敗を見つけては怒られるの繰り返しだった。
あれだけ嫌われる覚悟を培ったはずなのに、その時の私は嫌われたくない。で必死になっていた。
大学の寮の時も私を嫌う人はいっぱいいて、というか多分全員に嫌われていて、
トラックを走ると邪魔と言われ、
トイレに行くと流す音がうるさいと言われ
料理担当の日はまずいと目の前で捨てられる
共有の冷蔵庫いれたものはなぜか外にだされていて
お風呂は順番も勝手に抜かされていて
誰に喋りかけても無視されて
逆に監督には私が皆のこと無視していると言われ
食事の買い出しにはほとんど行かされて
筋トレをする場所ももらえなくて
部屋の中の声がダダ漏れなほどの古いアパートだったため毎日無言の生活が続いた。
その時も、陸上があったにも関わらず嫌われることが怖くなっていた。
そして、体のこともあったし、ここのチームには私は邪魔者だと去った。
でも、最近人との関わりが少なくなったからこそ思うことがある。
それは、『人に嫌われているということは自分にそんだけ興味があるということ』
悪口を言われるということはそれだけ自分のことを見てくれている証拠
イライラされるということはそれだけ自分に興味があるという証拠
興味もない人にイライラはしないし、見てなかったら悪口も言いようがない
だから、悪口を言われたら、
「そんなに私のこと気にしてくれてありがとう!」
と思っとくといいよ
嫌いを通り越すと無関心になる
そうなると自分に害は及ばないし、楽になる
嫌いと思っている間はあなたに何か嫉妬していたり、何かがあるからでその時にわざわざ仲直りしようなど油に火を注ぐようなことしなくていい
もし、どうしてもその状況がしんどかったりしても時間に任せるといい。
『嫌われたくない』
なんて頑張って、自分を追い詰めなくてもいいんだよ
嫌われて苦しくなるのが嫌なら、時間が解決してくれるから
嫌われることをやれというわけではないけど、
嫌われるからやりたいこともやめようと諦めないでほしい。
この世界で1人になることは決してないから。