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kotobukito8_125
【俳句】ところてん 夏めく 夕立
ところてん妻の機嫌の戻らずや
夏めくや妻の仕度のパタパタと
夕立にあらあらと妻立ちにけり
妻で三句
一句目
妻と喧嘩をしてしまった。
何とか機嫌を取り戻さねば。
ところてん。
関西では、黒蜜をかけて食べる。
この甘いもので、何とかならないだろうか。
二句目
季節は少しずつ夏らしくなってきた。
冬や春と違って、朝の段取りもテキパキと進んでいく。
出かける妻の仕度も、終わったものから積み重ねるように進んでいく。
パタパタと音が聞こえるようだ。
こちらも、だらだらしてはいられない。
三句目
突然の夕立。
妻が、洗濯物でも取り入れるのだろう。
「あらあら」と慌てて立っていく。
どこにでもある光景。
自分が家庭というものに包まれていることを感じる瞬間。