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みえる色とみえない色。 宇宙の叡智、ホロスコープ、自然の摂理

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    自然色、流行色、パーソナルカラーや配色など 色のことあれこれ

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    色もカタチも違う、散らばったビーズを拾い上げて繋げて、大きな輪っかにしていくまで

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宮古島

近づくことをタブーとしていた沖縄に足を踏み入れたのは昨年のこと すべてが初めてでベタなコースに一喜一憂し、 人類の祖先に想いをはせながら復路について こんどは独り宮古島に飛んだ 遠い遠い記憶の縁に追いやったなにかを ふたたび浮上させるような気がしていた 予感は的中して、食事処で居合せたユタの言葉や麻炭による反応がそれを示した。まちがいなくここ一帯の海は淀みとか濁りを溶解する力があって、どんなに研究室に通ってもそこでの解析では事足りない体感が現れる 静養の地、九重で出会

    • 2020Qualia

      毎日くるくる色を変える東京タワー 20代の頃はあんなによく目にしていたのに よくよく見れば神社の鳥居の色と同じとわかったのは今年に入ってからだった この鉄塔は戦車の鉄くずでできているらしい 慰霊碑の役割も担っているようだった 上に上に高い天頂の先 東京都を目下にまばたくあの星にとってみれば鉄塔も地上も一面上のうえ 2020年、春風が桜を盛大に巻き上げた日 正しい季節のにおいが通り抜けていった 天体時計の針が境界線を越えたと同時に 目には見えないものたちも境界線を越えた

      • 今、自然派生的に増えている色 その②

        既に手持ちの服、どれもこれも気分に沿わない・・ 着たい服もない・・・    そんな方多いですよね?私もです。 そうしているうちに季節は刻々と夏へと切り替わります。 前回、淡く、優しいペールトーンが自然派性しているという記事を書きました。目に眩しい色は遠ざけ、緊張感から開放されて眠りにつきたいという欲求が現れていて、おうち時間にいかに快適に過ごすかの工夫が色にも影響しました。 ペールトーンは、傷を癒したいという欲求が高まっているときに氾濫する色で、それは次なる段階に必要な

        • 色に意思があるとして。

          「見えないもの」を可視化ししたものが「色」なら、足元に咲く花の色は、そこ一帯の “土の意思“ なのかも知れないと思うことがある。 いろんな土地や海外、少数民族が身につけている色とりどりの装飾をみても、そこを取り囲む自然の色が、人の色素や街、衣食住にかかわる多様なものにおおきく影響しているのがわかる。 石に色をつけて並べてみたり、顔料を混ぜたりして選択肢が増えると表現したイメージが文化になったり、団体を象徴する色をつけて理念を表現したりして、取り扱うものの意思や思想が現され

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        記事

          信号を待つ

          大きな輝きを放つ美しい満月を見た。 古代のひとはフラワームーンと呼んでいたらしい。 最近は星を読む人が急激に増えた。 2020年という年は想定外の事象が私たちの日常を大きく揺さぶって、 時代の変化を余儀なくされると聞いたのはいつだったろう。 人生史上、過去に類のない星周りが天空で配置されるとわかっても、それが私たちの生活にどんな影響を与えるかまでは想定がつかない。 世界中が密集を避けて自粛生活をおくるこ日常が人生に用意されていたことを誰が予測できただろう。 人知れず桜は

          信号を待つ

          盆栽にみる経営論:「日本で一番大切にしたい会社」感想文

          堂々たる威厳を持って鎮座する一本の小さな木。 土に張る根、太く肥えた幹、空に腕をのばす枝葉。 盆栽は無駄な枝や葉を切り落としていく「選定」という手入れによって形を整えていくことで知られているが、ただやみくもに弱い葉を切り落としていくのではない。来る先の健全たる姿を見据えながら可能性を秘めたものを精査し、希望ある枝葉は残していくのだ。 土台となる鉢はこの小宇宙の成長スケールの決め手となる。 根を張る範囲が成長範囲に比例するという、自然の法則がそこにある。 甲斐甲斐しい世

          盆栽にみる経営論:「日本で一番大切にしたい会社」感想文

          あの日みた報道写真

          小学校の行事でいった原爆記念館でみた一枚の写真。 焼けただれた肌、焦げた衣服は皮膚に張り付き、絞り出す僅かな生命力で眼差しに絶望を湛えながら瓦礫のなかでこちらをみつめている。 その少女はわたしと同じくらいの年頃だった。 原爆が投下された74年前、生活のすべてを変貌させた戦争。 その悲惨な光景を目前にしながら、なぜこのカメラマンは少女に手を差し伸べることをせずに写真なんか撮っていられるのか?と、カメラマンへの怒りが込み上げた。 それは少女だったわたしの純粋な正義感だった

          あの日みた報道写真

          緩む舌

          成人を過ぎ、呑みの場数を踏み慣れた頃、あれほど苦くて不味いと感じていたビールが、ある日を境に麗しの黄金色の飲み物に取って代わった。 炎天下の浜辺で、差し出されたキンキンに冷えたビールを思い切り流し込むと喉を鳴らすごとに五臓六腑に染み渡り、舌に鳥肌を立てる。 こんなに美味しいものだったなんて!夏は私のもの!最高!!と拳をあげたくなっている。 むかしは苦手だった味が大人になって癖になっていたり、旅先での挑戦が新たな味覚の扉を開いて、あるとき無性に恋しくなっていたり。 骨格

          緩む舌

          言葉について

           音楽や美術を楽しんでいる時、鑑賞しているもの同士が言葉を介さずとも「見えないけど何かそこに感じるもの」を共有して一体感を覚えることがある。 言葉で定義することのできない、莫大で漠然とした掴みどころのない何かを言葉で括ろうとするとき、それが制限となることがある。 縦横無尽に広がる空間に名がつけば、そこに内包している光や影が凝固して立体感を損ねてしまうような気がする。 表現の対象やそこを取り巻く空間に同調し、共感し、共振する。 それは、私たち日本人が古来から得意としてい

          言葉について