ユダヤ人エリート国家「イスラエル」
どうもこんばんは。おはようございます。
新たなデスクを購入し、常に腰掛けてます、Maruです。
#お部屋大改造
さっそくですが、本日は「ユダヤ人エリート国家イスラエル」というテーマでお話ししていきます。
ユダヤ人という人種としてあえて括りますが、彼らは概して非常に優秀な人種であり、
全ノーベル賞の少なくとも20%はユダヤ人が占めている
という事実が存在します。
そんなユダヤ人の国家であるイスラエルですが、皆様はどのようなイメージをお持ちでしょうか。
中東の紛争を繰り返す国でしょうか。
はたまた、域外侵略を繰り返す野蛮な国家でしょうか。
しかし、ほとんどの人が知らないイスラエルとして、
世界有数のイノベーション国家である
という一面も存在します。
GAFAMを含む世界のトップ企業たちの持つ製品や技術の中に、
イスラエル発の技術が含まれないものは存在しない
とまで言われています。
こういったマイナスイメージのことも事実ですが、そこには迫害を受けてきたユダヤ人ならではの背景も存在するわけです。
今日はそんな、イスラエルが世界トップクラスのイノベーション国家となった背景、上記のような外交政策を取る背景についてお話ししていきます。
千葉県ほどの規模のユダヤ人国家から、革新的な技術成果が次々と現れ、世界中の投資を集めています。
そして、それらの背景にある生き残ると言う命題、国としての産業政策、移民社会の持つ多様性。
We have no alternation. We never lose. もう一度の人生はない、もう何も失わない。ユダヤ人の歴史的被差別民族としての精神。
ざっくりと申し上げると、こんな感じです。
イスラエルという国家を理解する上で、ユダヤ人、ユダヤ教への理解は切り離せません。
ユダヤ人とは、多くの人がご存知の通り、ホロコーストを筆頭に迫害を受け差別を受ける対象の人種でありました。
これらの概念が、今日のイスラエルを作り上げているのです。
イスラエルを築き上げた背景その1、
生き残ると言う命題です。
中東に位置し、宗教的、政治的に対立する国々に囲まれたイスラエルでは水や食糧の自給は安全保障上の基本です。
これらを背景に様々な技術開発がなされ、水は彼らにとって「つくるもの」となりました。
来たる水不足で、イスラエルが必要不可欠となる日はそう遠くないかもしれません。
軍隊においてもそうですね。
安全保障を目的とした技術開発、技術エリートを育てると言った活動が、結果として民生分野でも新たな産業を興し、ベンチャー企業を次々に生み出しているのです。
背景その2、
イスラエル政府の産業政策です。
当時の問題点として、技術は持ち合わせていても、そのアイデアに投資しビジネスを支援する投資家がいなかったんですね。
そこでBIRD と呼ばれる産業政策によって各国からの投資を集めることに成功しました。
そして最後に、最も重要な、背景その3、
移民社会の持つ多様性です。
これが、イスラエルの技術革新、今日の世界でプレゼンスを高める1番の要因だと思います。
前述の通り、ユダヤ人は迫害や差別から逃れるため、避難民のような形で世界中に分散していました。
世界大戦後、イスラエルが独立してユダヤ人国家が成立し、世界中に散りばめられたユダヤ人が移民としてイスラエルに流れ込んできます。文字通り世界中からです。
ここで何が起きるのか。
世界中の文化、言語を持つ人々が集い、多様化した社会を築きました。
言わば、ユダヤ教の原点を共有した、世界中の文化の集積地です。
ですから、言わなければ伝わらない、何度も何度も議論を重ねないと意思疎通が図れないわけです。
その結果、異なる視点のぶつかり合いが新しいアイデアを生み、更にはそれらを取りまとめるリーダーシップを醸成するという、イノベーションを生みやすい基盤がありました。
そして、ユダヤ教の律令に則る非常に勤勉な民族性(ノーベル賞の20%を全人口の数%のユダヤ人が占める)も加わります。
では、日本はどうすべきなのか?イスラエルから何を学ぶのでしょうか?
まず初めに、規制緩和です。
特に医療などの様々な分野で、情報やデータの共有が規制のもとで出来ず、情報は一企業だけが保有する形態です。
これでは情報量がモノを言うAIの発達を妨げるんですね。
個人情報保護の観点からこういった規制がかけられているのでしょうが、イスラエルではサイバーテクノロジーへの投資が非常に大きく、同時並行です。
次に、多様性を尊ぶ社会です。
移民政策を大きく転換しない限りこれは困難であり、現実的でないでしょう。
だからこそ、大学です。
大学の改革によって異なる文化習慣を持ったより多くの国から、多くの留学生を受け入れることが、多様性を育てることにつながります。
あとは、スピード感。
日本人の民族性でもありますが、失敗しないため、被害を最小限にとどめるため、調査や検討に時間をかけます。
このインターネットの時代にはスピード感に欠け、ビジネスチャンスを逃すと言う欠点となるわけです。
不確実性を潰してから走るのではなく、走りながら潰すトライアンドエラーになれる必要があります。
#あのテスラでさえ幾度とないリコールを繰り返してるわけですから
このように、イスラエルの人々は、「もう一度の人生はない」「もう何も失いたくない」と言った思いで、完成度は低くても即興だとしてもやれることはやると言う姿勢で日々を過ごしています。
この強い意志と行動力が、多くのイノベーションの源となっているわけです。
ということで本日は、ユダヤ人エリート国家イスラエルというテーマでお話ししていきました。
長くなりましたが最後までお読み頂きありがとうございました。
ここで言いたいのはユダヤ人は優秀であるということではなく、ユダヤ人の持つ背景が優秀なユダヤ人を作り上げた、ということです。
我々もここから見習い、糧にできることは沢山ありそうです。
今日の残りも、明日も頑張っていきましょう。